城田優、『ブロードウェイと銃弾』で「第43回菊田一夫演劇賞」演劇賞を受賞 | ニュース | Deview-デビュー

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2018/04/26 18:12

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城田優、『ブロードウェイと銃弾』で「第43回菊田一夫演劇賞」演劇賞を受賞

「第43回菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した城田優
「第43回菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した城田優

 俳優・城田優が、大衆演劇の舞台で優れた業績を示した芸術家を表彰する「第43回菊田一夫演劇賞」の演劇賞を受賞し、26日に都内で行われた授賞式に出席。式では、選考委員長の松岡功氏より賞状が、選考委員の萩尾瞳氏より正賞の記念楯と副賞の100万円が授与された。

 第65回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第23回読売演劇大賞優秀男優賞受賞を受賞した、ミュージカル『エリザベート』(2010年・2015年・2016年)のトートをはじめ、話題のミュージカル作品にコンスタントに出演。昨年は、世界のミュージカルトップスターと共演したコンサート『4Stars』 では、伸びやかな美声を披露し観客を魅了した城田。

 今回、浦井健治とW主演したミュージカル『ブロードウェイと銃弾』での、チーチ役の演技を評価され、演劇賞を受賞。今年2月から4月にかけて東京・日生劇場、大阪・梅田芸術劇場、福岡・博多座で上演され、大規模公演となった同作品は、1920年代の禁酒法時代のニューヨークを舞台に、自身の戯曲が念願のブロードウェイで上演されることになった売れない劇作家デビッドが、出資者であるギャングの親玉ニックやその部下チーチ、主演の大女優ヘレン、ニックの愛人である大根女優オリーブなど、個性的なキャラクターたちに振り回されていくコメディ・ミュージカル。ウディ・アレンによる同名映画を原作に、2014年にウディ自らが脚本を書きブロードウェイでミュージカル化した作品を、福田雄一の演出で日本で初めて上演した。

 城田の演じたチーチは、浦井演じる主人公のデイヴィットとは対称的に、劇作家としての天性の才能を持つギャングのボディガードという役どころで、ストーリー展開の重要な鍵を握る人物。劇中では自身ほぼ初挑戦でこの舞台に向けて鍛錬したというタップダンスを披露するなど、錚々たるキャストの中で存在感を示し、「クールな演技で物語を牽引しつつ華麗なタップダンスも披露、圧倒的な存在感を見せる」(朝日新聞)、「全身をダイナミックに使ったタップダンスでギャングの迫力を見せた」(読売新聞)、「チーチの変化を城田がおもしろく見せた。(中略)芸術至上主義的な思いつめぶりがよく表現された」(毎日新聞)と、劇評でも高く評価された。

 授賞式のスピーチでは、「チーチという役は、共演者そしてスタッフ、関わった全ての人たちが作ってくれたものだと思っています」と述べ、受賞の喜びを関係者と共有したいと感謝の意を示し、自身の思いとして「これから臨んでいく作品に対しての身が引き締まる思いを感じております」とコメント。

 今回のミュージカルで初挑戦したタップダンスについて、「本当に難しくて心が何度も折れそうだった」と明かした。また演劇・ミュージカルについては、「とにかく良いものを皆さんにお見せしたい、自分の限界を超えたい」という思いで毎回ストイックに取り組んでおり、「アスリートにも近いようなものを感じる」と語る。さらに「オリンピックに出るような選手とは違い、順位を付けてもらうようなこともないですし、競い合うというよりは支え合って共に乗り越えていくのが演劇ミュージカルだと思っています」と述べた。

 そんな中で努力を讃えられたこの度の受賞や、カーテンコール後の観客の笑顔が、本人が演劇に励むための大きなモチベーションとなったと振り返り、「今後もエンターテインメントを通して、ミュージカル・歌の力を通して、その力を信じる皆さんに笑顔を、勇気を、元気を、やる気を、届けられたらと思います」という頼もしいコメントで締めくくり、会場が祝福の拍手に包まれた。

 そして、改めて今回の受賞について、「この度は、栄誉ある賞をいただき、心から光栄に思います。数年前に始まった日本版『ブロードウェイと銃弾』のプロジェクト。本公演のプロデューサーであり、所属するワタナベエンターテインメント代表である渡辺ミキ社長から、『城田には絶対チーチ役が合う!』と声をかけていただき、演出の福田雄一さんも『城田くんのチーチ絶対面白い!』と、稽古が始まる前から、期待してくださっていました」と振り返り、「この公演を、この役を楽しみにしてくださっていた全ての皆様の言葉を、そして自分を信じてみた結果、このような素晴らしいハッピーエンドで幕を下ろすことが出来て、心から幸せです」と改めて喜びを噛み締めた。

 さらに「舞台、ミュージカルは、観ていただくお客様に劇場まで足を運んでいただいて、初めて成立するものです。これからも生の演奏、お芝居、歌、様々なエンターテイメントを、魔法にかかった”劇場”で一緒に体感しましょう」と呼びかけ、「今回、この賞をいただけたことを『ブロードウェイと銃弾』に関わった全ての方たちと共有したいと思います。皆様、心からありがとうございました!」と感謝の想いを語った。

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  • 「第43回菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した城田優

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