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2017/09/02 22:01
青木玄徳&山田裕貴、ヒロインそっちのけでイチャイチャ!? 映画『闇金ドッグス7』初日舞台挨拶
金と欲望にまみれた裏社会の人間ドラマを描く人気シリーズの最新作、映画『闇金ドッグス7』が2日に公開初日を迎え、都内で行われた舞台挨拶に、主演を務めた青木玄徳をはじめ、逢沢りな、サブングルの加藤歩、山田裕貴、元木隆史監督が登壇。同シリーズでバディを組んでいる青木と山田が、息ピッタリの掛け合いで舞台挨拶を盛り上げ、加藤から「イケメンのお笑いコンビみたい」と称賛されていた。
本作は、闇金融の世界を舞台に、金にとりつかれ転落していく人間たちを容赦なく活写し、人気を博してきた『闇金ドッグス』シリーズ最新作。『ラストファイナンス』の社長・安藤忠臣(山田)が、元イケメンホストの相棒・須藤司(青木玄徳)と共に、金と欲望に渦巻く世界でのし上がろうと苦悩する様を描く。最新作のパート7は、青木演じる司が主人公。債務者を無理心中に追い込んでしまったことで、闇金業に嫌気がさし、忠臣の元から去っていった司が、新たに働くこととなった場末のキャバクラで、No.1ホステス・エマ(逢沢)と出会い、恋に落ちていく。
忠臣の恋愛が描かれたパート6に対して、司の恋愛を描くパート7。元イケメンホストという肩書きを活かし、女性債務者との取引きを得意とする司を演じる青木は、「須藤司って、延々ラブストーリーをやっている感じはするけど、今回はまた違った形のラブストーリー。いつもよりもより深くえぐっていこうかなという感じだった」とコメント。そんな本作に関して山田が「今回の内容はかなりキュンキュン、スウィーティーだった」と語ると、青木も「(闇金ドッグス)6もスウィーティーだったで。ちょっとビターなスウィーティー」と、互いの主演作を褒め称える。
No.1ホステスでありながら、昼はOLとして働き、家では交通事故で障がい者となった姉の介護をし、夜はホステスとして働く女性・エマを演じた逢沢は「ホステスの役は今までも何度かやらせていただいたことがあるのですが、所作とかNo.1の風格をみせる部分とかはやっぱり難しかったですし、エマは今まで演じてきた中で一番難しかったです」と告白。
演じていて「キュンキュンしていた」と語っていた青木は、「撮影期間がすごく短かったので、カメラの前でどう見せられるか死ぬ気でやっていました。カメラが回ってないところでは、“どうしよう”っていう気持ちのほうが強かった」と明かし、「須藤がちゃんと恋愛をするということが珍しいと思いましたし、それをどう演じるのか、台本を読んでいた時点でも難しいなと思っていたけど、現場に入ってからも難しかった。でも、相手役が逢沢さんですごく助かりました」とコメント。
そんな青木に対して逢沢は、「ドアを先に開けてくれたり、すごく紳士だった」と明かすと、すかさず「俺にはやってくれたことない」と訴え拗ねる山田。青木は「なんで山田くんにやらんといかんの?(笑)」と苦笑いしつつ、「そりゃドアくらい開けますよ。だってこんなに難しい役を必死に頑張ってくれてるんですから」と逢沢を労う。すると山田が「心のドアもね」とドヤ顔で茶々を入れだし、青木は「何言ってんねん!」とツッコミ、会場は笑いに包まれる。
俊足を持つ悪質顧客を演じた加藤は、息を切らした演技が多かったが「まあ、セリフ量が多くて……。(ハァハァなど)全部台本に書かれてますから!あれを覚えるのにそうとう時間がかかった。今までやったなかで一番難しい役でしたね」とジョーク交じりに話しつつ、「役作りに関しても3年ほど前から気持ちを入れてました」とコメント。山田から「『闇金ドッグス』ができたのが3年前なんですけどね(笑)」と指摘されつつも、「走り込みもそうとうやった。一説によるとあの(ウサイン・)ボルトを引退に追いやったという説もありますからね」と胸を張って、場を盛り上げる。
また、本作では、シリーズでずっとバディを組んできた司が、忠臣の元を去る場面もあり、「撮影中、寂しかった」と打ち明けていた山田。「忠臣として、面接をして新しい相棒を探しても、“なんかしっくりこない”っていう感情が自然と湧いてきて。それは僕としても青木くんがいないと寂しい、変な感じがするっていうのと同じ感情だった。長くやってきたシリーズだからこそ、絆を再確認させられた」と振り返る。青木から「恋の病ですか?」と問われると、山田は青木の目を見て「恋の病かもしれない」とまんざらでも様子で、「やめい!!」とツッコミつつも照れ笑いを見せる。
さらに、決別していた司が、忠臣を頼って助けを求めにやってくるシーンについて、監督から「そこのシーンはお互いの表情が文句つけようがないくらい良かった」と絶賛されると、山田は「あそこは須藤と忠臣が認め合って……というシーン。“お前、闇金っていうものがどんなものかやっとわかったのか”っていう感情がすごく自然に出てきた」と振り返ると、青木も「別にほかの闇金融業者でもいいはずなのに、忠臣の元に行くっていう。“助けを求められるのはこの人しかいない”と思った司の気持ちはすごくわかる」と 心のうちを明かす。相思相愛な雰囲気に、山田は「ここの二人(山田と青木)でイチャイチャしすぎましたね。ヒロインがいるのに、血迷っちゃった(笑)」と発言し、監督やMCから二人の関係性を疑われると、「女性が好きなほうです」と二人とも必死に否定し、笑いを誘う。
そして、ヒロインを演じた逢沢が、青木・加藤・山田の中から「誰が一番魅力的か?」を選ぶことに。始まる前、本作では逢沢とほとんど絡みがない山田が「覚えているかどうかわからないんですが、戦隊をやっていたときに、一回会ったことがあるんですけど……」と必死にアピールするも、微妙な反応の逢沢をみて「あ、覚えてないみたいなんで、初対面ってことでいいです」と撃沈するひと幕も。3人が目を閉じて天を仰ぎ、自分が選ばれるよう祈る中、逢沢が3人の後ろに回り、焦らしながらも相手役を務めた青木を選択。選ばれた青木は、ガッツポーズで喜びをかみ締める。一方、選ばれなかった山田と加藤はがっくり肩を落とし、加藤が自身の持ちネタ「くやしいです!!」を披露すると、山田も「悔しいです!!」と続き、会場を沸かせる。
納得がいかない加藤が「2位決定戦やりましょう!やってください」と懇願するも、青木からは「もうお客さんもだいたい読めてるんじゃない?」という予言の通り、2位は山田に決定。飛び跳ねながら「やったー!!」と大はしゃぎする山田に対して、加藤は再び「悔しいです!! 3位決定戦やってください」と食い下がっていた。
最後に青木は「『闇金ドッグス』パート7まできて、ラブストーリーという新しい試みでしたが、みなさんいかがでしたでしょうか?」と観客に問いかけると、大きな拍手で包まれる会場。そして、「重い作品をずっとやり続けていく中で、僕や山田くんにかかるプレッシャーっていうのはなかなかあって。それでもこの作品を止めずにもっと続けていきたいという志がお互いあります」と語り、「続けられるところまで続けていこうと思っていますが、それはみなさんの応援なくして実現することはできないので、ぜひこれからも『闇金ドッグス』を応援していただけるとありがたいです」と呼びかけた。
※逢沢りなの「逢」は、正しくは一点しんにょう。