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2017/12/21 23:01
『ひよっこ』でブレイクの磯村勇斗、2017年の漢字は「進化の“進”」
NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』の「ヒデ」こと前田秀俊役で注目を集めた、俳優の磯村勇斗が21日、都内で行われた『ダンケルク』ブルーレイ&DVD発売記念スペシャルトーク付試写会に出席。MCを務めた映画コメンテーターの有村昆とともに、クリストファー・ノーラン監督の大ファンという磯村が、憧れのノーラン作品への想いを語った。
本作は、世界でもっとも次回作を期待される天才、クリストファー・ノーラン監督が、初めて実話に挑んだ緊迫のサバイバル・アクション。第二次世界大戦を舞台に、ドイツ軍によって、ダンケルクの海岸に追い詰められた英仏連合軍40万人を助けるため、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員した史上最大の救出作戦が繰り広げられる。
『ダンケルク』を意識したファッションで登場した磯村は「緑色の軍服を意識したファッションで、タグも付けてきました!」と笑顔をみせ、「大好きな『ダンケルク』のトークイベントに参加できて嬉しい」と挨拶。
本作について磯村は「目が話せないほどの映像のド迫力と、音楽からもスリル感や緊張感が伝わってきて。実写にこだわっているので、アトラクションに乗っているかのような、自分がまさに『ダンケルク』の世界にいるような感覚だった」と語り、印象に残っているシーンについて「海のシーンもたくさんあって、役者陣が本当に海に浸かって、溺れるようなシーンがあるんです。そのシーンを見ていると、僕は怖くてできないなと思ってしまうくらい、ギリギリを攻めていて。見ていて自分も息ができなくなってしまうくらい、ヒヤヒヤしました」と告白。
有村から「もし、ノーラン監督の作品に声がかかったら?」と質問されると、磯村は「(テンション)あがると思います。僕もブルーバックでお芝居をやったことがあるんですが、ブルーバックだと自分のイメージの中でしか演技できない。でも、ノーラン監督みたいに、実写にこだわっている現場は、実際に目の前で起きることに対して、素直に感じて表現するだけなので、すごくやりやすい現場だと思う」とコメント。
そして「生死を彷徨って生きる姿というのは、役者自身も限界に挑戦していることもあり、映像から魂が見えたりするんですよね。自分もそういう役をやってみたいなって思いました」と願望を明かしていた。
トークイベント後、囲み取材に応じた磯村と有村。イベント中はお互い大好きな作品・監督について、白熱したトークを繰り広げていたが、二人はこの日が初対面だったそうで、磯村は「有村さんにお会いすることを、ずっと楽しみにしていましたし、それがまさか自分の好きな監督と『ダンケルク』についてお話ができたので、すごく楽しかった」と振り返ると、有村も「磯村さんは熱い男ですね」と笑顔で返す。さらに有村は「初めて会ったにも関わらず、メイキング映像を上映している横で、休み時間に部室でトークしている男子学生みたいな感じで盛り上がった」と声を弾ませる。
また、『ひよっこ』でブレイクした磯村は、2017年を振り返り「朝ドラに出させていただいて大きく変わった年でした」と振り返り、「そこで経験したことを今後にも活かして、2018年はさらに成長していけるような年にしたい。感謝の年でした」とコメント。さらに今年を漢字一文字で表すと「進化の“進”」と明かし、「朝ドラに出させていただき、本の目次から1P目が進んだ。『ひよっこ』にちなんで、少し成長して羽が映えて歩けるくらいにはなれたのかなと思えた1年だったので」と説明。
一方の有村は「地道の“地”。マンションのローンをとにかく返さないといけないので、地道に頑張ります! 今日も『頑張ってこい!』って、いずみん(妻:丸岡いずみ)にお尻を叩かれて来たので(笑)」と語り、笑いを誘っていた。
映画好きだという磯村は「今年は映画館で観る時間は、なかなか無かったのですが、DVDで100本くらいは観ました」と語り、改めてノーラン監督作品について「参加できるのであれば、エキストラでもいいので、一度あの実写にこだわるノーラン監督の作品に出て観たい!」と目を輝かせる。
そして改めて、本作について「これまでは、映画は“観る”というスタンスでしたが、『ダンケルク』に出会って、“体験する”ということを知ったので、ぜひみなさんにも『ダンケルク』の世界を体験してほしいです」と語り、「この冬、スリルを味わっていただきたいのと、こういう歴史が実際にあったんだということを多くの方に知っていただきたいです」とアピールした。