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2014/09/13 22:21
城田優、単独初主演ミュージカル『ファントム』がついに開幕!
ミュージカル『ファントム』〜「オペラ座の怪人」の真実〜のプレスコールが、11日に赤坂ACTシアターで行われ、座長の城田 優はじめ山下リオ、日野真一郎(LE VELVETS)、マルシア、吉田栄作が囲み取材に応じた。
マスコミ向けに行われた本舞台の見どころを抜粋し上演したプレスコール。セット転換中、片言の日本語で登場してみたり、袖にいた共演者に無茶ブリをしたりと、記者を楽しませる根っからのエンターテイナーの城田。そんなお茶目な一面を見せていた城田だが、いざ役に入り込むとその歌唱力・演技力に圧倒される。
かのフランスベストセラー小説『オペラ座の怪人(ル・ファントム・ド・オペラ)』を原作とする本作。仮面を被り、オペラ座の地下で生きていかねばならない運命を背負い、自らを“オペラ座の怪人”と名乗る主人公・ファントムことエリック。自身の住む精神世界こそが純粋無垢な美しい世界であると信じているファントムが、父親との関係性を軸に愛することをしり、亡霊ファントムから本来のココロのある人間ファントム(エリック)を取り戻す、今までの“ファントム”とはひと味もふた味も違った秀作になっている。
城田も「『オペラ座の怪人』自体は一度は聞いたことがある、観たことがあるなど知ってる方は多いと思うんですが、今回の『ファントム』の僕が演じるエリックは、ファントムに名前がついている時点でほかのミュージカルのオペラ座の怪人より少し異質であり、なぜエリックが地下でファントムとして暮らさなくてはいけなかったのか、彼の生い立ちとか裏の背景が繊細に描かれているので、ほかのオペラ座の怪人よりもエリックの人間性、細やかな心情の変化が描かれていると思います」と説明。
そんな今までと違った『オペラ座の怪人』に「もう本当にかつてないほど緊張していまして、それがなぜここまで緊張しているのが自分でもわからないくらい、夜眠れないくらいそわそわしています」と心の内を語った。
ファントムが愛するヒロイン・クリスティーヌには、オーディションで選ばれ、初舞台となる山下リオが挑む。クリスティーヌの役について山下は「純粋で真っ直ぐですごいエネルギーに満ちたコ」と話し「稽古もすごく充実して楽しい稽古でした。でも知らないうちに緊張や不安なところがあったようで、熱を出す夢ばかり見ます」と本音をポロリ。それでもステージに立つ姿は堂々と、かつキレイな歌声を披露している。
ちなみに、吉田栄作も舞台経験はあるがミュージカルは初とのことで「僕は城田の父親役なんですが、舞台やってきましたけどミュージカルという分野は初めてやらせてもらうので、城田さんがその分ずっとミュージカルでやっていましたから、息子の顔に泥を塗らないようにしたい。最近もマイケルチャンと錦織選手が組んで、世界を2位になりましたが、ダニエルと優が組んで世界を取ってもらいたいなと」とブロードウェーから新進気鋭の演出家ダニエル・カトナー×城田のタッグに期待を込め、城田も「頑張ります!」と応えた。
そんなミュージカルのステージに立つ城田にマルシアは「素晴らしいの一言です」と絶賛。「一人ひとりが素晴らしくて、優をはじめ、またいいんだよ、この人(吉田)も。歌めちゃくちゃ素晴らしい。感動するんだよね、あそこ!」と語尾を強める。
そんなカンパニーでは、筋肉部というものを立ち上げたそう。「本番も長いですし、本番ちゃんとみなさまに素敵なものをお届けできるように、体幹のトレーニングやら筋肉トレーニングを参加したい人だけでやってまして」と座長を中心に集結。参加している日野は「多少変わった?」の問いかけに「全然違います!」と感想。そんな筋肉部については吉田から「一回稽古場でマルシアが参加しようと思ったら30秒でダメでした」と暴露され「なんでそういうことを・・・!」と目を吊り上げるマルシアに笑いが生まれる一幕も。
厳しいながらも、楽しい稽古を続けているという『ファントム』のカンパニー。城田は「とにかくオペラ座の怪人っていうタイトルから想像してしまうのは、サスペンスだったり、ホラーだったり悲劇だったりだと思いますが、今回のファントムではそれだけでなく家族の愛情、誰もが持っているコンプレックスだったり、一人の人生の中でも誰もが経験するような感情というものがたくさん出てきますし、今回歌だけではなく非常にお芝居が多くなっております。ミュージカルを見たことがない方、ミュージカルが得意でない方でもスッと物語に入っていける作品。ぜひ劇場でファントムの世界に浸ってみてはいかかでしょうか? 劇場でお待ちしております!」とPRし最後を締めた。
ミュージカル『ファントム』〜「オペラ座の怪人」の真実〜は、9月13日(土)〜29日(月)まで赤坂ACTシアターで上演され、10月5日(日)〜15日(水)まで大阪・梅田芸術劇場にて上演される。
なお、現在発売中の『デ☆ビュー』10月号では、城田優のインタビューを掲載。同ミュージカルの見どころをたっぷりと語っている。