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2016/11/29 19:18
“オシダンス”で会場を魅了 19歳の大学生・押田岳さんがジュノンボーイグランプリに
俳優の山本裕典、溝端淳平、三浦翔平、菅田将暉など、数多くのスターを輩出してきた『第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の最終選考会が、27日に都内で行われ、応募総数1万4210人の中から、神奈川県出身の大学1年生・押田岳(おしだ・がく)さん19歳がグランプリに輝いた。
1988年にスタートした同コンテストは、武田真治、袴田吉彦、柏原崇、伊藤英明など、数多くの俳優を輩出している男性スターの登竜門的オーディション。応募資格は、芸能事務所に所属していない12歳から22歳までの男子。フレッシュなスターの原石を求めて、昨年の最終選考会翌日から携帯写真による募集を開始。『JUNON』本誌では1月号から募集をスタートし、応募総数1万4210人の中から4月から5月にかけて1次書類審査を実施。通過者約600名に第2次審査として、東京・大阪・札幌・福岡と4回に分けて、カメラテストと面接を実施し、スーパーボーイ候補100名を決定。
第3次審査では、候補者の写真とプロフィールを8月号から11月号の4号に渡り『JUNON』本誌で掲載。JUNON本誌、公式携帯サイト『プラチナ☆JUNON』、公式アプリ『CHEERZ for JUNON』での人気投票により、100名→50名→30名→15名→10名とサバイバル方式で候補者を決定。さらに、敗者復活戦を勝ち抜いた2名を加えた12名が、ファイナリストとして最終選考会への出場を決めた。
最終選考会では、JUNONにふさわしい“さわやかなハンサムボーイ”であること、という審査基準に加え、「容姿」「ファッションセンス」「個性」「タレント性」「将来性」の5項目を審査ポイントとして、パフォーマンス審査と告白(演技)審査を実施。
ファイナリスト12名は客席を通って元気よく登場。エントリーNo.1の青木弥彦さんが「ジュノン・スーパーボーイ・コンテストファイナリストは、清く正しく自分らしく、この最後の審査を戦い抜くことをここに誓います」と宣誓。その後、ファイナリストが一人ずつ意気込みを宣言し、最終審査会がスタート。
パフォーマンス審査では、ファイナリスト12名が個性豊かな特技披露で会場を沸かせる。アクロバットに瓦割り、キレッキレのダンス、ヴァイオリン演奏、ピアノ弾き語りなどの自身の特技を活かしたパフォーマンスや、とあるレストランを舞台にした一人芝居、MOCO'Sキッチンならぬ「SUWA'Sキッチン」と題しての即席料理、特撮さながらのヒーローショーなど、自己プロデュースに長けたパフォーマンスも多く、今大会のレベルの高さをうかがわせた。
高校時代にダンス部の副部長を務め、現在大学でもダンスサークルに所属しているという押田さんは、自身の名前にちなみ、オリジナルの「オシダンス」を披露。途中に衣装チェンジを挟み、タイプの異なる2部構成のダンスで観客を魅了。パフォーマンスの後は「気持ちよかったです!」と、パフォーマンスのときの真剣な表情から一変、満面の笑みを浮かべていた。ゲスト審査員を務めた溝端淳平は「堂々としていて良かった。衣装チェンジもあって、2部構成になっていて、僕らのときでは考えられない。どんどんパフォーマンスのクオリティが上がっている」とパフォーマンスの完成度の高さに感心しきりの様子。
続いての審査は、ゲスト審査員の田中みな実を相手に「愛の告白」をするという演技審査。ファイナリスト12名がそれぞれ、勝負服、告白のシチュエーション、BGM、小道具などを自己プロデュースし、想いの丈をぶつける。双子の弟の協力のもと、往年の名作『タッチ』の名シーンを再現したり、直筆の手紙で想いを伝えたり、照れながらも一生懸命に告白する姿に、会場からもため息交じりの黄色い歓声が漏れる。
押田さんは、二人で一緒に歩いている帰り道、別れた後に振り向き「みなみ!ちょっと待って。俺、お前のこと好きだわ!」と別れ際のストレートな告白。さらに「お前が好きな人いるの知っているし、それが俺の親友っていうのも知ってる。あいつがめっちゃいい奴でカッコよくて何でもできるのも知っているけど…。とりあえず、俺、お前のこと好きだから。お前が幸せになってくれたら、それで俺は満足だから。それだけ。じゃあ、またね!」と、ナチュラルな芝居と真剣な眼差しで想いをぶつける。
多くのファイナリストがベンチを使った接近戦での告白をしていた中、ステージ全体を使って、告白相手の田中との距離を作り、シンプルかつストレートな告白で、インパクトを残した押田さん。告白を受けた田中は「押田くんは一番間があった。こういうステージで間を持たせてしゃべるというのはすごく難しいことだと思うから、大物だなって感じました」と堂々とした告白を評価。
すべての審査を終えて、いよいよ迎えた結果発表の瞬間。最初に発表された「CHEERZ賞」は、トップバッターながらアクロバットと瓦割りで盛り上げた神奈川県出身・青木弥彦(あおき・ひろひこ)さん18歳に決定。続いて「ジュノン銀だこボーイ賞」には、得意のブレイクダンスで会場を沸かせたワイルド系、神奈川県出身・加藤玲大(かとう・れお)さん21歳が選ばれ、『JUNON』本誌での読者人気投票で最多得票を獲得した「フォトジェニック賞」は、ヴァイオリン演奏や似顔絵など多彩な才能を発揮した沖縄県出身・鈴木一平さん18歳が受賞。
「準グランプリ」には、甘い歌声とピアノ弾き語りで観客を魅了した兵庫県出身の岡田龍太郎さん22歳が選ばれ、「明色美顔ボーイ賞」とのW受賞となった。岡田さんは「ここまでこれたのはみなさんの応援のおかげです。ありがとうございました!」と感謝の想いを伝える。また、この日のステージを見て急遽決定したという「審査員特別賞」には、パフォーマンス審査でのヒーローショーをはじめ、告白審査でも独特の世界観で会場の空気を変えていた福岡県出身・副島和樹さん23歳が選ばれた。
そして、最後に「グランプリ」の発表。名前を呼ばれた押田さんは、驚きの表情でしばし呆然と立ち尽くし「ビックリでしかない。この中だったら自分は捨て駒だと思っていたので……嬉しいです」と受賞の喜びをコメント。さらに「息の長い俳優になりたい。消えないように頑張ります!」と意気込みを語った。
押田さんの選出理由について、栃丸審査委員長は「審査は僅差の投票ではありましたが、やはりその中で一つ光るものがあった。未来の可能性を感じ、スターのオーラがあると考え、投票の結果、押田くんをグランプリに選出しました」とコメント。さらに、ファイナリストに対して「グランプリを逃した11名も本当にみんな頑張ったと思います。審査という部分を越えて、君らの頑張っている姿に心打たれた場面がとても多かったです。この悔しさをバネにして、これから先の芸能界の人生を歩んでほしいと思います」と激励。
最終選考会終了後、グランプリを受賞した押田さんは、ゲスト審査員を務めた溝端と田中とともに、囲み取材に出席。改めて受賞について「本当に呼ばれることを考えてなかったので、びっくりしました」と語り、「大学のサークルの友達と先輩が駆けつけてくれて、その人たちの応援がなかったら、ビビっちゃって、こんなに大きなステージには立てなかった」と振り返る。そんな押田さんに対して田中は「このスタイルに、顔の小ささ。それに透明感があって、目もキレイで、キラキラオーラが出まくっている」と絶賛。
賞金50万円の使い道については「とりあえずは貯金します。あとは家族のために使いたい。好きなものでいいんですけど、豪華なもので、フレンチとか、今まで食べたことないものを食べさせてあげられたら」と笑顔を見せる。
10年前の第19回大会で同じくグランプリを受賞した溝端は、先輩として押田さんに「僕は10年やらせていただいてますが、周りの人がいなかったら、今までこうやって俳優を続けてられてないと思うので、周りの人への感謝は大事。まずは親や家族に感謝して、スタッフさんなど、出会う方みんなに感謝をして、精一杯頑張れば、息の長い俳優さんになれるんじゃないかな」とアドバイスを送った。
将来の目標は「俳優」と語った押田さん。憧れの俳優に関してはV6の岡田准一を挙げ「大河ドラマが大好きで、『軍師官兵衛』がすごかった」とコメント。さらに「小さい子でも“あのドラマ、あの映画に出ていた人だ!”みたいに、会話に出てくるような国民的な俳優さんになりたい」と抱負を語り、「半年も応援してくださったみなさんがいるので、ここで手を抜いたら申し訳ない。これから全力を出して頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」と力強く語った。
またこの日は、秋元龍太朗、上遠野太洸、西銘駿、飯島寛騎の歴代ジュノンボーイのトークショーや、歴代ジュノンボーイvsファイナリストのお絵描き対決、JUNON SUPERBOY ANOTHERSによるオープニングアクト、むすめん。のスペシャルライブも行われ、最終選考会に華を添えた。
なお、次回『第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』募集もすでにスタート。応募詳細は、『JUNON』本誌ならびに携帯サイト『プラチナ☆JUNON』、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』に掲載中。