芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編 | Deview-デビュー

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エヴァーグリーン・エンタテイメント 代表取締役社長:中田しげる氏に直撃インタビュー!

2016.01.28
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編

「チャンスは誰にでもあるもの。怒られたり、失敗や挫折……全部。 芸能界を目指すみなさんも、チャンスを見る目と掴む力を養ってください」

芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
中田しげる氏
──オーディションで印象に残るのはどんな人ですか?(木村)
中田「何かしら他の人と違う、ズバ抜けたものを感じさせる人ですね。何が違うかは人それぞれだけど、逆に真っ先にスルーするのは10人いたら10人が言うようなことしか言わない人。どんなに顔が良くても面白みを感じないし、一緒に仕事したいと思えないですからね。事務所によっていろんな考え方があるけど、うちは昨年秋から明確に方向性を変えて、特に男の子は顔では選ばないと決めたんです。正直、前までは顔を見て選んでいたところがあったけど、今の時代は本当に顔だけじゃ売れないですからね。まあ女の子は、多少は容姿でいけるジャンルもあるけど、女優として勝ち残っていけるかどうかは顔じゃない。監督やプロデューサーもみなさんそうおっしゃっていますし。そうすると書類だけでは絞りきれないので、だから今回の『カミコレ!』オーディションも全員面接という形にしたんです」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
──全員面接で一番チェックするのは、どんなポイントですか?(岡本)
中田「“人間としてチャーミングかどうか”を見ます。それはさっきも言ったように顔の良さではなく、性格の良し悪しでもない。例をあげると、つい先日『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』審査員特別賞をとった笠原崇志くんという子と面談したんだけど、彼って話していて目線を合わせないんですよ。普通に考えると社会人としては失礼な振る舞いになる。だけど妙に惹かれるものがあって、なんだろう?って不思議に思ってたんです。それで後から『JUNON』編集部の人に聞いたんだけど、コンテストの参加者に最年少の子がいて、ポツンとしていたんだって。だけどみんな自分のことに必死だから構っていられないじゃない。だけど笠原くんだけは、ちゃんと面倒を見てあげていたらしくて、そういった彼の本質的な温かさをなんとなく感じていたのかなと思ったんですけどね。ちなみに写真を見ればわかるけど、いわゆるイケメンじゃない。だけどめちゃくちゃ変わっていて面白い子だなって思ったんです」
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TeamD 井上拓馬くん
──さっきおっしゃっていた、監督やプロデューサーが顔だけでは選ばないとしたら、どんな要素で選んでいるんですか?(岡本)
中田「一つにはリアリティですよね。たとえばめちゃくちゃモテない役を超イケメンな俳優さんや美人な女優さんがやっているのを見て、おかしいと思ったことはない? もちろん容姿がいい人はいつの時代も需要があるけど、そういう役はごく一部。視聴者が見たいリアリティのあるドラマにはそんなに顔がいい人は大勢必要ない。ということはむしろ、これからの時代はリアリティのある顔立ちのほうが絶対に有利だと思いますね」
──演技が未経験の場合、こちらの事務所ではどんなレッスンをするんですか?(鈴木)
中田「これもいろんな考え方があって、何が正解かは言い切れないけど、うちはレッスンは一切やらない実践主義です。それも100人キャパくらいの小劇場で、下手したらいきなり主役をやらせることもあります。たしかにうちの会社の主戦場は映画やドラマだけど、新人のうちはセリフがせいぜい一個二個のちょい役でしょう。映画やドラマの演技は一発勝負の世界だから。でもそれじゃ経験にならない。それよりも稽古も本番もじっくり取り組める舞台をやったほうが確実に力がつくんですよ」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
TeamD 岡本菜穂ちゃん
──最近、山本裕典さんや溝端淳平さんがよく舞台に出演されているのを見ます(鈴木)
中田「彼らは今は基本的に舞台中心ですね。30代に近づいていっている彼らが、30代後半どんな役者になっているかをイメージして、仕事を組み立てています。彼らがデビューした頃っていわゆるイケメンブームで、カッコイイ男子が大勢出てきたんですよ。だけどブームが去り、彼らも20代後半に差し掛かって、辞めていってる人たちも大勢いる。結局、顔だけじゃ仕事は取れないってことですよね。だけど腕さえあれば、一生役者として安定して食っていけるんですよ。そもそもいくらでも代わりのいる大きな事務所だったらいいけど、うちくらいの規模の会社は所属者みんなにちゃんと売れてもらわないと困りますから(笑)」
──デビュー前に何か自分なりに訓練できることってありますか(井上)。
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
TeamD 木村元紀くん
中田「役者になりたいなら、とにかくいっぱい本を読むことですね。それも日本海外問わず名作と呼ばれる文豪の作品を。1行2行読んで頭が痛くなっても、何回も読むことで筋トレと同じように読めるようになります。すると読解力がつくから、台本も読めるようになって、脚本家が意図している以上の芝居もできるようになる。それが魅力ある役者だと思うんですよ。本の読めなさは芝居の稚拙さに如実に現れます。だからうちでも一時期、本を読んで読書感想文を僕のところに送るというのを毎週の課題にしていて、山本裕典や溝端淳平にもやらせてたんですよ」
──さっきお話を伺った、上遠野太洸さんが、「すぐには芽が出なかったけど、見放されなかった」とおっしゃっていて、面倒見のいい事務所なんだなと思いました(井上)
中田「あいつはとにかく芝居が好きなんですよ。だから作品もいろんなものを観ていて、海外のいい役者の表情を研究して取り入れたりもしてる。10人いたら10人がやらない芝居をやるから、監督や演出家にめちゃめちゃ気に入られる場合もあれば、その逆もあるんですけどね。芝居のセンスはあるほうだと思います。だけどどっちかというと不器用なほうかな。むしろ、ちょっとやればできる器用なタイプのほうが危険なんですよ。ちょっとやればできると安心するクセがつくと、それ以上成長できないですから。それよりも意外と不器用なほうが悩みもがきながら考えるし、それがひいては役者としての魅力になっていくんだと思います。そもそもそれで満足してるような人間はうちではいらない。どんなに売れていてもスパッと切ることもあります」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
TeamD 鈴木咲月ちゃん
──所属タレントさんたちもしょっちゅう怒られているとおっしゃっていました(井上)
中田「怒るのは期待しているからなんですよ。言っても無駄なやつには一切、注意すらしないですから。それと怒るっていうのはチャンスの投げかけでもあって、それをどう受け止めて自分の糧にするかを見ていますね。うちの所属者に限らず、チャンスって誰にでもあるものなんですよ。怒られたっていうのもそうだし、失敗や挫折……全部そう。それをチャンスとして受け止められない人ほど、愚痴ばっかり言って結果を出せないんです。ただ中には一生懸命やっても結果を出せない人もいて、その場合は応援するしかないよね、というのがうちのスタンスです。だからこれから芸能界を目指すみなさんも、チャンスを見る目と掴む力をぜひ養ってください。まあ言うのは簡単だよねって思うかもしれないけど(笑)、僕らも受け止めてほしいと思ってチャンスを投げかけていますので」
撮影/草刈雅之 取材・文/児玉澄子
今回参加してくれたTeamDメンバーの感想
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
井上拓馬くん・21歳
「普通のことをやっていても芸能界では評価されない……。わかってはいたけれど、じゃあ自分は何ができるだろうか?ということを、改めてきちんと突き詰めて考えなければという気持ちになりました。だけどやっぱり役者の根底は芝居にあるということを社長さん、所属タレントさんのお話で再確認できたので、まずはこれからもレッスンで力をつけていこうと思っています。本当に面白いお話ばかりであっという間に時間が過ぎてしまいました」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
岡本菜穂ちゃん・20歳
「まず、今日は帰りに本屋さんに寄ろうと思っています。社長さんの言葉は厳しくも愛情に溢れていて、勉強になることばかりでした。自分に足りないものにもたくさん気づけて、いつかこの事務所に認めてもらえるくらい自分を磨いていきたいです。所属タレントさんたちみんな人柄が良くて仲も良くて、きっとここは温かいところなんだろうなって、事務所のカラーも伝わってきました」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
木村元紀くん・21歳
「今日は口の中がパサパサになるほど、終始緊張しっぱなしでした。考えてきた質問も真っ白になってしまってうまく言えなかった。もしこれがオーディションだったら、きっと落ちていただろうなってくらい空気に飲まれてしまっていたので、これも自分の課題として持ち帰りたいと思っています。所属タレントさんたちは年齢も僕とそんなに変わらないのに、一つ聞いたら10個返ってくるくらい、みなさん“自分”を持っていて刺激を受けました。めったに聞けない話をたくさん聞けて貴重な体験でした」
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編
鈴木咲月ちゃん・19歳
「“10人いたら10人やるようなことをやっていても、この世界では必要とされない”という社長さんの言葉。厳しいけれど、自分の弱点をズバリと言い当てられた思いでした。もっと自分を客観視して、自分とはどんな人間なのかを考えて発信できるようになりたいと思います。所属タレントさんたちは大勢いる中でも堂々と写真を撮られていて、自分だったらできるだろうか?とも考えてしまいました」
エヴァーグリーン・エンタテイメント
芸能プロダクション訪問 エヴァーグリーン・エンタテイメント編

 山本裕典、溝端淳平、岡本玲、佐野岳、鈴木勝大、坂田梨香子、岡本夏美など、俳優、女優、人気雑誌の専属モデルが多数所属。所属タレント一人ひとりと話し合い、それぞれの才能やキャラクターに合わせて具体的な目標やビジョンを考え、一緒に実現していくことを目指している。若手の実力派俳優や、バラエティ番組で活躍するタレント、雑誌モデルまで、各ジャンルに対応できる幅広いマネージメントを展開。
新人採用後の育成方針は、常に一人ひとりと話し合い、ビジョンを考え、目標を具体的に実現するために「今」何をすべきかを考え行動することの大切さを感じ、一緒に夢に向かっていくことをポリシーとしている。

2002年10月設立。
代表取締役/中田しげる
スタッフ数/13名 タレント数/34名

オーディション開催中! エヴァーグリーン・エンタテインメント×ストリートジャック 「カミコレ!」オーディション

 「エヴァーグリーン・エンタテイメント」と、人気ファッション雑誌『street JACK(ストリートジャック)』がタッグを組んで、“自分だけの「神」を探そう!!”をテーマに、その名も「カミコレ!オーディション」を開催することが決定。
一次審査は、書類審査は一切なし! 3月5日(土)名古屋、6日(日)大阪、12日(土)福岡、19日(土)札幌、20日(日)東京にて、『全員面接』が実施される。募集年齢は満12〜23歳で、ドラマや映画で活躍する俳優や、ファッション誌を飾るモデルを目指す“おしゃれ男子”を募集。さらに「ガールフレンド枠」も設けられているため、周りにいるカワイイ女の子を誘って一緒にオーディション会場参加するのもOK。自薦・他薦は不問とのことなので、女の子がおしゃれ男子を誘って参加することも可能!

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