KAAT神奈川芸術劇場の『NIPPON文学シリーズ』第3弾となる、舞台『耳なし芳一』のキャスト・スタッフの初顔合わせが、1日にKAAT神奈川芸術劇場で行われ、演出の宮本亜門、主演の山本裕典、安倍なつみ、橋本淳、益岡徹が会見に出席。稽古始めとして、台本の読み合わせも冒頭のみ公開された。

　宮本亜門作品に初参加となる、芳一を演じる山本は「いろんな俳優仲間に『亜門さんはどんな人？』という探りの電話を入れたんですが、だいたいみんな『優しくて面白い方で、裕典だったら大丈夫』って言ってくれて。会うまでは緊張してたけど、会ったらその通りの方だった」と安堵の表情を浮かべ、「大東駿介が『金閣寺』（NIPPON文学シリーズ第1弾）の公演をやっているときに、ちょうどドラマ現場が一緒で。（大東が）現場ですごくイキイキしていて、“僕も宮本亜門さんとご一緒したいな”って思っていたら、タイミングよく声をかけて頂いて…これも運命だと思った」とニッコリ。初共演となるキャストに対しても「最初は緊張してたんですけど、会ったらみなさん明るくて、面白い方々だったので、稽古場も面白くなりそうだなって思いました。なんでも言い合える関係になっていけると思うし、お芝居とか舞台ももっと魅力的な感じになるんじゃないかって思います！」と期待に胸を膨らませた。

　宮本とは今回が4年ぶり3度目となる安倍なつみは「亜門さんの演出が大好きなので、どんな演出になって作品になっていくのかなって、とっても楽しみです！」とコメント。また、安徳天皇と少年の二役を演じることに対しては「演じきれるかな？私じゃない方がいいんじゃないかなってすごく葛藤したんですが、亜門さんが『この役はどうしても安倍なつみしか演じられない』って熱烈オファーを頂いて嬉しかった」と正直な感想を述べ、「その期待に応えられるかわからないけど、亜門さんが演出する世界の中にもう一度生きることができるんだ！っていう喜びがあったので、精一杯頑張ります」と力強く意気込みを語った。

　オーディションで選ばれたという、佐吉役の橋本淳に関して、宮本は「芝居がうまいですね。オーディションで、どんどんセリフが役側に入っていく段階を見て楽しくなっちゃって、“あ、この人だったら、ちょうど山本さんの芳一と橋本さんの佐吉で合うな”って感じがして。その場で『決まりました!』って言っちゃって。すごいハマったんです」と大絶賛。それに対して橋本は「『ありがとうございます』しか言いようがないです」と恐縮。

　また、『耳なし芳一』といえば、終盤に全裸になった芳一の全身にお経を書くシーンが見どころとなってくるが、宮本が「もちろん、それが最後にないとね!!」と話すと、山本も「表に出る以上はキレイな体で表に出たいなと思うので、体づくり頑張ってます!!」と肉体美を披露する準備も万端な様子。最後に山本が「楽しくて愛のあるキャストスタッフが揃いました。これから稽古始まります。一生懸命頑張って作り上げていきますので、是非劇場の方に足をお運びください!!」とアピールした。

　舞台『耳なし芳一』は、4月13日（土）〜21日（日）KAAT神奈川芸術劇場＜大ホール＞にて上演。

　なお、現在発売中の『デ☆ビュー』4月号には、山本裕典が所属するエヴァーグリーン・エンタテイメントが創立10周年を記念して開催する『smart Boys＆Girlfriendオーディション』を掲載。また『デ☆ビュー』4月1日発売号には、山本裕典の『耳なし芳一』のインタビューを掲載。さらに、同号では『TeamD』の読者レポーターが、同現場の詳細をレポート！