ともさかりえ、金子ノブアキ、徳永ゆうきら所属のイトーカンパニーグループと、昨年初なる女優＆モデルオーディションを実施したワーナーミュージックアーティスツによる『ワーナーミュージックアーティスツ×イトーカンパニーグループ 合同オーディション』の最終審査が15日、都内にて行われ、約600名の応募の中から福岡県出身の高校3年生・17歳の平原光舞理（ひらはら・ひまり）さんがグランプリに輝いた。

　今年4月から応募が開始され、1次審査：書類選考、2次審査：リモートor対面による面接選考、その後、演技審査や自己PR・特技披露を実施した3次審査を勝ち抜いた8名が、この日行われた最終審査に参加。

　最終審査では、2人1組のグループ別に審査が行われ、自己PR、特技披露、演技審査、両社の代表取締役をはじめとする審査員からの質疑応答が実施された。

　グランプリを受賞した平原さんは、自己PRで「私のチャームポイントは笑顔と挨拶です。友達や学校の先生に『笑顔が良いね』とよく誉められるので、私の武器は笑顔かなと思っています。それと、中学時代に挨拶運動をしているとき、校長先生から『あ、挨拶の子だ』と覚えられるくらい、大きな声で挨拶していて、いろんな人に挨拶も誉められるので、挨拶だけで周りの人を明るくできる自信もあります！」と元気いっぱい笑顔でアピール。

　将来の目標については「私はただ女優になりたいというよりも、演技も面白くて見ているだけでその世界に入り込んじゃうような女優になりたいです。さらに演技だけでなく、ダンスや殺陣、歌、バラエティなどいろいろとできる女優になりたいです」と力強く語る。

　小学2年生から5年生まで、地元福岡の芸能事務所に所属し、ダンスボーカルグループのメンバーとしても活動。そこで演技やタップダンス、殺陣、アクロバットなど様々なことを学んだそうで、この日の特技披露では、小学2年〜現在まで習い続けている特技のタップダンスをBTSの『Butter』に合わせて披露し、最後にロンダートを決めて審査員を魅了。

　また、質疑応答で「テレビに出ているレポーターになり切って、地元をアピールしてください」というリクエストに対して、平原さんは「福岡には美味しい食べ物がいっぱいあります。明太子、辛子高菜、あまおう、今日は主にこの3つを紹介したいと思います」と自身のアピールポイントである笑顔で、地元のオススメグルメについて紹介。

　「このオーディションを通じて自分がどう変わったか、両親に伝える風に演技をしてください」という要望に対しても「いつもあまり上手く伝えられないけど、今回のオーディションで自分の想いをたくさん伝えられて、"伝える"ってことがちょっとうまくなった気がする」と即座に対応。そして、「（オーディションが）始まる前にお母さんから『精一杯頑張ってね。自分らしくいけば大丈夫』って言われて、自分らしく頑張ろうって思えた。ありがとう。お父さんは会場まで一緒に来てくれてすごく心強かった」と両親への感謝の想いを吐露。

　さらに、「このオーディションを通じて、お母さん・お父さん、周りで応援してくれる友達も大事だなってすごく思った」と述べ、「だから、これから私が女優になるまで、最後まで一緒に頑張ってくれる？ これからもよろしくね」と言葉を詰まらせながら訴えかける姿がとても印象的だった。

　すべての審査が終了し、迎えた結果発表。グランプリとして名前を呼ばれた平原さんは、両手で顔を覆い驚きの表情を見せ、ステージ中央へ。お祝いの花束を受け取ると持前の笑顔を見せ、受賞の喜びをかみしめる。当初の予定はグランプリのみだったが、この日の審査を受け、急遽審査員特別賞が設けられることとなり、グランプリの平原さんと審査が同じ組だった、福島県出身（現在は滋賀在住）の大学3年生・20歳の木原彩奈さんが審査員特別賞に選ばれた。

　グランプリ受賞後、囲み取材に出席した平原さんは、「今日の最終審査には魅力的な人たちがいっぱい揃っていて、大丈夫かなってすごく不安だったんですが、最後に自分の精一杯を出してアピールできて、達成感もありました」と述べ、グランプリ受賞の瞬間については「嬉しすぎて涙も出ず、笑顔になることができました。すごく嬉しかったです」と受賞の喜びを語る。

　同オーディションで印象に残っていることを聞かれると、「『デビュー』のサイトから応募したのですが、その時にニックネームを『もぐりん』にしていて。3次審査で、その理由を聞かれて、"あ、こういうことも聞かれるんだ"と思いつつ、すごく楽しく話せたことです」と振り返り、ニックネームの意味については「飼っている犬の名前が『もぐ』で、それに加えて私がよく『ひまりん』と呼ばれるので、それを合わせて『もぐりん』です」と満面の笑みで説明。

　今後はイトーカンパニーグループに所属し、ワーナーミュージックアーティスツ制作【SNSドラマ】への出演が約束されている平原さん。イトーカンパニーグループの印象については、「蒼井優さんが同じ福岡県出身で、特技がタップダンスとプロフィールに書いてあったので、私と一緒だ！と思いました」と笑顔を見せ、「イトーカンパニーさんは、それぞれの個性を大事にしてくださっているのかなという印象を持っているので、自分のやりたい道をちゃんとお話しして、これから頑張っていきたいです」とコメント。

　憧れの俳優については「二宮和也さん」と即答。「演技がすごく魅力的で、どの役をやってもフィットする。それにアイドルという面もあるので、ダンスもボーカルにも力を入れていて、ふざけるときは全力でふざけるというのが、自分の理想像と重なる」と尊敬の眼差しを向けていた。

　また、小学生所属していた芸能事務所で出会った先輩・橋本環奈の存在がきっかけで、女優を志すようになったと言い、「共演してみたい方は橋本環奈さん。ずっと目標にしている方なので、いつか共演できるように、これから頑張っていきたいと思います」と意気込みを語り、「今まで地元で培ってきたものを活かして、さらにステップアップして、私の目指す女優になっていきたいと思います。さらに飛躍できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします！」と元気いっぱいにアピールした。

【受賞者プロフィール】
■グランプリ
平原光舞理（ひらはら・ひまり）さん
2004年11月27日生まれ、福岡県出身・福岡県在住。高校3年生・17歳。

■審査員特別賞
木原彩奈（きはら・あやな）さん
2001年7月6日生まれ、福島県出身・滋賀県在住。大学3年生・20歳。