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2014/06/23 18:21
城田優、単独初主演のミュージカル『ファントム』製作発表イベント「気合い入ってます!」
今秋に上演される、城田優主演ミュージカル『ファントム』制作発表イベントが、17(火)に赤坂BLITZで開催され、城田をはじめ、ミュージカル初挑戦となる山下リオらが登場し、意気込みを語った。
同作品は、小説家・ガストン・ルルーのベストセラー小説『オペラ座の怪人』を原作としたミュージカル。アンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座の怪人」 とはひと味違い、コピット&イェストン版『ファントム』は、怪人ファントムの人間性に焦点を当て、世界中から高い評価を得ている。仮面を被り、オペラ座の地下で生きていかねばならない運命を背負い、自らを“オペラ座の怪人”と名乗る主人公・ファントム(エリック)。自身の住む精神世界こそが純粋無垢な美しい世界であると信じていたファントムが、父親との関係性を軸に、愛することを知り、<亡霊ファントム>から、本来の心ある<人間ファントム(エリック)>を取り戻す“再生ストーリー”。
類まれなる歌唱力と演技力で日本のミュージカル界を牽引する城田優が、ファントムを演じ、単独初主演を務める。ヒロイン・クリスティーヌには、本作が初舞台となる山下リオがオーディションで抜擢され、クリスティーヌに好意を寄せるシャンドン伯爵には、音大卒のメンバーで構成されている<LE VELVETS>でテノールを響かせる日野真一郎がミュージカル初進出。さらに、ミュージカルでの活躍が目覚ましいマルシア、本作がミュージカル初出演となる吉田栄作など、豪華キャスト陣が集結。
イベントでは、劇中曲『You are music』(城田&山下)、『Who Could Ever Have Dreamed Up You』(日野)、『Where In The World』(城田)を、この日限定の英語バージョンで披露。
城田は「英語で歌を歌うということで、非常に緊張して出だしから声が震えました」と感想を述べつつ、「8年ぶりくらいのシングルキャストでのミュージカルということで、僕自身も気合いが入ってます。毎回毎回違うミュージカルを作っていきたいと思います。そこを証明するべく、とにかく精進していきたいと思います」と気合十分。山下は、「実は『舞台女優になりたいです』って言って、事務所に入ったんです。でも『まだまだこれから先でいいんじゃない』って言われていて、今回オーディションという機会をいただいて。私自身も気合いを入れて挑んだオーディションで、幸せなことに選んで頂いたので、ちゃんと自分で頑張りつつ、頼りつつ、とにかく頑張りたいと思います」と笑顔でコメント。
初めて人前で歌を披露した山下に対して、城田は「舞台袖で彼女に『お芝居と一緒で、<本番、よーいスタート>って言われたつもりでお芝居すればいいだけのことだから、気にしなくていいからね。客席には人参やキャベツやじゃがいもがあって、それを食べてるウサギさんがいるくらいのことだよって説明しました。実際にはお客さんのことをそんな風には思ってないですけど、あくまで緊張ほぐすために(笑)」と、アドバイスしたことを明かすと、山下は「なので、じゃがいもが居るなって……(笑)。すごく楽しんで歌えました」とニッコリ。一方の日野は「本来はデュエット曲なんですが、今日はソロで歌わせてもらいまして…。僕はみなさんのことを人参やじゃがいもとは思わずに、クリスティーヌだと思って歌いました」とコメントし、会場を沸かせた。
3人の歌を聴いたマルシアは「優くんとリオちゃんのコンビは、本番の風景が見えてしまった。これは嬉しいことだし、マジで楽しみ! 日野くんも爽やかね〜。みんな素晴らしい!!」と大絶賛し、吉田は「城田くんは同じ事務所で昔から知っているけど、こうやって共演させてもらうのは初めて。ここ最近の彼の活躍を見ていると、この前の『4Stars』も観させてもらって、世界のすごいシンガー・アクターたちと一緒に肩を並べてやっている城田に誇りを感じた」と称賛。
今回、この製作発表イベントのために、歌稽古を1週間くらいやったという城田と山下。初ニュージカルとなる山下の歌声について城田は「初めて歌声を聴いたときは、本当に綺麗で透き通る、まさにクリスティーヌのような声だなと思いました」と絶賛。すると山下は「城田さんは練習中もずっと陽気でしたよね? ずっとしゃべっていて動いていて、とにかく陽気なので、これから舞台稽古も始まりますけど、楽しいだろうなって思いました」とコメント。それに対して城田は「本番は頑張りますが、稽古場では、ロマンティックな恋人みたいな空気感はないんです(笑)」と告白。
今作で親子を演じる城田と吉田に、実際親子だったら?という質問が飛ぶと吉田は「こんな息子がいたら、めちゃくちゃ可愛がりますよ。ミュージカルという場所では、城田くんの方が先輩だから、学びたいなと真剣に思ってます」と話すと、城田は「いやいやいや。プレッシャーですね」と謙遜しつつも「僕は人生について学びたいと思います」と語った。
最後に城田は「この『ファントム』は、人間の心の部分、コンプレックス・葛藤・愛がテーマになっている作品です。ぜひ、大切な家族やお友達の方と劇場で観て頂きたいと思っています。『ミュージカル』という歌と芝居が融合された特殊なエンターテインメントをお届けするんですけど、まだ苦手意識があって、見たことがないっていう人にぜひ来て頂きたい。その苦手意識を払拭するべく、僕らは素晴らしいエンターテインメントを作り上げますので、ぜひ足を運んでください」と呼びかけた。
ミュージカル『ファントム』は、【東京公演】9月13日(土)〜29日(月)まで赤坂ACTシアターにて、【大阪公演】10月5日(土)〜15日(水)梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。