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2017/09/01 18:29
井澤勇貴×杉江大志らが魅せる、男たちの究極の“絆”物語「後輩たちにしっかりと背中みせていきたい」『メサイア ー悠久乃刻ー』開幕
命を懸けた戦いに挑む男たちの強い絆を描き、女性ファンから熱い支持を受けている『メサイア・プロジェクト』の最新作、舞台『メサイア ―悠久乃刻―』が、8月31日に天王洲 銀河劇場にて開幕。それに先駆けて、公開ゲネプロが行われ、井澤勇貴、杉江大志らキャストが登壇し、本番への意気込みを語った。
警察省警備局特別公安5係に所属する、国籍も戸籍も抹消されたスパイ(通称:サクラ)たちが、唯一心を通わせることが許される魂の伴侶=メサイアとともに、死と隣り合わせの危険な秘密任務にその身を捧げていく物語。今作では、卒業ミッションを目前に控えたサクラ候補生の有賀涼(井澤勇貴)と加々美いつき(杉江大志)が、驚愕の卒業ミッション挑む。スピーディーで迫力あるアクションはもちろん、様々な試練を乗り越え、時に傷つけぶつかり合いながらもお互いを支えあう、男たちの究極の友情と絆が丁寧に描かれる。
囲み取材には、井澤と杉江のほか、舞台版の前作『メサイア―暁乃刻―』より登場したサクラ候補生である御池万夜役の長江崚行、柚木小太郎役の山沖勇輝、小暮洵役の橋本真一、そして、本作から登場する謎多き青年・雛森千寿役の山本一慶が出席。
井澤は「ついにこの日が来たか……という感じ。殺陣が多い作品なので、怪我だけしないように、最後の最後までみんなで完走したい」と話すと、杉江も「いよいよ来たなという感じですが、あまり滾らせすぎずに、冷静に静かに闘志を燃やしていけたらなと思います、あとはみんなを信じて走るだけ。全員で最後まで走れるように頑張りたいと思います」と本作にかける想いを語る。
また、舞台出演が前作の『メサイア―暁乃刻―』以来という井澤は「アクションしながら芝居をして駆け抜けるというのが、いつもやっていた馴染みある行動だったんですが、すごく久しぶりに感じて、こんなにも疲れる作品なんだなと改めて思った」と話し、「全編通して作っていく上では大変でしたが、それをみんなでやり遂げて、スタートラインに立てたので、あとはみなさんに届けるだけ。すごく楽しみです」と笑顔を見せた。
自身が演じる有賀に関しては、「今回で4回目になるので、ある程度有賀涼という役を知っているつもりだったけど、今回初めて知ったことが多かった」と振り返り、「1作目の有賀は、僕の役づくりでいうと、冷徹な殺戮マシーンというか、暗殺することだけを目的とした人間という感じだったのですが、除々に人間味が増してきて、やっと今回の作品で人間になれたかなと改めて感じました」とコメント。
本作で様々な苦悩を抱えることとなる加々美を演じる杉江は「今回、加々美の役どころがとても苦しい想いをしているので、それを杉江大志として受け止めて、加々美と一緒に感じられるようになるまで持って行くという作業がすごく苦労しました」と吐露し、「演出の西森さんと深く話し合いながら、みなさんに力を借りながら、なんとか初日まで来ることができました。今回、加々美がすごく成長して、いろんなことに対して「ありがとう」と思えるようになる。どういう部分で、どんな風に表現しているかをぜひ見てもらえたら」と語った。
有賀と加々美の後輩を演じる長江は「先輩二人が駆け抜けてきた道を、僕達がきちんと継げるように、先輩たちの背中をしっかりと見届けたい」と語ると、山沖も「二人の道しるべを僕たちでつくっていきたい」と宣言。橋本は「本作は卒業する二人がいたり、今回から入ってくるメンバーもいたり、前作からのメンバーもいたり、いろんなドラマやストーリーが交錯しているので、全員で積み上げて、この作品を作っていきたい」と意気込む。
本作から参戦となる山本は「『メサイア』は昔から知っている作品で、“まだ(オファーが)来ないのか?”と何年も前から思っていたけど、やっと呼んでいただけた」と念願の出演だったことを明かし、「新しいキャラクターということで、みなさんのことを見てちゃんと追っていけるようにしたいですし、新しい色を足していきたいです」とコメント。さらに、謎を抱える「サクラ候補生」という役どころに関して、「サクラ候補生6人の中でもちょっと異質な存在であるキャラクターなので、その異質さがほかの5人にどういう影響を与えて、どうかき乱していくかを楽しみにしてもらえたら」と目を輝かせた。
「稽古で苦労したこと」を聞かれると、長江は「『メサイア』では、台本を最初から最後までみんなで読んで進んでいく方向性を決める“テーブル稽古”があって。今回は、より深くまで話し合って、みんなが出した結論を西森さんがまとめてくれるという作業がありました」と語り、「みんなで頭を悩ませて、大変だったけど、その分、みんなが一つの方向に向かって走れると思う」と自信をのぞかせる。橋本は「前作から登場した御池、柚木、小暮の3人は、前回は“こういうキャラクターですよ”っていう提示のようなものだったけど、今回はこの3人のストーリーも動き出した。個々の新しい展開をさせつつも、一人のドラマを見せるというよりかは、作品の一部として成り立たせるというバランスのとり方は難しいところがありました」と稽古を振り返った。
最後に、井澤は「自分を信じて、周りの役者を信じて、そして裏で支えてくれているスタッフのみなさんを信じているので、何も心配しておりません。みんなで一丸となって頑張っていきますので、最後まで応援よろしくお願いします」と挨拶。杉江は「第二章から関わってきた僕らの卒業で、一つの世代が終わります。世代が代わっても『メサイア』というシリーズを応援してもらえるように、絶対、次に繋がる作品にしたいと思っています。次を継いで素敵な作品を作ってくれる後輩たちにしっかりと背中を見せられるように、千秋楽まで気を抜くことなく、駆け抜けたいと思います」と決意を新たにした。
舞台『メサイア ―悠久乃刻―』は、9月10日(日)まで天王洲 銀河劇場にて上演。その後、大阪公演が9月22日(金)〜24日(日)までサンケイホールブリーゼにて上演される。