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2017/11/16 22:45
ももクロ百田夏菜子の声優本格挑戦に、原作者&監督が大絶賛「映画を観たら惚れると思う」
「ももいろクローバーZ」のリーダー・百田夏菜子が16日、東京・新宿バルト9で行われた『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』の完成披露試写会の舞台挨拶に、原作者の原ゆたか氏と藤森雅也監督、ゾロリとともに登壇。
原作は“いたずら王者”を目指すキツネのゾロリが、双子のイノシシのイシシ&ノシシを子分に冒険を繰り広げる、こどもたちに圧倒的人気を誇る児童書『かいけつゾロリ』シリーズ。30周年のアニバーサリーイヤーに公開される映画第5作目の本作では、ゾロリたちが過去にタイムスリップし、衣装に縫い付けられたトレードマークの「ZZ」の秘密が明かされる。百田は、ゾロリが過去にタイムスリップした際に出会う、若き日のゾロリの母“ゾロリーヌ”役の声を務め、さらにソロとして初の主題歌(ゾロリ役の山寺宏一とのデュエット)も担当している。
本作でゲスト声優本格挑戦となる百田は「自分が思っていた以上に大きなことが起きているなというのを感じていて。でも、あまり深く考えすぎると、その現状に怖くなるので、あまり考えてなかった」と明かしつつ、「ヒロインというのも初めてで、主題歌も歌わせていただくということで、すごく緊張はしましたが、とても素敵な作品ができたので、今日こうしてみなさんに届けられることが嬉しいです」と喜びをかみ締める。また、NHK 連続テレビ小説『べっぴんさん』に続き、本作でも“母親”役を演じており、「今回の映画の中では、ゾロリのお母さんの若い頃なので、直接“お母さん”というわけではないんですが、セリフセリフに少し母性を込めて言わせていただいたところは多々あります」とコメント。
そんな百田に対して、藤森監督は「今回、すごく重要な役柄をお願いしていたので、百田さんがちょっと良くなかったらどうしようかなとずっと心配していた」と明かしつつ、「実際にアフレコで声を入れていただいて、ものすごく安心しました。この映画はコレで大丈夫だなと、その時点で思えた」と振り返る。原氏も「予告を録ったとき、声が最初小さくて、大丈夫かな?という不安がありましたが、アフレコの日、めちゃくちゃ上手くてキュンキュンしました。映画を観て下さる方もゾロリーヌに惚れると思います」と太鼓判を押す。さらに、「これからゾロリーヌの若い頃を本で描くときは、彼女の声しか出てこないくらい、素敵な声を入れていただきました」と絶賛。
二人からベタ誉めされた百田は「何よりも嬉しい言葉をいただきました」と感無量の様子で語り、「予告の(アフレコ)時に、みなさんにどれだけ心配をかけたのかと(笑)。自分でも何かしっくりこないものがあって、どうにかしなきゃと思っていた」と回顧。先日の公開アフレコの際、ベテラン声優の野沢雅子との対談で、アドバイスをもらったと明かしていたが、「本編を録る前に、何ヵ月か空いていて、ちょうどその期間に野沢さんにお会いすることができて。すごくたくさんの人に助けられて、本編ではいい形でアフレコができました」と語り、「この作品に野沢さんは関わってないですが、私の中では一緒に創り上げたというくらい、助けていただきました」と改めて感謝の想いを吐露した。
また、MCが「百田さんのアフレコはどうだった?」とゾロリに問いかけると、身振り手ぶりで感想を伝えようと奮闘するゾロリ。すると、百田がゾロリの動きに合わせて、「すごかったぞ〜!!」と声をあてて、ゾロリの声に挑戦。しかし、すかさず「(ゾロリ役の)山寺さんに怒られる〜!!」と苦笑いを見せ、笑いを誘っていた。
藤森監督はアフレコ前、百田に対して「ゾロリーヌは芯が強くてイタズラ心もあるキャラクターですが、この映画の中では、恋愛映画のヒロインのように演じてください…とお願いしました」と打ち明け、百田が「アフレコをやったことがなかったので、キャラクターの口に声を合わせるのに必死で、気持ちを忘れてしまうことがあって。そしたら、監督から『気持ちをちゃんと込めてあげて』と3回くらい言われました」と振り返ると、藤森監督は「3回は少ないほう。非常に優秀だったと思います」と褒め称えていた。
最後に百田は「本当に素敵な作品が出来上がったなと思います。笑いあり、涙あり、“家族っていいな”と思えるような作品です。最後まで楽しんでください!」と呼びかけ、舞台挨拶を締めた。
『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』は、11月25日(土)に全国ロードショー。