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2019/01/10 07:31

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松田凌、演劇で人生が変わった実体験を赤裸々告白 少年社中20周年記念ファイナル『トゥーランドット 〜廃墟に眠る少年の夢〜』

少年社中『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』に出演する松田凌。撮影/mika (C)Deview
少年社中『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』に出演する松田凌。撮影/mika (C)Deview

 少年社中の20周年記念公演のファイナルを飾る、【トゥーランドット 〜廃墟に眠る少年の夢〜】が、いよいよ1月10日よりサンシャイン劇場にて開幕。同劇団の主宰・毛利亘宏が演出を手がけたミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇で、俳優デビューを果たした松田凌が、毛利からの熱烈オファーを受け、本作で主人公・カラス役を演じる。“演劇で世界を変える。 世界は変わる。”という壮大なテーマを掲げた本作に挑む想いや、毛利や少年社中に対する印象、演劇で世界が変わったという自身の実体験エピソードなどを語ってもらった。

【少年社中『トゥーランドット 〜廃墟に眠る少年の夢〜』/松田凌インタビュー】

◆「“演劇で世界を変える”という壮大テーマを掲げた作品。自分も役者であるなら、これ以上のテーマはない」

――少年社中の20周年記念のファイナルを飾る本作への出演が決まった際の率直な思いをお聞かせください。

【松田凌】「すごく嬉しかったです。ちょうど、自分の現状というか今の立ち位置みたいなものを含めて葛藤みたいなものがあったときに、(少年社中・主宰の)毛利亘宏さんとお話しをさせていただく機会があって、その時に『凌でやりたい』という言葉をいただいて。そのときに、『この作品は少年社中という劇団にとっても思い入れの強い作品になると思う』という毛利さんの並々ならぬ想いも聞いて、これは自分の役者人生としても節目の作品になるだろうなと思いましたし、今の自分のこの気持ちを大切に、毛利さんたちと面白いものを作りたいと強く思いました」

――毛利さんとは、デビュー作でもあるミュージカル『薄桜鬼』シリーズをはじめ、『仮面ライダー鎧武』、少年社中×東映『パラノイア★サーカス』とご一緒されていますが、改めて、毛利さんに対する印象というのは?

【松田凌】「毛利さんって、少年の夢を持っている方なんですよね。少年社中さんの舞台を観ていていつも思うのは、ファンタジーでありながらも、誰もが共感できるポイントがあるなと感じていて。やっていてもそうだし、観ていてもそうなんですが、最後には何かしらの光や希望をもらえるんです。そういったものを作り出せる人ってなかなかいないんじゃないかなと。僕自身も夢を持っているし、毛利さんや少年社中のみなさんのように、夢を持っている者同士で作品を作ると、すごく泥臭いながらも美しいものが生まれるんじゃないかなと思っていて。だからこそ、今回また参加させていただけてとても嬉しいし、自分が思う毛利さんの作品の魅力や少年社中さんの魅力というものを自分も体現したいし、自分が感じていた“光”みたいなものを、観に来てくださるみなさんにも与えられたらいいなと思っています」

――今回は生駒里奈さんとともにメインとなる役柄を担います。

【松田凌】「前回の『パラノイア★サーカス』のときとは違って、今回は生駒さんと二人で作品を引っ張っていかないといけないポジションなので、謙虚な気持ちは忘れずに謙遜はしたくないなと思っています。自分が一歩引いて見るというよりは、できれば、自分が前に立つという役割を担えたらいいのかなと。今回、自分が演じる「カラス」という役がけっこうそういうキャラクターなので、役柄と自分をリンクさせるというか、半ば私生活からそういう形にもっていけたらなと。今までは思ってなかったことですが、今回は自ら役にのめりこみたいなって、新しく思っています」

――トゥーランドット姫を演じる生駒里奈さんに対しては、どのような印象をお持ちですか?

【松田凌】「メディアを通しての印象としては、可憐でトゥーランドットにぴったりだなと。でも、『モマの火星探検記』に出演されている生駒さんを拝見したときに、エネルギーと情熱を感じて、そこはいい意味でのギャップを感じました。そんな人と一緒にお芝居できるんだなと思うと楽しみですね。まだどんな方なのか詳しくは存じ上げないんですが、女性らしい部分と少年らしい部分の両方を持ち合わせているような空気感があって、あまり今の時代にいないような人だなとも思っていて。どういったものを僕は感じてお芝居をして、どういったものを生駒さんに与えられるのかなって、今からすごく楽しみです」

――今作は、毛利さんがずっと温めていたという思い入れの強い作品ですが、どんな舞台になりそうですか?

【松田凌】「トゥーランドットをモチーフとした舞台をやりながら、“演劇で世界を変える”という、ものすごく大きなテーマをもった作品なので、少なからず自分も役者であるなら、これ以上のテーマはないなと思いました。覚悟を持ってやらせていただかないとなと思いましたし、プロットを読ませていただいたときに、これは演じる側もかなり難しいだろうなとも感じました。今回は劇中劇も絡んでくるので、そこを毛利さんがどう演出するのか、自分たちがどう演じていくのか、稽古前の今はそれが一番楽しみでもあり、自分たちが一番壁を感じるところでもあるんだろうなと思っています」

――自身が舞台上で演じているキャラクターがあって、さらにその役が別の人物を演じるわけですからね。

【松田凌】「僕もここまで自分が主軸となる役柄でそういう劇中劇というのをやったことがなくて。お芝居自体が“嘘”という側面を持っているとするなら、さらにそこに嘘を重ねることになる……それを役者としてどう演じたらいいのか、まだ自分でも想像がつかない状態です。本来の役柄と劇中劇の役柄が担っていく役割がそれぞれ違っていたりするし、そういうことを観ているお客様にもわかってもらわないといけない。そのためには役者側の技術も必要となってくるだろうなと。そういう部分をみんなでディスカッションしたり、毛利さんに聞いたりして稽古を積み重ねていきたいです」

――新年一発目のお芝居で、また新たな挑戦に臨まれると。

【松田凌】「そうですね。何と言っても“演劇で世界を変える”と謳っている作品なので。毛利さんもおっしゃっていたんですが、『演劇によってお客様の人生にほんの少しでもいいから変革があればいい。喜びや幸せ、もしかしたら何かに衝撃を受けたとか、そういったものを感じてもらえたら嬉しい』と。それを聞いて、その通りだなと思ったし、欲を言えば、自分もこの作品をやることで、自分の人生をまた一つ変えたいなと思っているので、新年一発目に相応しい作品だなって思います」

◆「僕自身、演劇によって世界が変わった一人」

――“演劇で世界を変える”という壮大なテーマを掲げている本作。松田さんご自身も、舞台を観劇した際に感銘を受けて役者を志したという、まさに演劇によって世界が変わった経験をされていますよね。改めて当時を振り返っていただき、そこからどういう行動を起こしたんですか?

【松田凌】「最初は “役者をやりたい”“自分には何か可能性があるんじゃないか?”という衝動のままに一歩を踏み出しました。それこそ僕は『デビュー』を愛読していたときもそうですが、この時期にこういうオーディションがあるとか、こんな事務所がオーディションやってるとか、いろいろと調べてはそこに可能性を賭けてオーディションを受けるという日々でした。そんな中で、『デビュー』に載っていた養成所に応募して通うことになり、そこで今の事務所のマネージャーさんと出会って、デビュー作に繋がっていったんです」

――自分で一歩踏み出さないと何も始まらないですからね。

【松田凌】「そうですね。勇気を出して一歩踏み出してみると、次に何をしないといけないのかっていうのが見えてくると思うんです。その一歩はどんな形でもいいと思う。たとえば、オーディションを受けるとか、自分で劇団を立ち上げるとかでもいいし、もしかしたら、僕みたいに、舞台を観に行くということだけでも何かが変わるかもしれないですし、自分が思う一歩を踏み出すことが大切なのかなって思います」

――松田さんは、舞台を観劇したその日の内に、親御さんに『役者になりたい』って連絡されたんですよね?

【松田凌】「はじめはやっぱり反対されました。でも、それは本当の意味での反対ではなくて、僕がただ衝動的に『役者になりたい』と言ってしまっただけで、本心で言っているのかどうかわからなかったみたいで。生半可な気持ちではそんな大きなことを起こすなという意味での反対だったんです。でも、そのときの僕の心にある情熱はそれをも超えていて、『だったら、好きなだけやって、もし無理だったら帰ってきなさい』と、背中を押してくれました。『デビュー』読者のみなさんもきっと、芸能界への夢を持ったあとに迷ったり悩んだりすることがあると思うんです。このまま夢を追いかけたほうがいいのか、それとも普通の人生を考えて夢を諦めたほうがいいのか。もちろん決めるのは自分だけど、そういうときに、親もそうですが、僕は友達の存在がすごく大きかった。『絶対にやったほうがいい』と言ってくれた親友がいたし、背中を押してくる人がいるっていうのは、心強かったですね」

――2018年はストレートプレイから本格的なミュージカル、時代劇スペクタクル、映像作品など、様々な作品に出演されてきましたが、振り返ってみてどんな1年でしたか?

【松田凌】「これまでの役者人生の中で一番『挑戦』という言葉が似合う1年でした。“これは自分にはできないんじゃないか?”と思うようなことにも挑戦してみた。本格的なミュージカルもそうだし、時代劇やバラエティなど、今年は『挑戦』という二文字を掲げて走ってきたなっていう感覚です。デビュー当時のような空っぽの勢いだけで臨める挑戦とはまた違う感覚があって。自分の中で役者としても人生を何か一つ変えたいという想いがあって、ここで変わらなきゃもしかしたら人生が平行線になってしまうかもしれない。もっと右肩上がりにしていくんだ!というために頑張った1年だったかなと思います。なので、2019年はその挑戦してきたことを実にして、何か少しでも繋げられたらなと思いますし、“ホップ”を踏んだから、次の“ステップ”に進みたいなと思います」

――ちなみに、今年プライベートで何か挑戦したいことはありますか?

【松田凌】「免許を取りたい! 車っていいなと思うんです。移動時間も車の中が自分の空間になるし、けっこう有意義な時間が過ごせるんじゃないかなと思っていて。なので、もし挑戦できるのであれば、まずは免許取得を目指したいです」

――では最後に、かつての松田さんのように、芸能界デビューを目指して頑張っている読者に向けて、メッセージをお願いします。

【松田凌】「今回、この舞台で“演劇で世界を変える 世界は変わる”という壮大なテーマを掲げさせていただいていますが、これは毛利さんの言葉でもあって。別に大きい世界を変えるというのではなく、自分の中の世界って、少しのことだけで全然変わるものだと思うんです。だから、何か少しでもいいから自分の世界を変えてみてはいかがでしょうか? 一歩踏み出すことで、今後の人生の毎日が変わることもある。夢を抱いているのであれば、自分の可能性にかけて、一歩踏み出して、自分の世界を少し変えてみてください。もし、そのヒントが見つからないのであれば、【トゥーランドット 〜廃墟に眠る少年の夢〜】を観に来てください。僕自身、演劇によって世界が変わった一人ですし、その人間が世界を変える物語を演じるので、何か変わるきかっけを与えられるんじゃないかなと思っています。ぜひ劇場でお待ちしております!」

 少年社中20周年記念ファイナル 少年社中第36回公演 【トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜】は、2019年1月10日(木)〜20日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演され、その後、大阪公演が1月24日(木)〜27日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、福岡公演が1月30日(水)、31日(木)ももちパレスにて上演される。なお、松田凌のインタビュー全文は、オーディションサイト『Deview/デビュー』にて掲載中(下記リンク参照)。

【松田凌 インタビュー全文】
https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=722

【松田凌 プロフィール】
まつだ・りょう●1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。キャストコーポレーション所属。近年の主な出演作は、ドラマ&舞台『男水!』主演、『HiGH&LOW THE MOVIE 2&3』、舞台『東京喰種 トーキョーグール』主演、舞台&映画『ONLY SILVER FISH』、ミュージカル『シークレット・ガーデン』、舞台『野球〜飛行機雲のホームラン』、2019年は、3月に朗読劇シリーズ 恋を読む「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」、4月に舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』主演、5月に舞台『+GOLD FISH』主演が控えている。

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