今年10月〜11月に上演される、岡宮来夢主演のミュージカル『ファンタスティックス』のメインビジュアルが解禁。あわせて、8名のメインキャストによるコメント映像も公開された。

　『ファンタスティックス』は、1960年のオフブロードウェイでの初演以降、世界67ヵ国以上で上演され続け、米国におけるミュージカル最長連続上演を記録した名作ミュージカル。日本では、1967年に東宝創立35周年記念東宝ミュージカル特別公演として菊田一夫が製作を手掛け、芸術座で初演された。それから55年の時を経て、東宝ミュージカルの次世代を担う実力派演出家・上田一豪の新演出により、芸術座のDNAを受け継ぐシアタークリエにて、装いを新たに上演する。

　『シラノ・ド・ベルジュラック』などで知られる仏劇作家エドモン・ロスタンの韻文劇『レ・ロマネスク』をもとに、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』『真夏の夜の夢』のエッセンスを織り交ぜた、ロマンティックかつ普遍的で、誰もが経験する恋と人生の物語は、米初演から60年以上経過した今なお多くのメッセージを投げかける不屈の名作だ。

　若者マットを演じるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』で鶴丸国永役に抜擢され様々な舞台で活躍する岡宮。マットの隣人で恋仲になるルイーザ役は、ミュージカル『アニー』の主演・アニー役でデビューし、この夏話題の舞台『呪術廻戦』に出演し今後の活躍が期待される豊原江理佳。ルイーザの父親ベロミー役に、劇団四季出身で、『レ・ミゼラブル』での硬派な役から『天使にラブソングを〜シスター・アクト〜』での三枚目役まで演じ分ける、ミュージカルに欠かせない実力派、今拓哉。マットの父親ハックルビー役に、お笑い芸人でありながら、『レ・ミゼラブル』テナルディエ役で本格ミュージカル俳優としても活躍するトレンディエンジェル・斎藤司。父親たちの計画により雇われる老俳優ヘンリーを、蜷川幸雄、ジョン・ケアードら巨匠からその演技力を高く評価され、舞台・ドラマ・映画で幅広く活躍する青山達三。旅芸人モーティマー役を本作がミュージカル初出演となるアンガールズの山根良顕が演じる。

　物語を見守るミュート(黙者)を務めるのは、俳優でダンサーの植田崇幸。そして登場人物たちを時に翻弄し、導く流れ者、エル・ヨガ役は、元宝塚歌劇団星組男役スターで、本作が退団後初のミュージカル出演となる愛月ひかるが演じ、新しい『ファンタスティックス』の世界を作り上げる。

【公演概要】
ミュージカル『ファンタスティックス』
2022年10月23日(日)〜11月14日(月) シアタークリエ

台本・詞：トム・ジョーンズ
音楽：ハーヴィー・シュミット
翻訳・訳詞・演出：上田一豪
出演：岡宮来夢、豊原江理佳、今拓哉、斎藤司、植田崇幸、青山達三、山根良顕、愛月ひかる