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2014/11/01 18:11

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舞台『弱虫ペダル』最新作、東京公演開幕。座長・鈴木拡樹「歴代でいちばん泥臭い試合を」

囲み取材に出席したキャスト陣。(左から)秋元龍太郎、鈴木拡樹、滝川英治、鳥越裕貴。(C)DeView
囲み取材に出席したキャスト陣。(左から)秋元龍太郎、鈴木拡樹、滝川英治、鳥越裕貴。(C)DeView

 自転車ロードレースマンガを原作とした、舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇〜野獣覚醒〜の東京公演が、10月30日より六本木ブルーシアターにて開幕した。初日公演に先駆けて公開稽古が行われ、囲み取材にキャスト陣が登場し、舞台への意気込みを語った。

 同作品の原作は、2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした人気マンガ『弱虫ペダル』(渡辺航)。孤独なアニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイ全国優勝を目指す姿を描いた青春スポーツ物語。2012年2月に第1弾となる舞台『弱虫ペダル』が上演され、2013年に1月に第2弾としてライバル校の箱根学園の新開隼人を中心としたスピンオフ公演、8月にインターハイ1日目を描く第3弾が上演された。そして今年3月には第4弾としてインターハイ2日目を描いた、舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Orderが上演されるなど、人気のシリーズとなっている。

 舞台版の第5作目となる本作は、原作者描き下ろしのスピオンオフ漫画『SPARE BIKE』から、箱根学園(通称:ハコガク)の荒北靖友のストーリーを軸に、ライバルたちをクローズアップした物語の舞台化。ハコガクの『運び屋』として活躍している荒北が、ヤンキーだった高1の時、福富寿一と出会い、そしてロードレースと出会ったことで、仲間とともに挫折や葛藤を乗り越え、成長していく姿が、回想シーンとして描かれる。また、本編で描かれるインターハイの2日目と3日目の間の物語ということで、2日目のレース後の各校の選手たちの様子、3日目にかける想いなどが描かれるなど、見どころも満載だ。

 西田シャトナーによる、ハンドルだけでロードレースを表現する独創的な演出も見どころだが、チームスポーツを軸としたストーリーのなかで、人生において誰もが経験する挫折やコンプレックス、孤独といった苦難を仲間と共に分かち合い、汗と涙を流しながら乗り越え成長していく若者たちを、実力派俳優陣たちが体当たりで演じる姿が感動を呼んでいる。

 今作の主人公・荒北を演じる鈴木拡樹は「本編では荒北は3年生ですが、1年生の頃、荒北が人生を諦めていたとき、福富と出会い、そしてロードレースと出会い、大きく成長していく物語です。後ろを向いていた男が前を向く瞬間のカッコ良さを表現できたらと思います」と意気込みを語る。そして今回から初参加となるハコガク・黒田雪成役の秋元龍太郎は「今回僕は、インターハイには出ていない、サポートメンバーの役で初参加なんですが、原作には描かれていないところまで必死に膨らませて僕たちは演じているので、そういう部分にも注目してもらえたらと思います」とコメント。すると、鈴木は「今回から黒田という役が増えまして、ハコガクにまた1人家族が増えたことは我々にとってすごく嬉しいことです」とほほ笑む。

 総北高校の鳴子章吉を演じる鳥越裕貴は「今回は、部長さん(総北・金城真護役 郷本直也)も一緒に、総北の想いを背負って走っています。箱根学園もフォローできるように必死でみんなで支えていってます。ハコガクだけでなく総北・京都伏見も一緒に頑張っているし、パズルライダーの方もすごく頑張っているので、その熱量が伝わればなと思います」とアピール。

 ハコガクの自転車競技部の部長・福富を演じる滝川英治は「心も体もボロボロになっているくらい、ステージ上で決意と覚悟を持って、挑んでいきたい」と力強く語り、「ロードバイクを題材にしていますが、その枠を超えて、夢に向かってがむしゃらに突っ走っている人の強さと、その人が周囲に与える影響の大きさを伝えていけたらと。最高の『SOS』を約束します!」と宣言。しかし、他の共演者も報道陣も何のことかわからず、ポカンとしていると、鳥越が「どういうこと?」と問いただし、「すんごい・面白い・ステージ!」と解説するが、「わかりずらい!僕らもわからなかったで!!」(鳥越)とツッコミが入ると、「じゃあ、最高の『OMN』…『おもてなし』をみなさんに届けたいと思います!!」(滝川)と独特のアピールで笑いを誘った。

 稽古場の様子については、鳥越が「熱いです」と語ると、滝川も「こんなに必死に同じ目標に突き進んでいく稽古場って、あんまりないなって思う」と同意。また、鈴木が「回を重ねるごとに、みんなロード(レーサー)に乗って現場入りするようになるよね」と語ると、鳥越は「原作に影響されて、買っちゃいましたよね。みんなが本役(自分の役)のロードを買ったり、自転車の楽しさをみんなが知っていて、この作品がみんな大好きで…」と作品への愛を語ると、鈴木は「この作品に触れたことで、女性の方がロード買っているというのを聞いて、ロードの楽しさをこの作品から受け取ってもらいたいと思っていたので、伝わっていて嬉しい」と笑顔を見せた。

 初参加となる秋元は「サッカーをやってたけど、(稽古は)その100倍きつかった。最初、肺にきて、次に腰と腿、下半身全部にきました」とハードな稽古を振り返ると、鈴木も「1日目の稽古の翌日が大変だよね? すごい筋肉痛に襲われるんですよ、毎回」とコメント。それに対して滝川は「まだ若いからいい。俺は筋肉痛が3日後くらいにくるからね。なかなかとれへん」と語ると、鳥越からは「言うても、稽古場でずっと筋トレしてたじゃないですか。頑張ってください、おじさん」とエールを贈られ、「がんばるわー」(滝川)と、漫才のような息の合ったチームワークを披露。

 テッペン(インターハイ優勝)を目指して突き進む物語ということで、『コレだけは誰にも負けないことは?』と聞かれると、鈴木は「測ったことがないので、わからないですが、5作目にして、最長距離を漕いでやろうと思ってます。歴代で一番漕いだぞ!という記録の面で…。そこに熱さを乗せて届けたい」と意気込むと、滝川は「僕は記録よりも記憶に残ろうと…」とコメント。しかし周りの困惑した雰囲気を察して「ちょっと帰っていい?」と苦笑い。鳥越から「ちょっと恥ずかしかったね(笑)。『SOS』あたりからずっと記憶されてるから…」と優しくフォローされつつ、「当たり前ですが、階段を1歩1歩のぼるように、前回の自分を超えてやろうと。100点はないので、追求していって『より良いものを』という探究心は常に持っていたい」と改めて語った。

 また、秋元が「僕は美脚で」と話すと、「お前はどこチャレンジしようとしてんねん」(鳥越)、「そうだったの?」(滝川)と共演者も秋元の脚に興味津々。秋元の自慢の美脚を確認した鈴木も「確かに綺麗!そのモチベーション、キャストの中で1人しかいないと思うわ」と太鼓判を押した。鳥越は「この現場に入って思うことは、同年代で頑張っている人たちが多いので、熱量だけは負けたくないなと思って頑張ってます!」と言い切った。

 最後に鈴木が「“野獣覚醒”ということで、歴代でいちばん泥臭い試合をしてやろうという気持ちです。1回1回真剣勝負だと思って取り組んでおります。最後までその勝負見届けていただけると光栄です。インターハイ3日目に向けて、そして本公演の成功に向けて頑張ります。よろしくお願いします」と呼びかけた。

 舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇〜野獣覚醒〜は、11月3日(月・祝)まで東京・六本木ブルーシアターで上演。本作は既に公演チケットが完売のため、11月3日(月・祝)の千秋楽公演が、全国&台湾の映画館でライブビューイング上映されることが決定。さらに、本公演のDVDが2015年1月21日に発売決定。


(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダル製作委員会2013
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション

関連写真

  • 囲み取材に出席したキャスト陣。(左から)秋元龍太郎、鈴木拡樹、滝川英治、鳥越裕貴。(C)DeView

  • 不良だった荒北がロードレースに出会い、挫折と葛藤を仲間と共に乗り越え、「運び屋」として活躍するまでを描く。(C)DeView

  • 総北高校、京都伏見メンバーも出演し、同舞台を盛り上げる。(C)DeView

  • 熱いストーリー展開の中にも、時々織り込まれるおなじみのコミカルなシーンも健在。(C)DeView

  • 舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇〜野獣覚醒〜は11月3日まで六本木ブルーシアターで上演。(C)DeView

  

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