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2018/09/22 14:58
アニメから続投のリボーン役・ニーコ「一緒になって楽しんでほしい」とアピール、『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE
『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGEが、21日より東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。初日公演に先駆けて、公開ゲネプロが行われ、キャスト陣が意気込みを語った。
原作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた天野明による漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』。テレビアニメやゲーム、ノベライズなどのメディアミックスも多くされており、2006年10月から2010年9月までテレビ東京系列で放送されたテレビアニメは放送10周年を記念し、2017年に数多くのイベントが企画され、その人気ぶりを実証した。
運動も勉強もダメで何事もすぐに諦めてしまう、うだつの上がらない少年・ツナこと沢田綱吉の前に家庭教師として現れたのは、ヒットマン(殺し屋)を名乗る、見た目は赤ん坊だが、本業は殺し屋であるリボーン。リボーンの目的はただ一つ、ツナをイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーの10代目ボスとして立派に育て上げること。9代目から依頼を受けたリボーンは、頭を撃たれた者が「撃たれた時に後悔したことを死ぬ気でがんばってしまう」というボンゴレに伝わる秘弾「死ぬ気弾」を使い、ツナをマフィアのボスに相応しい人間とすべく、新たなる「仲間」とともに死ぬ気で取り組むという物語。
ゲネプロ前の会見には、ニーコ、竹中凌平、桑野晃輔、山本涼介、岸本勇太、和田雅成が出席。アニメでもリボーンの声を担当していたニーコは、「私にとって声優のデビュー作だったので、特に思い入れのあるすごく大事な作品で、アニメと原作が終わった後も、またいつかこの作品がどういう形であれ復活したらいいなと思っていた」と作品への想いを明かし、「そうしたら『舞台化します』と1本の電話が入って。そのとき、作品の中にあるんですが、"復活と書いてリボーン"という感じで叫ばせていただきました」と出演が決まった当時の様子を振り返る。そして、「すごく嬉しかったのと同時に、またリボーン役をやらせていただくことと、しかも今回は外見も含めてすべてリボーンになりきれるというのはものすごい喜びでした」と吐露。
また、稽古を振り返り「毎日毎日本当に熱くて、暑苦しいって言っていいほどの現場でした」と語ったニーコ。「一つのキャラクターに対して、そして作品に対して、どうやるか、どう動くか、どうセリフを言うかなど、全キャスト、全スタッフが本当に一丸となって熱く熱く稽古ををしてきました」と述べ、「その熱さの対比で繊細な面もあって。全員でこの作品をリスペクトして、作品の大事な世界観とかは絶対に壊さないように、大事に大事に本番でみせられたらいいなと。暑苦しさと繊細を兼ね備えた舞台になったと思いますので、ぞれを生で感じてほしいです」と力強く語る。
ダメダメな中学生・沢田綱吉(ツナ)を演じる竹中は、「僕は当時、タイムリーで『家庭教師ヒットマンREBORN!』を読んでいたので、沢田綱吉役が俺でいいのかな?っていうのはありましたが、(出演が決まったときは)嬉しかった」と語り、「死ぬ気モードになったツナのパンイチ(パンツ一丁)姿とか、リボーンやランボなどの二頭身系のキャラクターを舞台でどう表現するのかなっていう期待感でいっぱいでした」とコメント。
ツナのクラスメイト・獄寺隼人役の桑野は、自身の役について「自分への期待感と勝負できる役だなと感じて、死ぬ気になって役作りに取り組んだつもりです」と自信をみなぎらせる。そして、「僕も学生の頃から大好きだった作品に、こういう形で携われることが本当に嬉しくて、高揚感もいっぱい。だんだんと形になっていくうちに、それが手応えになっていって、このカンパニーで良かったなと思いましたし、期待がどんどん目に見えて確信になってきた、そんな気持ちです」と手応えを感じている様子。
同じくツナのクラスメイト・山本武を演じる山本も原作のファンだったそうで、「山本武は『家庭教師ヒットマンREBORN!』の中でも一番好きなキャラクターだったので、すごく嬉しかったですし、苗字も一緒なので縁を感じています」と明かし、「大好きなキャラクターだからこそ、一生懸命演じたいと思います」と決意を新たにする。
「舞台化と聞いたとき、ワクワクした」を語ったのは、ツナが通う中学の風紀委員でありながら不良の頂点に君臨する雲雀恭弥を演じる岸本。「雲雀恭弥は原作でも人気のあるキャラクターなので、プレッシャーはもちろん感じていましたが、僕にしかできない雲雀恭弥をやろうと思いました」と語った。マフィアの刑務所から脱獄してきた六道骸を演じる和田は、「今までに演じたことのない役で、新しい扉を開かないとこの役と向き合えないなと思った」と自身の役について語り、「役をいただいたときはプレッシャーをかけられつつ、『お前にこの役を任せた』と言ってくれる人がいたような気がするので、それにしっかり応えていかないとなと思い、この作品と向き合ってきました」と明かした。
見どころについて聞かれると、ニーコは「見どころはすごくたくさんある」と話し、「生身の人間がキャラクターを演じたときに、この作品のキャラクターがみなさんの前にどう現れるかというキャラクターの魅力だったり、アクションも早く観てほしいなって思うくらい本当にすごいことになっています」と期待をあおる。さらに、「この作品の大事なスパイスになっているギャグの面でも、いろんな小ネタが舞台中に盛り込まれているので、そういうところでも楽しんでもらえたら」とコメント。
続けて、竹中が見どころについて話し始めたものの、途中で何を話すかを忘れてしまう一幕も。桑野が「大丈夫です。時間はいっぱいあります」と優しくフォローすると、和田から「そんなないわ!(笑)」と鋭いツッコミが入り笑いを誘う。
そんな竹中に対して、桑野が「見どころは何と言っても10代目(ボス候補)の彼です。稽古場から一切弱音を吐かずに必死に取り組んできた姿が舞台上にも出ていると思います」と絶賛し、「そこをサポートする我々ファミリーだったり、敵チームだったり、いろんな個性豊かなキャストが周りを囲んでいますので、ぜひ彼の頑張りを観ていただいて、そして、その次でいいので、僕らの頑張りを見届けてもらえたら」とアピール。山本も「ツナ(役の竹中)がこの舞台で一番ハードだと思うけど、本当にしっかりやっていたと思うし、僕もしっかりと横から支えていきたいと思います」と竹中への想いを明かす。
仲間たちのフォローを受けて、改めて竹中は「ハードだなと思いながら稽古をやってきましたが、体が資本なので、とにかく怪我無く、無事最後まで走り切れるように頑張りたいと思います」と身を引き締めた。
また、岸本は「下手したら一回では観きれないくらい、見どころが盛りだくさんだと思う。ツナの頑張りやニーコさん演じるリボーンの可愛らしさ、そして演出の丸尾(丸一郎)さんがおっしゃっていた"熱さ"を舞台上で感じられると思います」と述べ、「個人的に、雲雀としてはマーシー(和田)さん演じる骸とのシーンは必見だと思います。ぜひぜひ目を凝らしてみてください!」とアピール。
和田は「『家庭教師ヒットマンREBORN!』という素敵な作品を僕たち人間がその世界を舞台上で表現するというところに、みんな命削って挑んできました」と回顧し、「昨日、場当たりで映像や照明、音響とかいろんなものが混ざり合ったときに、"これは本当に舞台にする意味があったな"という風に感じました。そこをしっかりと本番でお客さんに伝えられるよう、みんなで頑張っていきたいと思います」と宣言。
最後に、ニーコは「舞台の魅力は生の空気をスタッフ・キャスト・お客さんのみんなで一緒に吸うということだと思うので、長年『家庭教師ヒットマンREBORN!』ファンの方も、今回初めて『家庭教師ヒットマンREBORN!』という作品を味わってみたというお客様も、みなさんで一緒になって楽しんでほしいと思います」と呼びかけた。
【公演概要】
『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE
公演日程・会場:
【東京】 2018年9月21日(金)〜30日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪】 2018年10月3日(水)〜6日(土) メルパルクホール大阪
原作:天野明『家庭教師ヒットマンREBORN!』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
演出・脚本:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
音楽:オレノグラフィティ
キャスト:
リボーン:ニーコ 沢田綱吉:竹中凌平/
獄寺隼人:桑野晃輔 山本 武:山本涼介 笹川了平:上杉 輝 ランボ:KIMERU 雲雀恭弥:岸本勇太 六道 骸:和田雅成/
城島 犬:椎名鯛造 柿本千種:稲垣成弥 M・M:平山りの ランチア:川上将大 笹川京子:伊藤優衣 三浦ハル:永島聖羅 ビアンキ:豊田真希 フゥ太: 熊谷魁人 ほか
◆『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE ライブビューイング
開催日:2018年10月6日(土)17:00開演
会場:全国の映画館
◆『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE Blu-ray&DVD発売決定
発売日:2019年2月20日(水)
舞台公式サイト: https://www.marv.jp/special/reborn-the-stage/?
舞台公式twitter:@stage_reborn
(C)天野明/集英社 (C)『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE製作委員会