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2015/09/29 19:28
爆破したいリア充は「秋葉原駅のカップル」! 仮面女子、『ネットハイ』でゲームEDテーマ&声優デビュー決定
最強の地下アイドル・仮面女子が、PS Vita専用ソフト『ネットハイ』のイメージソングを担当することとなり、26日に秋葉原・パセラリゾーツ AKIBAにて、新曲発表会イベントを開催した。同イベント内では、ゲームのキャラクターとしてメンバーが登場し声優としても出演すること、さらに新曲『大!逆!転!』が『ネットハイ』のエンディングテーマに決定したことが発表された。
『ネットハイの部』と題し、劇場にファンを入れた無料公演として行われた新曲発表イベントは、まず仮面女子のライブで開幕。『ネットハイ』の非リア充プロデューサーであるヒッピー田中氏もお気に入りと言う『妄想日記』を皮切りに、『仮面女子メドレー』『夏だね☆』で一気に仮面女子の世界に引きずり込む。会見前のミニライブといえど、メンバーがフロアにダイブし、『夏だね☆』でファンの上をゴムボートで大航海するいつもと変わらぬ全力パフォーマンスで、多数詰め掛けた取材陣を圧倒する仮面女子たち。
続いてヒッピー田中氏と元仮面女子メンバーのマネージャー・月村麗華が登場し、ゲーム『ネットハイ』を特報映像とともに紹介。『ネットハイ』はフォロワー数が全てを決定し、「リア充にあらねば人にあらず」と、一部のリア充が地位も名誉も独占する超格差社会が舞台。権力を握り、迷惑行為と事実隠蔽を繰り返すリア充に、怒り立ち上がったド底辺の非リア充の主人公「俺氏」は、リア充たちの噂話やタレコミ情報を集め、公開生放送の討論番組で直接対決、リア充の嘘を暴き鉄槌を下していく。ネットコミュニケーション時代の要素をふんだんに盛り込んだ、痛快な推理系アドベンチャーゲームだ。
「アイドルを起用すれば売れる」という安易(?)なヒッピー田中の発想のもと、仮面女子は「ハイパーエグゼクティブサポーター」の肩書きで『ネットハイ』のPRキャラクターを務めているが、この日はさらに仮面女子がゲームの世界に登場し、人気メンバーの立花あんな、月野もあ、神谷えりながキャラクターの声優を務めることが発表された。「『ネットハイ』というタイトルと宣伝マンさんの熱意に共感しました! そこでハイパーエグゼクティブサポーターだけではなく、なんとかゲーム内にも登場させてほしいとお願いしたんです!」と興奮気味に神谷は出演の喜びを語った。
続いて、3人それぞれの特徴を捉えてイラスト化された「アリス」(立花)、「アーミー」(月野)、「スティーム」(神谷)のゲームのキャラクターとメンバーが声優として収録した音声がファンに初公開された。中でも元々声優志望だった月野のセリフはプロはだしで、ファンからも大きな歓声が起きる。逆に立花、神谷のセリフは素のままで味のあるものだったが、無反応過ぎるファンに「月野もあちゃんからのやりにくさ!ちょっとぐらい気を遣ってくれてもいいんじゃないの?」とキレてみせる場面もあった。
声優出演の発表のあとは、新曲『大!逆!転!』が正式にゲームのエンディングテーマとして起用されることをサプライズで発表。これを知らされていなかったメンバーは飛び上がって大喜び。そして「“リア充爆破せよ”とか“レッツ炎上”というゲームのキャッチコピーが曲の中にも盛り込まれていて、初めて聴いた人でも耳に残るような曲になっています」と立花が紹介する『大!逆!転!』をファンの前で初パフォーマンス。大きな盛り上がりとともに新曲発表イベントは終了した。
イベント後の囲み取材で、声優挑戦の感想を聞かれた立花は「普段は歌って踊って表現できるんですけど、声だけで表現するのは難しいなと、声優さんを尊敬のまなざしで見ちゃいます。私ももっともっと表現力を磨きたい」とコメント。声優志望の月野は「私は小さいころから声優のお仕事をしたいと思ってこの業界を目指して、多くの声優オーディションに落ちて仮面女子に入った身。今回新作ゲームで自分の役を自分の声で演じられるというのが本っ当に楽しみで、『ネットハイ』が大成功してアニメ化されて、アニメでもアーミーとして声を演じたい」とテンションが上がる。
一方の神谷は「自分はあまり通る声ではないので、まさか声だけのお仕事をする日がくるなんて思いませんでした。貴重な体験をさせていただいて、とても楽しかったんですが、同時にすごく難しくて、表現力も足りないと言われてしまいました。でも今回は自分自身のキャラクターなので、そのままでいいよって言ってくださって、それが味になっていると思うので、ゲームになるのが楽しみです」と語った。
「この3人のなかで一番の“リア充”“非リア充”は誰?」という質問には、神谷が「非リア充です!」と即答。「アイドルというお仕事をしていなければ、ずっと家から出ない引きこもりですし、パソコンとゲームが大好きで、このPS Vitaもやりまくろうと思っているので、このゲームにぴったりです」とヘンなアピール。逆にリア充は現役女子大生の月野に決定。月野が「私は大学生とアイドルを両立しているので、そういう意味ではリア充です。午前中に大学に行って、友だちと学食で食べて、バンドメンバーのライブに顔を出して…」と語りだすと、「それリア充じゃん!!」(神谷)、「爆破しないとね!!」(立花)と非難ごうごうだった。
さらに最近出会った「リア充たち」については、「2人ぐらいしか通れない歩道を歩いていたとき、前から手をつないだカップルが歩いてきて、どっちに避けようかと考えていたら、2人がつないだ手の間をくぐらされたんですよ! あ、いまどきのカップルは離さないんだなって衝撃的でした」(立花)、「秋葉原の駅でいちゃいちゃしているカップルが、柱ごとに10組ぐらいいるんですよ!“お前ら!家に帰ってやれよ!”って思っちゃう」(神谷)、「練習で夜遅くなって終電間際だと、駅はカップルがいっぱいなんですよね〜」(月野)と、次々エピソードが飛び出し、「爆破」すべき相手には事欠かないようだ。
11月23日にはさいたまスーパーアリーナという大会場でのワンマンライブを控える仮面女子。センターを務める立花は「こんなに素敵なゲームとコラボさせていただくなんて、地下アイドルとしてはありえないことが起こって、いままで以上にたくさんの方に注目していただくチャンスが増えています。さいたまスーパーアリーナも地下アイドル史上初の試みなんですが、“仮面女子、こんなに大きくなったぞ”という姿をすべてステージで出し切りますので、一人でも多くの方に見に来ていただきたいです」と呼びかけた。