人気コミック原作の映画『疾風・虹丸組』が公開初日を迎え、11日シネマート六本木にて初日舞台挨拶が行われた。檀上には、主演を務める高木万平と竹内 寿のほか、新鋭キャストが登壇。司会進行としてお笑い芸人のお宮の松が担当し、マイペースな出演者にぎやかな挨拶となった。

　映画『疾風・虹丸組』は、不良たちが跋扈するナラシナ市が舞台。かつて千人もの構成員を擁した最強のチーム「関東・無限郷」が遺した伝説の遺産「インフィニティ・ゴールド」をめぐる闘いに虹川潤と羽黒翔丸率いる「虹丸組」が決死の覚悟で挑んでいく、エキサイティングストーリー。ヤングキング（少年画報社）にて連載中の桑原真也による同名コミックを原作に、アクション演出に本領を発揮する吉村典久が監督を担当、数々の作品でアクション監督を務めた高瀬将嗣のチームがアクション指導をするなど実力派スタッフが手掛ける。

　虹川を演じるのは、めきめきと頭角を現してきている俊英・高木万平。この日が公開初日ということで、「本当に“どうだったんだろう”という気持ちでいっぱいなんですけど。撮影前にアクションの稽古もして、出演者みんな初めてチャレンジする部分が多い作品だったんですけど、みんな出し切ったと思います！」と感想が気になりつつも、出来栄えに満足気。

　一方の竹内は、本作が初主演作品。潤の盟友・羽黒役を演じる。「僕の役が狂犬と呼ばれていて。キレたら何するかわからないみたいな。闘いながら“どのタイミングでキレたのか”そこの表現が難しいなって。でも1ヵ月間、道場でアクションの練習ができたので、その間に本番のアクションの練習ができたので、それがあったからできたのかな」とアクションシーンに自信を見せた。

　そんな竹内とのアクションがあった、虹丸組と対立する百蘭リーダー役の城戸康裕は「皆さんアクションがすごいと思いましたよ」と格闘家でもある城戸の目からも太鼓判。対決シーンの裏話では、「城戸さんはやっぱり強いんですよ、役も実際も。普通アクションって基本人に当てないんですが、ところどころちょっと当てていいよってところもあって。サポーター入れて蹴るとか。実際に蹴ると『もっと強くていいよ。全然痛くないから』って。“あ〜やりやすいな〜”って思って……（竹内）」、「それだけ聞いたら、俺完全にMじゃん！ 違うからね！ 僕はSですから。ドSだから（城戸）」となぜか“S”を強調。

　そんな会話をしている横で虹丸組の副長・橘瑛人役の五十嵐麻朝は「っていうか……。ももひき履いてきてめちゃくちゃ暑いんですよね」と汗だくになりながら割り込み、MCのお宮の松から「知らないよ！」とツッコミが入り観客も爆笑が止まらなかった。

　その後も汗が止まらない五十嵐は、監督からタオルハンカチを渡されたり、上着を脱いだりとその行動に会場からはクスクスと笑いが。最終的には竹内から「プライベートなことで、会場の空気全部持っててるよ（笑）！」とクレームまで入った。また、挨拶途中に、高木がせきこんでしまって止まらず、質問にだみ声で答える場面など、出演者みなマイペース。

　ちなみに、それぞれ1ヵ月の猛特訓をして挑んだアクションシーンは、劇場版の続きとなるDVDにも収録。高木は「そっち（DVD編）のほうがみんなアクションやってると思うんですよね」と語り、竹内も「1〜6話まで観ていただいたときに、虹丸組のチームとして一緒に戦ってる気持ちになってくれたら、観てる人に新しい感情が生まれてくるんじゃないかなと」とこちらも忘れず宣伝をしていた。

　舞台挨拶にはほか、滝裕可里、池田夏希、nicola、尾関陸が登壇。映画『疾風・虹丸組』は現在シネマート六本木にてロードショー中。また、劇場版の続きとなるDVD-BOXも現在発売中。なお、『デ☆ビュー』2月号特集「星座別“オーディション運”2014」にて、五十嵐麻朝が登場している。