有名雑誌に「テアトルアカデミーの顔」として登場する自社広告メインモデルを発掘するオーディション「第9回テアトルアカデミー モデルグランプリ」が開催された。ベビー部門（0〜2歳6ヵ月の男女）、ユース部門（12〜23歳の男女）、キッズ部門（3〜11歳の男女）、そしてシニア部門（40歳以上の女性）の4部門で募集が行われ、応募総数は30,240名。全国（東京・大阪・名古屋・横浜・札幌・仙台・岡山・福岡）の全8会場で2023年5〜8月に審査を実施。そのなかから、シニア部門のグランプリには、広島県出身の43歳・同形尻めぐみさん（どうぎょうじり・めぐみ）が選ばれた。

　「同形尻（どうぎょうじり）」という大変珍しいお名前について「結婚する時に、母方の旧姓を継ぐのが誰もいなくて絶えてしまうから継いだんです。“同じ形の尻”って、そんな面白い人おる?ってネタになると思って（笑）。島根県の同形山の端（尻）に由来しているようなんですが…」と、広島の訛りを交えパワフルに語る同形尻めぐみさん。

　今回のオーディションにエントリーしたのもひょんなことがきっかけ。「インスタグラムに出てきた広告を見て、エントリーしてみたんです。最初“グランプリになりました”と聞いても、正直ここに来るまで本当に全く実感がなくて（笑）。東京に呼ばれて出て来たけど、何か面白いことがあったらいいな、ぐらいだったんです」とあっけらかんとしたもの。しかし「ちゃんとした雑誌のファッション撮影をスタジオで結構バシッっとやらせていただいて。貴重な経験をさせてもらいました」と、モデルとしての出演や取材も楽しんだようだ。

　これまでモデルなどを経験したことはなく「実は人前で話すというのもめちゃくちゃ苦手なんです」と明かす。「それを克服したいと思ったんです。オーディションって、人前に出るのが苦手な人は絶対無理じゃないですか？　だからこそこの機会に自分が変われるかなと思って、チャレンジしてみようとエントリーしたんです」。

　18年の看護師歴を持つ一方で、東洋医学に目覚め、鍼灸師を目指して学校に3年間通い、この春には国家資格を取得。そして「東洋医学の勉強を始めてから、心と体の不調や病っていうのは、その人がその人らしく生きられていない時に出るということに行き着いたんです。人目やルールに縛られて、自分が本当にやりたいことが出来ない葛藤がストレスとなるんです。そういう方に対して自分がアドバイスする側になりたいと思った時、まず自分自身が自分をちゃんとして生きていないと何も言えないだろうと。だからこそ、自分が苦手なことや逃げていること、憧れているけど無理だと思って蓋をしていたことにチャレンジしてみようと思ったんです」と、オーディションに挑戦することを選んだのだという。

　10月からはテアトルアカデミーに入所し、岡山校でレッスンを受け始めている。「未経験のことをやるのは面白いですわ。クラスには私より年配の方も多いんですけど、そんな方とコミュニケーションを取って仲良くなれるような、面白い感じのレッスンをしてくださっているので楽しいです！」と、新たな挑戦に生活も充実しているようだ。

　看護師、鍼灸師などの経験を通じて、現代医学と東洋医学を探求していることも「一人でも多くの方の心と体を元気にしたい。それがずっと大きい目標」と語る同形尻さん。「芸能の活動に挑戦するのも『誰かの笑顔のため』ということに行き着くと思うんです。そういう目的に繋がる仕事で、自分がワクワクして楽しそうだなと思える仕事にはチャレンジできたらいいなと思います。ご縁があっていただけたお仕事は積極的にやっていきたい」と意気込む。そして「演技だけじゃなくて、ナビゲーターやタレント的なお仕事の中で、自分の思いを伝えられたらいいなって思っています」と夢を語った。

　シニア部門のグランプリ・同形尻めぐみさんは、テアトルアカデミーの自社広告メインモデルとして、雑誌やwebなどに登場する予定。