ニュース
2024/01/26 19:02
『ミス日本コンテスト 2024』ミス日本「海の日」に東京大学で航空宇宙工学を学ぶ有馬佳奈さんが選ばれる「様々な分野で活躍しようとする女性に勇気を与えたい」
『第56回 ミス日本コンテスト 2024』の最終審査が22日、新宿・京王プラザホテルで行われ、ミス日本「海の日」には鹿児島出身の東京大学前期教養学部理科一類2年・有馬佳奈さん(ありま・かな/22歳)が選ばれた。
開口一番「私はドローンを作ることができます」とPRした、東京大学で航空宇宙工学について学ぶ有馬佳奈さん。「昨年9月には、アメリカで開催された模擬人工衛星の世界大会ドローンの部門で出場いたしました」と現役の研究者として、ミスコンの舞台に立った。
さらに「私の原点は、高校生の時に初めて飛行機に乗ったことです。どうしてこんな重い物体が空を飛ぶことができるんだろう。そう不思議に思って、私は航空機について勉強することを決意しました。そして、航空機の空気抵抗を減らすことで知られているビリブレット構造に出会いました。私は高校という青春時代をリブレット構造に捧げました」と筋金入りの理系であることをアピール。そして「私は将来研究者になります。今よりもっと皆さんが気軽に世界中を旅行できるような飛行機を開発します」と語った。
日本の工学分野の研究者に極端に女性が少ないことを憂う有馬さん。「高3の頃、ガールズカンファレンスという女性と女児の社会的・経済的エンパワーメント実現のために開催された大会に出場しました。そして私はその大会で最優秀賞を受賞しました。このことをきっかけに、私は女性の社会的地位向上に貢献したい、そう思うようになりました。昨年、私はドローンの開発をしていました。メンバーは21人。その中で女性は私のたった一人でした。私はミス日本になったら、工学の分野だけではなく、様々な分野で活躍しようとする女性に勇気を与えたいです。そして、ミス日本として女性であることを理由に夢を諦めかけている人に勇気を与える、そんな活動をしたいです」と語った。
「グランプリ」は愛知県出身のモデル・椎野カロリーナさん(しいの・かろりーな)、「ミス着物」と「みどりの大使」は東京出身の慶應義塾大学商学部商学科4年・安藤きらりさん(あんどう・きらり/23歳)がW受賞。「海の日」に鹿児島出身の東京大学前期教養学部理科一類2年・有馬佳奈さん(ありま・かな/22歳)、「水の天使」に神奈川出身の日本大学生物資源科学部応用生物化学科2年・安井南さん(やすい・みなみ/19歳)、「準ミス日本」に大阪出身の関西大学商学部商学科2年・石村彩華さん(いしむら・あやか/20歳)がそれぞれ選出された。
■第56回ミス日本コンテスト2024ファイナリスト
●椎野カロリーナさん/愛知県出身/26歳/モデル
●石村彩華さん/大阪府出身/20歳/関西大学商学部商学科2年
●丸山蘭奈さん/長野県出身/22歳/日本女子大学文学部英文学科3年
●早川知里さん/沖縄県出身/26歳/日本医科大学付属病院研修医
●安藤きらりさん/東京都出身/23歳/慶應義塾大学商学部商学科4年
●清水悠華さん/長野県出身/20歳/東京大学前期教養学部理科二類2年
●有馬佳奈さん/鹿児島県出身/22歳/東京大学前期教養学部理科一類2年
●竹原朋花さん/静岡県出身/23歳/関西大学大学院商学部会計研究科1年
●吉田真理恵さん/東京都出身/20歳/早稲田大学スポーツ科学部スポーツ科学科2年
●野原菜々子さん/福井県出身/21歳/東京外語大学国際日本学部/国際日本学科3年
●村橋莉奈さん/石川県出身/21歳/モデル(金沢星稜大女子短大卒業)
●安井南さん/神奈川県出身/19歳/日本大学生物資源科学部応用生物化学科2年
1950年に初開催されたミス日本は、「日本らしい美しさ」を掲げ、社会で活躍することを後押しする美のコンテスト。容姿だけでなく心の持ちようや社交性など幅広い人間性を審査し、将来、日本に元気や活力をもたらすような人物に成長することを願い、選抜や育成を行う。同大会からは、女優やタレントだけでなく。芸術家、音楽家、学者、医者、映画監督、会社経営者、財団代表、政治家、女将、主婦など、分野を問わず、活躍する女性を輩出している。