ニュース
2014/09/29 16:51
吉川友、初音楽フェス開催! 音楽、アートから、多彩なゲスト、問題発言まで……ぎっしりの5時間
歌手の吉川友(22)が、自身の名を冠したフェスイベント『Kikkastock Music and Art Festival 2014』を、27日、東京・AKIBAカルチャーズ劇場で開催。5時間以上に及ぶライブでは、多彩なゲストやユニークな企画が続々出てくるなか、吉川は約40曲を歌いきった。
5時間ライブのスタートは、人気曲『こんな私でよかったら』から。「Kikkastock! 愛と自由と音楽の半日がスタートしました!!」という吉川の掛け声とともに、華々しく幕を開けた。「5時間で自分の曲はほぼ全曲歌います。何かやらかすと思うけど、長いので、のほほーんと楽しんでいってください!」との冒頭の挨拶通り、“きっかワールド”全開の、ゆる〜い空気につつまれたライブとなった。
このイベントは音楽ライブだけでなく、「ミュージック&アートの祭典ということで」(吉川)、場内の至るところに、吉川によるアート作品も展示された。なかには、ポスターにただ落書きしただけのようにしか見えないものも……。
冒頭8曲を歌いきり、場内は早くも大きな盛り上がりに。「5時間のライブって初めてで、もう曲を覚えるのに必死で、進行が頭に入ってきません(笑)」と話しながら、吉川らしいテキトーさあふれるMCで進行していく。
また、この日は、吉川の同僚を中心に、多彩なゲストが登場。まずは、Bitter & Sweetや、LoVendoЯの魚住有希、宮澤茉凛といった、今売り出し中の後輩がステージに登場。そのパフォーマンスで場内が大歓声となると、吉川は拗ねたような顔を見せる。そして、「最近彼氏とはどう?」とスキャンダルを引っ張り出すようなフリを入れるなど、まさかの“後輩潰し”トーク。またゲストが、ライブの情報などを話そうとすると「告知ですか!?」と噛み付く始末。そんな吉川の大人げない振る舞いに、場内は苦笑いとなった。
だが、デビュー曲の『きっかけはYOU!』を、Bitter & Sweet・田崎あさひのピアノと、LoVendoЯ・魚住有希のギターの演奏で歌った時など、聴かせどころではきっちりと決め、観客を魅了した。
ステージ中盤では、10月29日に発売の新曲『あまいメロディー』をこの日初披露。恋心をせつなく激しく歌う吉川のボーカルは、観客の心をつかんだ。「今までにない、強くもあり、悲しくもある、EDMサウンドでダンサブルなステキな曲です。歌うのがすっごい難しい」と吉川。「でも、噛めば噛むほど好きになる、スルメのような曲です。この冬、どんどんリリースイベントをやりますので、どんどん聴いて、この曲を好きになってください!」とアピールした。
スタートから約2時間以上、通常のライブの時間が経過しても、吉川の歌声は衰えることなかった。昨年、キマグレンと競演したCM曲『カフェオーレのうた』や、松浦亜弥の『チョコレート魂』のカバーなど、元気に歌った。
後半では、吉川の曲を数多く手掛けるmichitomoのDJプレイに合わせて吉川がアート作品を作るコーナーや、ファンの中から選ばれ結成したバンドをバックに歌ったり、同じくファンの中から選ばれたダンサーと一緒に踊るなど、バラエティに富んだ企画で盛り上がった。
ステージ終盤には、ハロプロエッグ(研修生)時代の同僚で、現在“チーム・負けん気”としても活動を共にするアップアップガールズ(仮)がゲストに登場、場内の興奮は最高潮に。ラストは、今年発表の『URAHARAテンプテーション』、そして『Hey Jude』の大合唱で、5時間以上にわたるフェスは幕をおろした。
冒頭で「のほほーんと」と吉川が話した通り、終始笑いにつつまれた、のんびりムードの5時間となった。そのおもしろいキャラクターや、サンバ衣装姿など、コミカルな面が目立ちがちだが、この日、約40曲、さまざまなタイプの曲を歌いこなす彼女に触れ、改めて“ボーカリスト・吉川友”の魅力もファンは実感できたのではないだろうか。