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2015/04/09 19:35
“Juice=Juice第二章”は華やかさと力強さがさらにアップ
5人組アイドルグループ・Juice=Juiceが、8日に6thシングル『Wonderful World/Ca va ? Ca va ?(サヴァサヴァ)』をリリース。同日、その発売記念イベントを、池袋サンシャインシティ・アルパ噴水広場で開催した。今回の新曲は初のつんく♂以外の作家が手掛けた楽曲、そしてハロプロ内で“お姉さんグループ”になって初のリリースということで、いわば“Juice=Juice第二章スタート”ともいえる楽曲になっている。
この日イベントが行われた池袋サンシャインは、一昨年、つんく♂よりメジャーデビューが発表され、そして昨年にはファーストライブツアーの開催が発表された、5人にとって思い出の場所だ。
そんな中、思い出のメジャーデビュー曲『ロマンスの途中』からイベントはスタート。中盤にはゲストとして、ゲッターズ飯田の一番弟子で“美しすぎる占い師”の異名を持つ、ぷりあでぃす 玲奈が登場。2015年のメンバーの運気を診断した。「一番運気がいい」と言われたのはリーダーの宮崎由加。「周囲からの注目が集まりやすくなるので、(自分が)ヒロインだと思って過ごしてください」とのアドバイスが。「今までそんなこと思ったことがなかった」という宮崎に、「才能が注目される年になるでしょう」と勇気づけた。ちなみに“運気・最下位”になったのが宮本佳林。発表された瞬間、がっくり床にへたり込んだ宮本に、「流れが変わる年。自分のやりたいことだけを貫くよりも、人の意見も参考に。周りに流されるのもいい」とアドバイスした。
イベントではニューシングルの2曲ももちろん披露。今回、半年ぶりにリリースされた新曲。これまでで発売期間を最も長く空けてのリリースとなった。これまでの彼女たちの楽曲はすべてつんく♂による作品だったが、今回の新曲は2曲ともつんく♂以外の作家による作品。
またインディーズ作品も含め、シングル1曲目はこれまでクールなオトナ路線の楽曲だったが(インディーズ3rdの『天まで登れ!』を除く)、今回の『Wonderful World』は、「ダンスはテーマパークのキラキラ感をイメージした」(金澤朋子)という、メジャー調の幸福感に満ちた楽曲になっている。もう一曲の『Ca Va ? Ca va ?(サヴァサヴァ)』はレトロな曲調で、これまでとは違うテイストのオトナっぽさを見せている。
また今回の新曲のリリースまでの半年間で、ハロー!プロジェクト内で大きな動きがあった。これまでハロプロの末っ子グループとして、そのフレッシュさが魅力のJuice=Juiceだったが、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリーという妹分グループが一気に2組誕生、お姉さんグループとなった。メンバーの中でも「しっかりしなければ」という強い自覚や責任感が芽生えたのか、最近のJuice=Juiceのステージパフォーマンスはより安定感や力強さが増したようだ。
大半の曲でセンターポジションで歌う宮本佳林は、ステージで見せる“華”がますます輝いている。デビュー当時から変わらず、その表情の豊かさ、ステージでのパフォーマンスの大きさ、仕草の可愛さなどは、見る者を惹きつけている。ハロプロ研修生としての経験が長く、宮本とともにスキル面で支える高木紗友希はボーカル面で特に力強さを増した。
メンバーの中でもひときわ艶のある声で、特にオトナ路線の楽曲で大きな存在感を示してきた金澤は、新曲でも変わらずに曲の中で大きな印象度を残している。またこの日のイベントではMCもつとめた金澤。頭の回転が早く、話が上手な金澤は、最近はラジオのアシスタントとして出演する機会も多く、その都度ソツなく対応し、トークの上手さでも成長を見せている。ハキハキ聞き取りやすい声と話し方で、この日のようなオープンスペースでのイベントでも通行人にも訴えかける力を発揮した。
宮崎と植村あかりは、デビュー時から他の3人に比べ歌割は多くはないが、今回の新曲のステージでの姿から、以前に比べ自信のようなものがうかがえる。この2年間の経験と、宮崎が語っていたように、昨年秋の主演ミュージカル『恋するハローキティ』での経験も大きいようだ。
ハロプロ内の他のグループで新メンバーが加入したり大きな動きもある中、不動のメンバーで“第二章”に入ったJuice=Juice。個としても、グループとしても進化を続け、これからも目が離せない存在といえそうだ。