ニュース
2017/06/02 18:27
舞台『厨病激発ボーイ』オーディションで九十九零に大抜擢! 新人俳優・野尻大介の素顔「過去にがっつり厨二病でした」
ニコニコ動画など関連動画の再生回数が1,000万を超え、小説化・コミックでも超話題のボカロ曲を題材とした、舞台『厨病激発ボーイ』が6月8日より東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。オーディション情報サイト『デビュー』に掲載された同舞台のキャストオーディションで、メインキャストの1人、九十九零役を射止めたのが、野尻大介(のじり・だいすけ)21歳。本作が本格的な俳優デビュー作となる彼に、同舞台へかける想い、稽古での苦悩や、この世界を目指したきっかけについて語ってもらった。
野尻がこの世界に興味を持ったのは、高校1年生の頃。進路について考えていた際、「将来は自分の好きなもので食べていきたい」と考え、「外画が好きだったのと、自分の声を活かして何かできないかなと思ったときに、声優に興味が沸いて、いろいろと調べたことが始まりです」と振り返る。
その後、声優を目指して、東京アナウンス学院へと進学。「最初は声優になりたくて入学したんですが、そこで舞台を作るという授業を受け、初めて舞台に立ちました。そのとき、“舞台っていいな”という気持ちになり、俳優もやりたいと思うようになりました」。
今回の『厨病激発ボーイ』キャストオーディションも、専門学校時代の恩師から「このオーディション、受けてみないか?」と勧められたことがきっかけだという。「もともと僕は、過去にがっつり厨二病だったことがあったので、それを題材にした舞台があるなら、受けてみたい!と思いました」と、元・厨二病の血が騒いだらしい。
オーディションに関しては「僕は緊張するタイプの人間だから、しかたない!”という風に開き直ったら、少し楽になって。この舞台は絶対に素敵な舞台になるだろうから、とにかく楽しんでやろう!という想いで臨みました」と振り返り、「オーディションは、ただだた楽しかった。終わった後に、爽快というか、やりきった!という感覚がありました」と語る。出演が決まった際は「単純に、“よし、きた!!”という気持ちでした。これは、もう自分の中の厨二病を思い出して観せるしかないなって思いました」と明かした。
舞台『厨病激発ボーイ』は、ヒーローに憧れる永遠の少年・野田、二次元しか愛せない残念イケメンの高嶋、天使か悪魔の生まれ変わり(?)の中村、そして黒幕気取りの九十九という、厨二病をこじらせまくった超クセ者たちが巻き起こす厨二病コメディ。野尻が演じるのは、意味深な言動を繰り返す、黒幕的存在の九十九零。
「九十九は、第一印象こそ悪いけど、実はかなりの照れ屋さんで、本当は輪の中に入りたいんだけど、素直になれずに意地悪なことを言ってしまったり、すごく可愛いキャラクターなんです」と役について語り、「最初はそういう部分をどこまで隠して演じられるか、そして本性がバレたときに、あがきながらもまだ隠そうとするっていうのを、どう観せられるかが重要になってくると思っています」とコメント。
本作が本格的な役者デビューとなる野尻は、日々の稽古に悪戦苦闘しているという。「稽古当初は、『目を見ていない』とか、『(芝居に)感情がない』というようなことを指摘されて。今までも芝居の経験はあったけど、これまでやってきた芝居では通用しない。じゃあ、どうしたらいいんだろう?と、いろいろと考えこんでしまって、九十九くんどころじゃなくなってしまったんです」と胸の内を明かし、「でも、先輩方に話を聞いたり、演出のほさかようさんからいろいろと助言をいただいて。やっと最近、九十九がどんなキャラクターなのか、少しずつ見えてきたかなという感じです」と語る。
さらに「ほさかさんが求めている九十九像というのが、少しずつですけど、見えてきたので、あとはどんどん試していこうと思っています。まだ全然楽しむ余裕はないですが、とにかく今はぶつかっていくだけだと思っています」と決意を新たする。
様々なタイプの厨二病ボーイが登場する本作。過去に自身も厨二病を患っていたという野尻は「僕はどちらかといったら、中村くんタイプで、黒魔術やダークヒーロー的なものに憧れていた。『BLEACH』や『金色のガッシュベル』にハマり、魔本とかを作成して、自分でも読めないような文字を書いたりしていました」と明かし、「『鋼の錬金術師』のロイ・マスタングに憧れて、外出先でも白い手袋をしたり……そのときは覚醒していましたね(笑)」と自身の厨二病エピソードを告白。
厨二病ボーイを演じる他のメインキャストについて聞くと、「本当にみなさん温かいです。野田大和役の(大平)峻也くんは、みんなに目を配っていて、視野が広い方なので、自分がちょっと落ち込んでいたりすると、積極的に話しかけてくれたり、優しい先輩です。高嶋役の(金井)成大さんも、ビジュアル撮影のときに最初に声をかけてくださったり、中村役の(有澤)樟太郎くんとは同い年なんですが、これまで踏んできた場数がぜんぜん違いますし、同世代だからこそわかる苦悩というか、そういう部分で励ましてくれたり、みなさん本当に優しくて、自分はありがたい場所にいるなって思います」と笑顔を見せる。
そして、最後に「今後の夢」について「僕はもともと外画が大好きで、大塚明夫さんに憧れているので、いつか吹き替えもやりたいです。ナレーションや、声でいろんなものを表現できる人にも憧れを持っています。なので、役者としてはもちろんですが、声だけでも惚れさせられるような人になりたいなと思っています」と目を輝かせた。
舞台『厨病激発ボーイ』は、6月8日(木)〜18日(日)までCBGKシブゲキ!!にて上演される。
【プロフィール】
野尻大介(のじり・だいすけ)●1995年7月7日生まれ、東京都出身。2016年に専門学校「東京アナウンス学院」を卒業。現在、舞台を中心に、モデル・ナレーターとして活動中。舞台『厨病激発ボーイ』で本格的に俳優デビューを果たす。主な出演作は、CM/ABCマート「Hawkins スノーブーツ」ナレーション、舞台 劇団軌跡『shining vol.8』、舞台『歌姫』。