安西慎太郎×佐奈宏紀×杉江大志が語る、年末開催「る・ひまわり」×「明治座」“祭”シリーズへの意気込み | ニュース | Deview-デビュー

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2017/08/17 19:19

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安西慎太郎×佐奈宏紀×杉江大志が語る、年末開催「る・ひまわり」×「明治座」“祭”シリーズへの意気込み

年末の『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語った安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview
年末の『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語った安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview

 2017年12月28日から明治座にて上演される『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』【通称:る年祭(るとしまつり)】。本作で、辻本祐樹とともにW主演を務める安西慎太郎と、初参戦となる佐奈宏紀、2014年の「るの祭典」以来、2度目の出演となる杉江大志の3人に、本作への意気込みなどを聞いた。

 2011年より、演劇製作会社「る・ひまわり」と、創業140年を超える老舗大劇場の「明治座」がタッグを組み上演されてきた本シリーズでは、様々なフィールドで活躍する俳優たちが集結し、忠臣蔵・源義経・阿弖流為など、歴史的にも有名な人物や物語を、笑いあり、歌あり、踊りあり、涙ありの歴史エンターテインメントを上演。さらに、舞台上でそれぞれの代表作や特技を持ちネタ化したようなパロディなど、盛りだくさんな内容を詰め込んだ時代劇版“異種格闘技”舞台を作り上げてきた。

 最新作となる今回は、第一部のお芝居は『SANADAMA・る』と題して、真田幸村や真田十勇士が戦う「大坂の陣」を、仙台藩伊達氏家臣・片倉重長と、隻眼の仙台藩藩主・伊達政宗目線で描く。第二部のショー『プロデュース1615』では、戦国武将たちで結成されたアイドルユニットによるLIVEが繰り広げられる。

【安西慎太郎×佐奈宏紀×杉江大志インタビュー】

◆「年末ということで、“お祭り感”を楽しんでもらえたら」

――まずは、今年の年末に上演される「る年祭」への出演がきまったときの率直な想いを教えてください。本シリーズ3度目の出演となる安西さんは、今回座長というポジションになりますが。

【安西慎太郎】「そうですね……」

【杉江大志】「よっ!座長っ!!」

【安西慎太郎】「うるさいよ!(笑)。毎回、舞台の出演が決まることはすごく嬉しいことなんですが、今回は嬉しいという想いはもちろん、る・ひまわりさんと明治座さんの年末シリーズで、辻本さんと一緒にW主演ができるということがすごく光栄なことだなと思っています」

――プレッシャーみたいなものはありますか?

【安西慎太郎】「キャスト27名に加えて、スタッフさんも含めたらすごい人数の中で座長を務めないといいけないので、いい作品を作るためにしっかりと真ん中にいないといけないという部分では不安な面もあります。でも、僕が出演させていただいていたとき年末シリーズの座長のみなさんは、本当に素晴らしい方々だったので、僕もそのバトンをしっかりと受け継いで、辻本さんとともに、キャスト、そしてスタッフのみなさんと良い作品を作っていきたいなって思っています」

――佐奈さんは、今回初参戦ですね。

【佐奈宏紀】「このシリーズに出演させていただくのは初めてなのですが、いろんな作品で目にする方々がたくさんいらっしゃいますし、再共演するキャストの方々も何人かいらっしゃるので、お互いいろんな現場を踏んで、久しぶりに共演するというのが、どんな風に変わっているのかが楽しみです」

――杉江さんはいかがですか?

【杉江大志】「僕は2度目の出演になるので、“ただいま”という感じでした。前回出させていただいたときは、デビュー作のミュージカル『テニスの王子様』が終わって直後くらいの頃で、まだまだ右も左もわからないような状態だったんです。そんなときに(本シリーズの構成・演出である)板垣(恭一)さんの演出を受けて、すごく勉強させていただきました。あれから数年経ちましたし、“少しは成長しましたよ!”というところを見せられるように頑張りたいです」

――今回、第一部のお芝居では、『SANADAMA・る』と題して、かの有名な「大坂の陣」を、伊達組の目線で描くと。先日のキャスト・配役発表の際、わりとツッコミどころ満載で、役の設定を聞いただけで面白そうだなという印象を受けました。

【安西慎太郎】「わりと……というか、ツッコミどころしかないですよね(笑)」

――キャストも濃いけど、役の設定も濃い感じで(笑)。

【安西慎太郎】「僕が演じる片倉重長は、“理想に燃える青年”という設定なんですが、まだ台本とかも上がってないので、最終的にどうなるかわからないですけど、辻本さん演じる伊達政宗に仕える役なので、しっかりと仕えていきたいなと。前作では主演の二人が坂上田村麻呂と蝦夷の阿弖流為として戦っていたりしたので、なんとなく、辻本軍と安西軍で分かれて戦うのかなというイメージが頭の中にあったんですが、今回は主演二人が主従関係ということなので、稽古場でも辻本さんの荷物を持って、辻本さんの身の回りのことを全部お世話して、しっかりやっていきたいと思っています!」

――普段からストイックに役作りをしていくと(笑)。杉江さんは、豊臣秀頼の側近・木村重成を演じられますね。

【杉江大志】「“ゲームセットはさせない”という役なんですが、腹黒い役柄ということなので、難しい部分はあるけどすごく楽しみです。きっと全体としては楽しい作品になるだろうなと思っているんですが、その中でも締めるところは締めて物語が進んでいけばいいなと思っていて、その一端を担わないといけないなというのはすごく感じています。それに、座長のしんた(安西)とは久しぶりの共演でもあるので、座長の二人をしっかりと支えていけるように頑張りたいと思っています」

――“純真無垢な村長”真田幸村を演じられるのは、佐奈さん。

【佐奈宏紀】「真田幸村はすごく有名な偉人ですし、いろんな歴史や有名な話がたくさんあるので、とにかくリサーチして、歴史として残っている史実を頭に叩き込んで演じたいなと思っています」

【杉江大志】「幸村って、いろんな逸話があるから、どれをチョイスするかっていうのもあるよね」

【佐奈宏紀】「そうなんです。そこは作品に合わせてピックアップしていけたらなと。それと、十勇士を演じられるみなさんの一人ひとりの性格とかもしっかりと観察して感じていきたいと思っていて。十勇士をまとめる役ではありますが、実際は、みなさんから学ぶことのほうが多いと思うので、いろんなことを学びつつも、舞台上では十勇士をまとめている感じをしっかりと出していきたいなと思います」

――例年同様、個性豊かなキャストが揃っていますが、個人的に楽しみなキャラクターや関係性はありますか?

【杉江大志】「僕は、(淀殿を演じる)紫吹淳さんと同じチームというのがすごく楽しみです。僕ら豊臣組は、4人しかいないんですが、だからこそ、コミュニケーションをしっかりとって、団結してやっていきたいなと思っています」

【安西慎太郎】「相関図を見ていると、僕ら伊達組をはじめ、豊臣組、真田組、徳川組、上杉組と分かれているので、それぞれのチーム力がどんな感じになるんだろうというのは楽しみです。あと、宮下雄也くんと佐藤貴史さんが演じる(十勇士の)三好兄弟は個人的にすごく楽しみ。お兄ちゃんが雄也くんで、弟が貴史さんっていうのがより面白いなと。先日、雄也さんと一緒にやらせていただいたんですが、お客さんが“早く出てこないかな?”って、雄也くんのことを待つんですよ」

【杉江大志】「え?どういうこと!?」

【安西慎太郎】「基本的にふざけたことしかやってない。いいシーンだったとしても、それをぶっ壊して笑いに持っていって、はけていく……っていう感じで(笑)。でも、その作品の中には絶対に必要な方なんです。貴史さんもそういうタイプの方なので、その二人が今回の作品の中で、どういう風に空気を変えたり、どんなやりとりを見せてくれるのか、楽しみにしています」

【杉江大志】「それをまとめる佐奈くんが大変そうだね……。頑張って!!」

【佐奈宏紀】「はい(笑)」

――佐奈さんは、どんなことが楽しみですか?

【佐奈宏紀】「初共演の方々も多いので、新しい出会いとか、そこでどんなことが学べるかというのが楽しみです。お二人のお話を聞いているだけでも楽しそうだなって。十勇士メンバーをまとめるのは、大変かもしれないですが、楽しくやっていけたらいいなって思います」

――それぞれの印象もお聞きしたいのですが。安西さん、杉江さんともに初共演となる佐奈さんの第一印象は?

【杉江大志】「初対面で挨拶をさせてもらったとき、20歳と聞いたんですが、すごくしっかりしていて、コミュニケーション能力が高いなって感じました。これまでは年上の共演者が多かったけど、最近、だんだんと年下の共演者が各現場で増えてきていて、自分としてはどうしていいかわからなくて。なかには、面倒みてあげなきゃって思う子もいるけど、佐奈くんに関しては、大丈夫だろうなって。きっとこの個性豊かなお兄さんたちの中に飛び込んでも、いっぱい吸収できる力を持っているんじゃないかなと思います」

【安西慎太郎】「最初に佐奈くんの写真を見たときは、おしとやかですごく優しくて可愛らしい感じの方なのかな?と思っていたんです。でも、お話を聞いていたりすると、いい意味で、プライドとか野心、やりたいことが自分の中にしっかりとある感じがするなって思いました。きっと、この作品に必要な幸村を演じるような器の方ではないのかなと思うし、すごく負けず嫌いだと思う」

【杉江大志】「そんな感じするね〜」

【安西慎太郎】「先輩とかを見て、“上手いけど……たいしたことないな”って思う感じ。良い意味でね」

――そんな風に言われていますが、佐奈さんからみて、先輩お二人はどんな印象ですか?

【佐奈宏紀】「たいしたことないなって……。いや。嘘です、嘘、嘘!!(笑)」

【安西慎太郎】「ほら!(笑)」

【杉江大志】「出ちゃったよ!(笑)」

【佐奈宏紀】「今のは冗談です! でも、本当にお二人とも優しくて。僕はよく『20歳に見えない』って言われるんです。それはきっと、僕が生意気だからだと思うんですけど、でも、お二人はそれを受け入れてくれそうな感じがしますし、優しい方々だなって感じていますし、尊敬しています。よろしくお願いします!!」

――共演経験があるお二人は、お互いどんな風に思っていますか?

【安西慎太郎】「大志はうるさいんですよ」

【杉江大志】「いや、しんたのほうがうるさいでしょ!」

【安西慎太郎】「大志とは、大志の初舞台のときに一緒だったんですが、とりあえず前に突き進むっていうイメージ。迷ったりとかして、普通の人だったら止まってしまうようなときでも、立ち止まらずに前進して、何かを導き出すために考えたり行動する人だなって思います」

【杉江大志】「しんたは、僕がデビューした作品で一緒だったこともあって、ずっと意識する存在でもあって。しばらく共演がなかったので、しんたがいろんな作品を経てどういう風に進化しているのか楽しみですし、僕も僕なりにいろんな経験を踏んで吸収してきたんだよっていうのを、しんたに見せたい。しんたの前ではあまり言いたくないけど、すごく刺激をもらえる存在です」

――では、最後に本作の見どころアピールを。

【安西慎太郎】「る・ひまわりさんと明治座さんの年末シリーズは毎年すごく面白くて。そういう意味では、プレッシャーはありますが、やっぱり年末ということで、“お祭り感”を楽しんでもらえたらいいなと思います。もちろん、それだけではダメなので、しっかりといろんな色を見せられる作品にもしたいなと思っています。いろんな面白さが詰まっている作品にしたいですし、第一部のお芝居、第二部のライブも、1年の締めくくりにふさわしい舞台にするべく頑張っていきますので、楽しみにしてもらえたらと思います」

【杉江大志】「年末シリーズに関しては、すごく派手で楽しめる作品というイメージがあるんですが、その部分を十分に担えるお兄さん方がたくさんいらっしゃるので、面白くなることは確実だなと感じています。それと、キャストの年齢層が幅広い中で、僕個人的には中間の年齢になってきたなと思うので、間に入って、カンパニーの全員がいい距離感を持ってよりよい作品作りができるような空間を作れたらなと思っています。今回はそういう部分も考えながら、自分の役に精一杯向き合っていきたいです」

【佐奈宏紀】「以前、たっきーさん(滝口幸広)と共演させていただいたとき、年末シリーズのことをすごく楽しそうに話してくれたことがあったんです。年越しのこととか、『俺、マジすごくてさ!』みたいな話とか(笑)、いろんな話を聞かせてもらっていて“もし自分が出るなら……”とか、いろいろと想像していたので、自分が出演できるときいて、驚きましたし、そういう想いをまたここでぶつけられたらなと。それと、舞台で年を越せるというのは、役者としても佐奈宏紀としてもすごくありがたいし、幸せなことだなと感じています。この1年の締めくくりが、たっきーさんがいろいろと話してくれたこの舞台で良かったなって思うし、それをお客さんにも伝えたい。楽しい年越し、締めくくりにしたいです!」

 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』は、2017年12月28日(木)〜31日(日)東京・明治座で上演。その後、2018年1月13日(土)には、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

【プロフィール】
安西慎太郎(あんざい・しんたろう)●1993年12月16日生まれ、神奈川県出身。スペースクラフト・エンタテインメント所属。近年の主な出演作は、舞台『幸福な職場〜ここにはしあわせがつまっている〜』主演、ドラマ&舞台『男水!』、SHATNER of WONDER #6『遠い夏のゴッホ』主演など。8月24日から上演される舞台『四月は君の嘘』、10月30日から上演される舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』に出演。

佐奈宏紀(さな・ひろき)●1997年2月25日生まれ、愛知県出身。サンミュージックブレーン所属。近年の主な出演作は、舞台『パタリロ!』、舞台『犬夜叉』、映画『人狼ゲーム マッドランド』など。サンミュージック若手俳優ユニット「SUNPLUS(サンプラス)」に所属。

杉江大志(すぎえ・たいし)●1992年5月7日生まれ、滋賀県出身。えりオフィス所属。近年の主な出演作は、ミュージカル『スタミュ』主演、『ヘタリア』、舞台『ダンガンロンパ THE STAGE』、『刀剣乱舞』、『剣豪将軍義輝』など。8月31日から上演される舞台『メサイア-悠久乃刻-』、11月には、舞台『KING OF PRISM-Over the Sunshine!-』に出演決定。

※辻本祐樹の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記。

(スタイリスト/ホカリキュウ)

関連写真

  • 年末の『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語った安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』で座長を務める安西慎太郎(C)Deview

  • 年末シリーズ初参戦となる佐奈宏紀(C)Deview

  • 2014年「るの祭典」以来2度目の出演となる杉江大志(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』に出演する安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』に出演する安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語る安西慎太郎(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語る佐奈宏紀(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語る杉江大志(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』への意気込みを語った安西慎太郎(中央)、佐奈宏紀(右)、杉江大志(左)(C)Deview

  • 『ゆく年く・る年 冬の陣 師走明治座時代劇祭』は、12月28日(木)〜31日(日)明治座で上演。その後、2018年1月13日(土)に、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される

  

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