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2022/09/21 12:00
小出恵介、主演映画でブライダル業界に人生を捧げた男を演じる「今は予定ない」
俳優・小出恵介の主演映画『Bridal, my Song』の完成披露試写会が9月20日、TOHOシネマズ日比谷にて行われ、本編上映前舞台挨拶に小出恵介、渡辺大、大水洋介、新実芹菜、板橋基之監督、今野秀尊(エグゼクティブプロデューサー)、ミッキー吉野が登壇した。
小出恵介待望の主演作となる本作。映画上映前にステージに登壇した小出は「完成披露を迎えることができました。ブライダル、結婚式業界に人生を捧げた男性の物語となっております。心温まる話になっているので、楽しんでいってください」とあいさつ。この日はおよそ5年ぶりの映画の舞台挨拶となると言い、「またこうして映画の完成披露に立たせていただけるのは感慨深く思っております」と付け加えた。
本作で小出が演じるのは、数々のアイデアをもとに、ウエディング業界に新風を巻き起こした主人公・今田秀。ブライダルプロデュース会長で、本作のエグゼクティブプロデューサーを務める今野秀尊がモデルとなっている。主人公・今田という役を小出にオファーした理由について監督は、「過去のドラマを観ているとリーダー役が多いなという印象があって。脚本を書いている時に、リーダー役というか、みんなを引っ張っていく社長役は誰がいいかなと思った時に小出さんを思いついて。(今野)会長に提案させていただいたら、『俺はこんなにイケメンか?』と言われたので、『とてもイケメンです』と返しましたが。そういうこともあり、オファーをさせていただきました」と笑いながら述懐。
それを聞いた今野も「板橋監督から話を受けた時に、僕の頭の中にはこの映画は小出恵介しかいないなと思いました」と太鼓判。その力強い言葉に会場から拍手がわき起こると、小出は「その通りだと思いました」と冗談めかして会場の笑いを誘いつつも、「そのお話をいただいた時はとても驚きましたし、うれしさもありました。自分が慣れ親しんだ神奈川県、横浜での撮影だったので、非常にうれしかったですね」と実感を込めて語った。。
本作の出演を通じて、結婚式について考えることも多かったという小出。「結婚式はまだあげたことがないですけど、すてきなものだと思います。最近はそういうものを簡略化して、という風潮はあるかもしれないですが、この作品に関わるようになって。結婚式の大切さや、人生で一番輝く日、素敵になる日と捉えることができると思うんですが、そんな大切な日を彩るというのはとてもすてきなことだと考えさせられました」と語る。
また司会者から結婚願望について質問されると、「もちろんあります」とキッパリ答えた小出。「僕はニューヨークでも生活させていただいているんですけど、向こうだとシティホール、市役所ですが、人前式という5分結婚式があるので、そういうのもいいなと思っています」と語るも、その予定については「今はないですね」と笑った。
一方、「たぶんこのキャストの中で結婚式を挙げているのは僕くらい」と切り出した渡辺は、「僕はわりと早い時期に結婚したんですけど、お金もないから結婚式をあげるなんてと思っていたんです。そうしたら妹(女優の杏)がなんでやらないんだとすごく言ってきて。年末でいいからやってと言われた」と述懐。だが、ちょうどその頃に、渡辺が出演する小出主演の映画『風が強く吹いている』の撮影が重なり、年をまたいでの撮影と、結婚式の準備などが重なって、大変な思いをしたといい「でも妹の段取りのおかげもあって、なんとか式を挙げることができたというのが思い出。あの時はなんで仕事もあるのにと思っていたけど、いざやってみるとやって良かったなと。記憶にも残りますし」とコメント。さらに「これを言うとうちの妹の株が上がるんであまり言いたくなかった」と冗談めかしつつも、妹に感謝をしている様子だった。
本作のモデルとなった今野は「今から50年前にブライダルの会社を立ち上げて。今年でちょうど50年になります。そこで何か軌跡を残したいなと思って。自分の原点は何かと考えたら、音楽と映画だったんです。それが縁でブライダルの会社を創ったんですが、ちょうど音楽はミッキーと一緒にバンドをずっとやっていたんです。映画は、松竹の映画俳優のバンドで。田村正和さんもいたバンドにわたしも籍を置いていました。そんなことを考えた時に、50年の軌跡は何をやるかといったら映画しかないということで、映画を作りました」と説明。ミッキー吉野も「今野さんは昔から、13歳の時から知っていて。僕をプロの音楽家へと導いてくれた方なんで。この映画の音楽を担当できて感無量です」と感慨深げに語った。
そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた小出は「今は映画館に足を運んでいただくということがある種、難しかったり、抵抗があったりするかもしれませんが、われわれは一生懸命やって、皆さんに観ていただくということを目指して作品を作っているので。こういう日を迎えるということが(スタッフ、キャストの)皆さんにとっても浮かばれることですし、楽しみにしていただけるというのはとてもうれしいことだと思います。ぜひ楽しんでください」と会場に呼びかけた。