セカンドソロアルバム『identity』をリリースした山本彩が4日、東京・タワーレコード渋谷店にサプライズで来店、タワレコ店員のエプロン姿でCD売り場に登場し、ファンの歓喜の渦に包まれた。

　アルバム『identity』PRのために来店した山本。タワレコ店員のエプロン姿で1階CD売り場に登場するや、「さや姉！」との大きな歓声とともに大きな人だかりができる。この時間帯に『identity』を購入しようとしていたファンにとっては嬉しいサプライズとなり、感激で泣き出してしまうファンの姿もあった。山本は、特設売り場のパネルにサインをしたり、実際にCDを購入するお客様の接客を経験したり、ミニライブ参加券やポスターがあたる抽選会も行なった。

　来店PR終了後には「実際、私のCDを手にとっていただけるところをなかなか見ることがないので、すごくありがたいですし、喜びが浮かんできました。うれしかったです」と感激した様子の山本。CDショップの店員体験は初めてとあって「このエプロンにもずっと憧れていたので、すごくうれしかったです。ある意味、私へのサプライズでした（笑）」笑顔を見せた。

　タワーレコードには、プライベートでもよく足を運んでおり「その時にキテるアーティストさんや、楽曲を一番知ることができる場所だと思うので、勉強になります。単純に自分の新たな好みのアーティストさんを探しにも来ますし、気づいたら何時間もいたりします」という。お気に入りの場所に自分のCDが売られていることについて「そこにCDがあることもそうですし、曲がかかっているというのも、新鮮でうれしかったです」と、素直な喜びを表した。

　セカンドアルバムの『identity』では、多くの楽曲で山本が作詞・作曲を務めているが、阿久悠の書いた未発表の歌詞に、水野良樹（いきものがかり）が曲をつけた『愛せよ』も注目されている。水野から「ぜひ山本さん歌っていただきたいです」というオファーがあったと聞き「純粋に私の歌声を求めてくださったということに、いちシンガーとして喜ばしいことだなと思いました。レコーディングの際に、水野さんから、阿久悠さんが実際に歌詞を書かれた原稿用紙を見せていただいて、責任感というのは強くなりましたね」と、喜びとプレッシャーを同時に感じていることを明かした。

　作詞家・阿久悠については、『UFO』など、ピンク・レディーの楽曲でなじみがあるといい「昔のアイドルの方など、ジャンルを問わず作詞されているんですが、ひとフレーズで惹き込む文字の強さ、言葉の強さみたいなものが、時代を問わず今も残り続けています。いただいた楽曲にもその強さを感じるので、私も平成生まれなんですが、今の若い方にもぜひ聞いていただきたいと思います」と語った。

　アルバム『identity』をひっさげてのソロライブツアーが20日から始まる。リハーサルはこれからだが、アルバムを制作した時からライブを意識していたといい「楽しいライブだったり、聴かせるライブだったり、一曲一曲で世界観が変わるようなライブが作れたら」と意気込みを語った。

■山本彩 LIVE TOUR 2017 〜identity〜
10/20(金) 広島・広島文化学園HBG ホール
10/24(火) 福岡・福岡サンパレスホール
11/11(土) 愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
11/13(月) 札幌・わくわくホリデーホール
11/17(金) 宮城・仙台サンプラザホール
11/19(日) 東京・NHK ホール
11/21(火) 大阪・オリックス劇場
11/22(水) 大阪・オリックス劇場