志尊 淳 Interview ドラマ・映画等、話題作に次々と出演!! | Deview-デビュー

ドラマ『きみはペット』(フジテレビ系)、映画『帝一の國』、主演舞台『春のめざめ』など、2017年上半期、話題作への出演が続いた志尊淳。今後もドラマや映画等、様々な作品が控える彼に、デビュー当時の想いやオーディションでの思い出などを振り返ってもらった。

「挫折を味わったとしても、“本当にやりたい”という強い想いがあるなら、やり続けたほうがいいと思う」
志尊 淳
――志尊くんが、芸能界に憧れを抱いたキッカケ、出来事ってどんなことだったんですか?
「最初から目指していたというわけではなくて、中学2、3年くらいから街で声をかけられることが増えたんです。いろいろな芸能事務所の方から名刺をもらっていたりしていたんですが、それで芸能界の門を叩くのはちょっと怖いなと当時は思っていて。芸能事務所のほかにも、サロンモデルのスカウトもされていたので、ヘアカタログ用にサロンで髪を切ってくれて、モデル料もくれるという、中学生にとっては嬉しいこと尽くしの話にのってみたんです(笑)。そんな経緯でサロンモデルをやっていくなかで、いろんな雑誌の編集の方と知り合って、『street JACK』のスタッフさんにオーディションを勧められたんです。モデル友だちと受けたところ、賞をいただき、ワタナベエンターテイメントスクール(WES)の特待生としてレッスンを受けられることになって。当時は部活も辞めていたし、習い事もやってなかったから、やってみようかなと思って、飛び込んでみた結果、のめり込みました」
志尊 淳
――入ってみたら、演技などのレッスンがおもしろかった?
「今まで知らなかった世界なこともあって、すごくおもしろかったです。もともと負けず嫌いなので、同期の人に負けたくないという想いもありました。3ヵ月に一度行われる審査会というのがあって、自己PRと30秒の芝居をやるという感じのもなんですが、そこで演技コースで1位になって、掲示板に貼り出されたりして。“よっしゃあ!”と喜んでいたら、今の事務所のマネージャーさんと面会することになって、『ミュージカル『テニスの王子様』(以下『テニミュ』)のオーディションに挑戦してみない?』と言われて。自分は未経験者だったし、無理だろうと思っていたら、まさかの合格で、びっくりしました」
――トントン拍子ですね! WESとテニミュの2回のオーディションで人生がガラと変わったわけですが、それぞれオーディションを受けた当時の心境って覚えていますか?
「はい。人生初のオーディションでは、ものすごく緊張したことを覚えています。その一方で、オーディションって夢があるなぁっていうワクワク感も感じていて。事務所の先輩たちのプロフィールにもオーディション出身とか書いてあったりするじゃないですか。“そうか、みんな、ここを通っているんだ”って。それに、オーディションのお手伝いを生徒の人たちがやっていて、『この子たちも、エキストラでドラマとか映画とかに出てるんだよ』っていう話しを聞いて、“本当に可能性があるんだ!”っていう夢を持つことができたんです。実際のオーディションでは、頭の中で“こうやろう!”ってイメージしていたけど、緊張で全部吹っ飛んでしまって、顔がカーッと赤くなりながら話していたんですけど(笑)。それでも受かったって聞いて、“よし、頑張ろう!”と改めて思いました」
志尊 淳
――すごく度胸があるイメージがあるから、緊張するとか意外な気もしますが。
「今は芝居では緊張しないですけど、バラエティではすごく緊張します。2回目のテニミュのオーディションでは、歌もダンスも未経験だし、演技も初歩的なことしか習っていない状態で受けたので、歌も裏返って、ダンスも間違えてしまって。技能面ではマイナスしかなかったけど、受かることができた。出演が決まった後に、スタッフさんから話を聞いたんですが、もしかしたら、『2ヵ月で18kg痩せました』って話したことが良かったのかもしれないなと。中学生でそこまでストイックになれる子なら一緒にやってみたいという感じで、未経験だけど伸びしろや可能性を感じてくださったみたいで。本当に何が起こるかわからないなって思いました。WESに入って半年くらいで、テニミュに出ることが決まって、1年後には舞台に立っていたっていう状況でした。でも、周りは経験者ばかりだったし、できる前提で稽古が始まったので、すごく大変だったし、本当に厳しく鍛えられました」
――そして『烈車戦隊トッキュウジャー』も、オーディションで主演を射止めました。
「そうですね。この流れだと、受けるオーディション全部に受かっているような印象になってしまうので言いますが(笑)、その前にもオーディションはたくさん受けていて、全然通らない時期もあったんです。最終審査までは行くんだけど、結果、受からないっていうことのくり返しで。当時、山田裕貴くんや西井幸人くんとかと一緒にオーディションを受けていて、その2人はけっこう受かっていたんですが、僕だけ全然受からなくて、かなり葛藤していました」
――ネガティブな気持ちにもなりました?
「そりゃ、なりますよ。“ある程度実績がないと受からないのかな?”、とか、“自分には何が足りないのかな?”と。すごく落ち込みましたね。半年間仕事がない時期もあったし、悔しい想いもたくさんしました。そんな想いを抱えながらオーディションを受け続けて、『トッキュウジャー』でやっと合格できたんです。それ以降に受けたオーディションでは、ほぼ役をいただけるようになりました。実績ができたからなのか、自分に自信がついて何かが変わったせいなのか、理由は僕にもわからないんですけど」
志尊 淳
――今、自信をなくしている人に言えることは?
「挫折を味わったとしても、やりたい気持ちが強くあるんだったら、やり続けたほうがいいと思います。僕も高校3年の進路決めるっていうときとか、もう辞めようかなとか悩んだりもしました。でも、自分でもやれることがある限りは、全力でやろうと思うようになりました」
――では、ワタナベエンターテインメントの特徴を教えてください!
「この事務所で僕が幸運だったなと思うのは、仕事がない時期にもD-BOYSとしての活動やイベントがあったことなんです。個人だけじゃない活動の場があること、あとは同世代のライバルであり仲間がいること。チームとしての絆もある中で、お互いが切磋琢磨して、“自分も負けたくない!”っていう気持ちが原動力になったことも大きかったですね。これだけ人数がいるんだから、自分の色を突き詰めないといけないなと真剣に考えたりしました。他の人がやっていることをなぞるのではなく、自分は自分にしかできないことをしたいなと思って」
――こんな後輩に入ってきてもらいたいっていうのは?
「僕は、好奇心のある子が好きなんです。興味を持ってくれてグイグイ慕ってきてくれたら嬉しいですね。人づきあいって、すごく大事だと思うので、人と接するのが好きな子だといいな。あとは、自分を作らず、一生懸命な子。僕も事務所のオーディションで審査側に加わったことがあるんですけど、誠実に真面目に、台詞を噛みながらもとにかく必死な子に、心が動かされました。もちろん、技術的に上手だなっていう子も印象は良かったですけど、失敗しても自分の持てる力を精一杯発揮しようとしている子は、好印象だと思います」
志尊 淳
――俳優デビューから6年。ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍している志尊くん。今後も作品が続々待機していますね!
「ありがとうございます。まずドラマ『下北沢ダイハード』では、『夜逃げする女』という回に出演します。僕の役は、ゆとり代表みたいなイメージで、空気が読めず、明るくて憎めない青年。一喜一憂が激しくて、声も大きいし、こんな天真爛漫な役は初めてかもしれないです。9月からはNHKの土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』で、植木等さんの付き人兼運転手として働いていた小松政夫さんの若かりし頃を演じます。テレビに出る前の小松さんを演じるんですが、それでもみなさんの中で小松さんのイメージというのがあると思うし、それを崩さず、そしてモノマネにならず、そのバランスを取りながらやるのがすごく難しいなと感じています。台本はすごく面白くて、昭和の時代ならではの熱い師弟愛を含んだ人間ドラマを描いているので、ぜひ観て欲しいです!」
――秋以降は映画も控えていますね。『覆面系ノイズ』と『探偵はBARにいる3』で、まったく違うタイプのキャラクターに扮すると。
「はい。『覆面系ノイズ』は、登場人物全員が一方通行の恋心を抱く切ないラブストーリーなんですが、僕が演じるユズは、主人公のニノに片想いしつつも、その想いを抑えて、曲作りをするという、とても切ない役柄です。みんなで実際に楽器の練習をして臨んだ、バンドシーンも観どころです!! 甘酸っぱくてキラキラしていますよ。そして『探偵はBARにいる3』では、リリー・フランキーさんが演じる冷酷非道な裏社会の住人・北城の用心棒という役で、これまでにないくらい暴力的な男を演じていて、本格的なアクションシーンにも挑戦しています」
志尊 淳
――では、最後に、「ワタナベエンターテインメント Boys and Girlsオーディション」を受けようか迷っている人にメッセージを!
「迷っているぐらいならぜひ受けてみてください! この仕事をしていて思うのが、タイミングって本当に大事だなと。夢が実現するときって、本当に読めないんですよね。今まで100回オーディションに受からなかったとしても、次で受かる可能性もあるんです。本当にやりたいという夢への強い気持ちがあるのなら、自分の気が済むまでやるべきだと思う。僕達を担当しているマネージャーさん自らが、来た方全員とお会いして面接させていただくというのはチャンスでもあると思うし、審査する側は、みなさんが想像する以上に、人間性といった深いところまで見ていますから、素直に、飾らず、そのままの自分を出してみてください!」
撮影/草刈雅之
取材・文/根岸聖子
志尊淳(しそん・じゅん)●1995年3月5日生まれ、東京都出身。2011年ミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビューを果たす。その後『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日)で注目を集め、ドラマ/『表参道高校合唱部!』(TBS)、『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ)、映画/『先輩と彼女』、『疾風ロンド』などに出演。2017年は、ドラマ『きみはペット』(フジテレビ)、映画『帝一の國』、主演舞台『春のめざめ』など、話題作に次々と出演。今後も、8 月11日放送のドラマ24『下北沢ダイハード』第4話(テレビ東京)、9月2日スタートの土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』(NHK)、11月25日公開の映画『覆面系ノイズ』、12月1日公開の映画『探偵はBARにいる3』への出演が控えている。

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