NMB48のメンバーで、バラエティを中心に活躍する渋谷凪咲が7日、大阪・なんばのNMB48劇場で行われたチームN公演『夢中雷舞』に出演し、卒業を発表した。

　今年6月に劇場公演400回出演を達成し、ソロでも活躍するなど、NMB48をけん引してきた渋谷が、在籍11年で卒業を決断。この日のアンコール歌唱後、「私からお話させていただいて良いですか？」と切り出した。

私、渋谷凪咲はNMB48を卒業します。

私は、約11年間NMB48で活動してきて、自分からNMB48を卒業したいと思った事は一度もありませんでした。

その理由はシンプルで、本当にNMB48での毎日が楽しくて、NMB48が大好きだっだからです。もちろん、それは今も変わっていません。

そんなNMB48のおかげで、私は様々なチャンスをいただいて、尊敬して憧れる共演者の皆さまに出逢わせていただきました。

私の目に映る皆さんは、年齢とか関係なく、すごい心がキラキラしていて、お会いするだけでパワーをいただけます。

そんな皆さんを見て、私も楽しい事やワクワクする事を全力で取り組んでいらっしゃるんだと思って、私も自分の心に素直に無邪気に生きたらいなと、刺激をいただいていました。

そして今年は嬉しい事に、昔からの密かに抱いていた夢の演技のお仕事をさせていただくことができました。お芝居は本当に難しくて、出来ない事で溢れているはずなのに、毎日すごく楽しくて心がワクワクしていました。

それと同時に、この場所で、もっとたくさん経験して勉強して成長したいと強く思いました。自分の未来の事なんて全く分からないのに、将来の事・演技のお仕事をしたらとか想像するだけで、身が震える位ワクワクする気持ちは、NMB48に入った時と同じだと感じてそんな時に、尊敬する皆さんの事を思い出しました。

私も自分の心がときめいた時に、ときめいた場所へ、私も素直に挑戦したい！とそう思いました。

そして、もう一つ感じた事は、アイドルをさせていただいて感じたことは、アイドルってすごい偉大だなと思いました。

私はNMB48じゃなかったら絶対に、今の自分では居ないと確信を持てるので、本当にアイドルってアイドルだからやらせていただける事があると実感して、感謝してもしきれません。でも、その反面、アイドルだからこそ出来ない事もあるなと、私は思います。

私も今年で27歳になります。

まだまだ知らない世界とか、経験したことがないこととか、挑戦したいことがたくさんあります。そして、今、こうして守っていただいている環境から一歩外に出たときに知る自分の未熟さも全て感じ、知る事で人として成長したいと強く思いました。私も憧れの皆さんのように、心からキラキラ輝いてお仕事や人と触れ合える人になりたい。そうなるために、これから頑張りたいなと思います。

今までもこれからも私がNMB48で過ごした時間と、NMB48に入ったからこそ出会えたメンバーやファンの皆さんスタッフの皆さん。お会いできた全てのみなさんとの出会いは本当に奇跡だと思っていてNMB48のオーディションに応募した自分を誇らしく思います。NMB48に入って本当に良かったって、心の底から思います。

これから卒業までの時間も、卒業だからと焦ったりせず、今まで通り、皆んなと笑い合いながら、日常の何気ない幸せを一緒に「幸せだな。」と感じあえるような時間を過ごせたらいいな。と思っています。すみません。N公演に来たのに、私の長いお話を聞いていただいてありがとうございます。

これからもNMB48そして渋谷凪咲の応援をよろしくお願いします。ありがとうございました。

　こうして渋谷が涙ながらにコメントを締めくくると、客席からは暖かい拍手が沸き起った。その後、サプライズ音と共にモニターにNMB48 28thシングルに関する VTRが流れ、今回の選抜メンバーが発表され、渋谷がセンターを務めることが発表された。