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2017/05/19 12:01
映画『帝一の國』“卒業セレモニー” 竹内涼真・間宮祥太朗らが世代のトップランナー菅田将暉へ愛を込めたメッセージ
古屋兎丸の人気コミックを実写映画化した『帝一の國』の応援上映&大ヒット御礼舞台挨拶が17日、都内で行われ、主演の菅田将暉をはじめ、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳が出席。
本作は、日本一の超名門・海帝高校を舞台に「将来は総理大臣になって、自分の国を作る」という野心を持った主人公・赤場帝一(菅田)が、個性豊かなライバルたちと命がけの生徒会選挙を繰り広げる異色の学園コメディ。
舞台挨拶の終盤には、同映画のイベントで、帝一メンバーが集まるのはこの日が最後ということで、「卒業セレモニー」が執り行われ、それぞれキャスト陣が主演の菅田への想いを赤裸々告白。各メッセージの後には、それぞれ固い握手とハグでお互いの絆を確かめ合った。
トップバッターを飾ったのは竹内。「僕は、菅田くんのことをずっとテレビで観ていました。自分も芸能界に入って、“いつか一緒にやりたいな”と思っていました。93年、94年の代ではやっぱり(菅田は)トップを走っているし、今回一緒にやれてすごく嬉しかった。現場で菅田くんと一緒にお芝居できて、素晴らしいなと思うこともたくさんあって、学ぶこともたくさんありました」
「また何年後かわからないですけど、こうやって一緒に作品をやって、日本の映画を一緒に盛り上げられるように、僕も頑張るので、これからも一生仲間として、一緒にやっていけたらいいなと思います。ありがとうございます。大好きです」と語り、固い握手とハグを交わす。
続いて志尊は「僕も涼くんが言っていたように、菅田くんはずっとスクリーンで見ていた人だったので、帝一と光明という役柄で共演させていただくことがきまって、とにかく菅田くんに少しでも近づけるように必死でもがいていました」と撮影を振り返り、「やっぱり、帝一と光明という間柄を撮影中もずっと引っ張ってくれていたのは、菅田くんでした。僕は何もできない。でも、その菅田くんについていくことが、今回僕が光明を作れたことにつながっていると、本当に思いました」と思いを打ち明ける。
そして「菅田くんが帝一として真ん中に立ってくれていたから、こんなに素敵な作品ができたと思います。僕の生涯の宝物の作品に、携われたことを本当に幸せに思います。ありがとうございました」と語ると、真面目な志尊に対して、「ええ子やな〜」と優しい笑顔で応える菅田。
プライベートでも仲がいいという間宮が第一声に「菅田将暉さん…」と語りかけると、菅田は体を仰け反らせながら大爆笑。そんな菅田に「それだけで笑うのおかしいから!」とツッコミつつ、改めて「菅田将暉さん。最近は夜な夜な一緒にゲームをしていますね。本当にゲームが上手で僕の師匠なんですけど」と明かし、「僕は今回、2回目の共演で、出会ったのは10代でした。何も作品を一緒にやっていないなか知り合いましたね」と出会った当初を振り返る。
「赤場帝一は主席じゃないですか。僕らの世代の役者の主席は、菅田将暉さん、あなたじゃないですか。これを言う度に周平が『は!?』って言ってたけど(笑)。赤場帝一という役を将暉がやって、映画が大ヒットして、こうして今日…じじぃ(千葉雄大)がいないけど、みんなで集まれて、本当に素晴らしいことだと思います。僕らの世代の代表作になったと思います」と胸を張った。
そして感極まったのか「なんかやばいね、この空気」と間宮がつぶやくと、菅田は「帝一撮影が終わったあと、この現場思い出して『泣きそう』ってLINEくれたよね」と暴露。すると間宮は照れ笑いを見せつつも「最近、この人(菅田)歌手やってるじゃないですか。それで歌声を聴いたら、いろいろと思い出しちゃって、うるっときたから、『泣きそう』って連絡したら、『気持ちわりーよ!』って…。冷たかった」と不満顔をみせる。そして「菅田将暉さんお疲れ様でした」と握手を交わし、間宮が菅田の首筋にキス。菅田は「チュパチュパすな!」とツッコミ、笑いを誘っていた。
ラストの野村は、泣きじゃくる風の芝居で「俺とぉ、菅田くんが出会ったのはぁ、7年くらい前くらいでぇ〜、ドラマで一緒になってぇ、“この人はなんなんやろ?”って思いながら、一緒にお仕事した印象がありますぅ〜」と語り、「あか〜〜〜〜ん。何にも言われへん!!」と叫び、キャストも観客も大爆笑。
そして改めて、野村は「ドラマや映画とかいろんなことを一緒にやってきて、菅田くんはライバルっぽい感じでもあるし、追い抜いたり、追いつかれたり、追い抜かれたりみたいなことが多かった。菅田くんを見ない事がなかったしね。同世代でも、僕も面白い存在やとは思うんですけど、やっぱり、俳優もやって歌手もやってて、おもしろくて、こういう人はいなかった」
「昔はちょっとライバル視していて、なんかピリピリしたときもあったけど」と意外な過去を明かし、「二人とも年取って、刃物が丸くなったみたいな感じで、ある意味すごく腐れ縁。だから今回、帝一で菅田くん(帝一)の腐れ縁の役として出られて本当に良かったなって思いますわ」と本音を吐露。
「これからも菅田将暉として頑張っていってもらいたい。こんなことを言いながらも菅田将暉のポストを狙っている輩がいっぱいおるから、ずっと走っていってもらいたいですし、これからもぜんぜん負ける気とかはないし、ずっと高めあっていけたらいいなという存在になるんで、これからも、そして続編よろしくお願いします!」と熱いメッセージを贈る。そして野村が「未公開シーンやる?」と語りかけ、菅田に近づいていき、菅田の唇に優しいキス。まさかの公開キスに会場には割れんばかりの黄色い声援が響き渡っていた。
キャストそれぞれから熱い想いを受け取った菅田は、「こうして急に決まった大ヒット舞台挨拶にも、今は亡きじじぃ(千葉雄大)を除いて、これだけ集まれて」と、この日出席できなかった千葉の“じじぃ”イジリをしつつ、「僕らが学生のころに見ていた『クローズ』や『バトロワ(バトル・ロワイアル)』とか、そういう熱量を持った、俺らなりの果たし状にできればなっていう気持ちを、みんな何も言わずとも汲み取ってくれた」と明かし、「でも、それを表に出さんと、こうやってふざけて毎日やれたことがすごく幸せでした」としみじみ。
さらに「また10年後、20年後と、節目節目に集まって、何か面白いことを日本に叩き込められれば嬉しいなと思います。本当に心の底から感謝しています。ありがとうございました」と共演者に対して深々とお礼。そして、天を仰ぎ「じじぃ元気でやってるかな〜、72歳やったけ?」と菅田がつぶやくと、野村も「そうやな、生きてればな〜」と”じじぃ”イジリに乗っかり、笑いを誘っていた。