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2015/11/26 15:49
『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』圧倒的な存在感を発揮した審査員特別賞の2人に注目
俳優の山本裕典、溝端淳平、三浦翔平、菅田将暉など、数多くのスターを輩出してきた『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の最終選考会が、23日に都内で行われた。応募総数1万3948人の中から、12名がファイナリストとして最終選考会に出場。今回、稀に見る接戦だったということで、急遽『審査員特別賞』が設けられ、それぞれまったく違う個性を発揮し、観客を惹きつけた、東京都出身の16歳・今川碧海(いまがわ・あおい)さんと神奈川県出身の21歳・笠原崇志(かさはら・たかし)さんの2人が選ばれた。
今回で28回目となる同コンテストは、武田真治、袴田吉彦、柏原崇、伊藤英明など、数多くの俳優を輩出している男性スターの登竜門的オーディション。今回の応募資格は、芸能事務所に所属していない12歳から22歳までの男子。1次の書類審査、2次の地方予選、3次のJUNON本誌上で4号にわたる読者人気投票の審査などを経て、スーパーボーイ候補者12名が決定。最終選考会では、JUNONにふさわしい”さわやかなハンサムボーイ”であること、という審査基準に加え、「容姿」「ファッションセンス」「個性」「タレント性」「将来性」の5項目を審査ポイントに、パフォーマンス審査と告白(演技)審査を実施。
今大会のパフォーマンス審査は、例年に増して個性が際立つ特技披露が多く、グランプリ受賞者の飯島寛騎(いいじま・ひろき)さんの「よさこいfeat.ボイスパーカッション」をはじめ、異なるパフォーマンスを組み合わせて披露していたファイナリストが目立った。なかでも、審査員特別賞に輝いた今川さんと笠原さんは、それぞれ全くタイプの違うパフォーマンスで圧倒的な存在感を残した。
今川碧海さんは、アプリ『CHEERZ for MEN』でのスーパー敗者復活戦で見事勝ち上がり、ファイナル進出の切符を手にいれた、東京都出身の高校2年生、16歳。パフォーマンス審査では「ダンスミュージカル」と題して、小5から習っているという得意のダンスをストーリー仕立てで披露。ダイナミックなダンスで一瞬にして会場の空気を変えると、今度は猫耳カチューシャをつけて、甘くキュートな振付を披露。さらにミディアムテンポな楽曲に艶っぽい大人なダンスを見せつけるなど、コロコロと変わる表情やダンスに、会場は大歓声に包まれる。動画投稿サイトの人気ユーザーで結成された、自称男性アイドルユニット「むすめん。」のメンバーとしても活動中ということで、ダンスの構成やセルフプロデュース力はファイナリストの中でも群を抜いていた。パフォーマンスを終え「めっちゃ楽しかったです」と満面の笑みを浮かべた今川さんに対して、ゲスト審査員の山本裕典は「脱帽です。演出が素晴らしかった。普通の高校生とは思えないパワーを感じました」と絶賛。
また、ゲスト審査員の新川優愛を相手に「夜の遊園地デート」をテーマに愛の告白を披露する告白審査では、新川を見つめた瞬間、照れてしまって言葉が詰まる場面もあり、会場からは「可愛い〜!」とため息交じりの歓声がもれるひと幕も。緊張で言葉に詰まりながらも、「この遊園地に、笑顔がステキな人と来たいって、自分なりに条件つけてたんだよね。だから今日は優愛とここに来れて本当に良かった。だから、いつまでも優愛には笑っててほしい。僕と付き合ってください。お願いします」とピュアで誠実な告白をし、会場をキュンキュンさせていた。
一方の神奈川県出身の大学3年生・笠原崇志さんは、ファイナリストの中で最年長の21歳。モヒカンのような奇抜な髪型の写真で応募したという笠原さんは、パフォーマンス審査で、白い翼を背負って登場し「踊るポンポコリンラップ」という、自作のラップを披露。「いくぜ、東京!」と叫ぶと、自身の想い、決意表明的なラップを力の限り歌い出す。息をつく間もない怒涛のラップゆえ、残念ながら歌詞が聞き取りにくかったものの、並々ならぬ熱い想いや、最後まで独特の世界観を貫いた彼のパフォーマンスに、会場にいた全ての人があっという間に惹きこまれた。MCを務めていた流れ星・ちゅうえいも、彼の個性的すぎるパフォーマンスに「ここだけ急にR-1グランプリみたい」と語りつつ「すごいね!」とコメント。ゲスト審査員の與真司郎(AAA)も「シュールすぎて歌詞がぜんぜん入ってこなかった。でも、今日いちばんのインパクトだと思う」と感想を述べた。
さらに告白審査では、「サンタさんって本当にいるのかもしれない。こんな素敵な時間はめったにないからね。でも、僕は未熟者だし、新川さんみたいな人には僕は汚く見えるかもしれない」と自虐のコメントをしつつ、「それでも僕は君を見ていたいと思っている。また、明日も来るかな〜」と語ると、新川が「来るよ!」と返答。すると「来るね!光がまぶしいもん。君以外何も見えない。すばらしい状況だ。クリスマスイブ、サイレンナイト」と、表情を変えずにキザなセリフを並べて告白。それに対し、ちゅうえいが思わず「もしかしてさ、スピードワゴンの小沢(一敬)さんと血縁関係ある?」と質問し、会場から笑いを誘っていた。
そして、審査結果発表の瞬間、審査員長の栃丸編集長から『審査員特別賞』が急遽発表され、甘い笑顔で大歓声を浴びていた今川さんと、独特の世界観で会場を沸かせた笠原さん、まったくタイプの違う2人が選出された。2人の名前が続けて呼ばれると、2人で顔を見合わせて驚きの表情をみせてステージ中央へ。賞金5万円の目録を受け取った両者の反応も両極端だった。「めっちゃ嬉しいです!」と笑顔を見せた今川さんに対して、笠原さんは感極まって大粒の涙を流す。これまで、笑顔をあまり見せずにずっとクールな表情でいた笠原さんが涙ながらに「ありがとうございます」と言葉を詰まらせながら挨拶すると、会場からも「おめでとう!」という歓声が響く。その光景に、MCの若井友紀子も思わずもらい泣きをしてしまうほど、この日1日で、圧倒的な存在感を見せつけ、会場中を味方につけた2人の受賞は印象的だった。
グランプリを受賞した飯島寛騎さんをはじめ、各賞を受賞したファイナリストとともに、審査員特別賞に選ばれた個性的な2人が、今後芸能界でどんな飛躍を遂げるのか。歴代ジュノンのスターは、これまで仮面ライダーや戦隊ヒーローなど、若手俳優の登竜門を経て、俳優として活躍するスターが多い印象だが、今大会では、これまでにない可能性を秘めた原石が発掘されたといっていいだろう。これからどんなチャンスをつかむのか、期待したい二人だ。
なお、次回『第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』募集もすでにスタート。応募詳細は、ジュノン本誌ならびに携帯サイト『プラチナ☆JUNON』、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』に掲載中。
【コンテストの結果】
グランプリ:飯島寛騎(いいじま・ひろき)さん。北海道出身、大学1年生、19歳。
準グランプリ:岡宮来夢(おかみや・くるむ)さん。長野県出身、高校2年生、17歳。
フォトジェニック賞:阪本一樹(さかもと・いつき)さん。兵庫県出身、高校2年生、17歳。
明色美顔ボーイ賞:大熊隆也(おおくま・りゅうや)さん。東京都出身、高校3年生、18歳。
審査員特別賞:今川碧海(いまがわ・あおい)さん。東京都出身、高校2年生、16歳。
審査員特別賞:笠原崇志(かさはら・たかし)さん。神奈川県出身、大学3年生、21歳。