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2022/03/10 11:01
ボーカリストオーディションでグランプリに輝いた21歳のシンガー・レイリ、ライバーとファンの絆がテーマの「ぼくとキミのものがたり」をリリース
“ライバーからスターを出す“ことを目的とした「ぼくキミProject」の第一弾企画として開催された『「ぼくとキミのものがたり」ボーカルオーディション』。750名を超えるエントリーのなかから、グランプリを獲得したのは、アイドルグループ・bancess(バンセス)のメンバーとしても活動している21歳のレイリ。3月10日、ソロ初の楽曲として、ライバーとファンの絆を歌った「ぼくとキミのものがたり」をリリースするレイリに、オーディションへの挑戦、楽曲に対する想い、そして今後の目標・夢について話を聞いた。
■レイリインタビュー
――グランプリ獲得、初のソロ楽曲配信リリースおめでとうございます。「ぼくとキミのものがたり」を初めて聴いたときの印象をお願いします。
「この曲に触れた時、一つの物語を聴いている印象がありました。イントロからAメロはすごく儚げに聴こえるんですけど、Bメロからサビにかけては、訴えかけられてくるような、強いメッセージを感じる曲だなと思いました」。
――この楽曲はライバーとファンの絆がテーマになっています。ご自身もアイドル活動や配信活動をしていらっしゃるので、歌詞には共感できる部分が多いのでは?
「歌詞を見た時、全てが私そのものだなって思いました。グループのライブや、ライブ配信に来てくださるファンの方には、本当に支えてもらってばかりで。楽しい事だけじゃなくて、辛い事や上手くいかない事もたくさんあるんですけど、そんな時にも、この歌詞にあるように“どんなときでも応援してるよ”“大丈夫だよ、レイリらしく”って励ましてくれて。本当にファンの皆さんには感謝しかありません。“なんでこんな自分を応援してくれるんだろう?”って思うこともあるんですが、その応援があるからこそ、応援して良かったと思ってもらえる自分でいようって、力が湧いてきます」
――この曲のブリッジ部分の歌詞に「なんでそばにいてくれるの?」「なんのメリットがあるの?」という問いかけがあって、関係性に一歩深く踏み込んでいます。
「私もライブ配信上のオーディションイベントに挑戦して結果が出ないとき、“なんでこんな私を応援してくれるんだろう”ってつぶやいちゃうこともあるんです。そんなときも“頑張っている姿を見て励まされた”とか“癒してもらっているよ”と言葉をかけてくれて。自分ではファンの方々に何かをしてあげられているっていう実感はないんですけど、そういう言葉をいただくことで、このままでいいんだって思うことができます」
――歌詞のなかで特に刺さる言葉はありますか?
「一番の最初の部分『1人じゃ無理だから そんなに強くないから』という言葉はすごく刺さります。私が尊敬している方々も、表はすごく輝いて見えるんですが、必ず弱い部分を持っていると思っていて。だからこそ自分だけじゃない、一人じゃないんだって思うことができるし。ダメな時は自分だけがダメだと思ってしまうんですけど、みんなそういう気持ちを抱えていると思ったら、自分自身も楽になります。私の場合は、配信でつい弱音をボソって言っちゃうんですけど(笑)。ファンの方との信頼感があるからこそ言える部分もあるのかもしれません」
――この曲を歌う時に心がけたことはありますか?
「この曲を作詞・作曲してくださった和田春さんからは“歌詞に意識を向けて”と言われました。歌詞の一つ一つをどうやって歌で表現できるのかを考えて、練習でも毎回自分の歌を録音して、それを聴いて修正することを繰り返しました。そしてレコーディング中には『一言めを大事に』って言われていました。自分としては曲の全体像を見て、ここは弱めに、ここは強めにと計画を立てていたんですが、全ての言葉をハッキリと言うことを意識しました」
――物語や映像を思い浮かべて歌われたんですか?
「応援してくれるファンの方や家族、そういう人たちを思い浮かべながら、歌詞一つひとつを自分に落とし込んで歌おう、届けようと思いながら練習しました」
――歌にとても表情があって、表現力の高さを感じました。ミュージカルの経験もあるとのことで、演技と共通する部分もあったのでしょうか?
「私は歌っている時、普段とは別の自分になれている気がするんです。ライブ中でもMCになると素にかえってドッと緊張するのですが、歌っている間は自分を忘れて、曲を届けることに集中しています」
――今回のレコーディングを経て、得たものはありますか。
「普段は3人のグループで活動しているんですが、この曲を通して“成長したね”って言われることが増えました。今回初のソロ曲ということもあって、不安やプレッシャーがあって、すごく練習もしましたし、曲と向き合うことの大切さを感じました。その後、グループに戻って歌う時や練習するときに、歌詞を意識するようになりましたし、歌に対する考え方も変わった気がします」
――今回はミュージックビデオ(MV)に弾き語りのストリートミュージシャン役として登場しています。
「コロナになってから、家でギターを弾きながら歌をちょっと口ずさむようになりましたが、ギターを抱えて立って歌うことはありませんでした。MVでギターを持って歌うことが決まってからは、鏡の前でギター片手に顔の表情を練習するっていう、今までに経験したことのない練習をしました(笑)」
――映像作品への出演経験はこれまでにありましたか?
「映像でのお芝居の経験は全く無かったので、めちゃくちゃ緊張しました。でも撮影する前に、私がレコーディングした曲に合わせて作られたVコンテが届いて。自分の曲がMVとして形になっているのを観て、感動して泣きそうになりました。撮影当日はスタイリストさんやヘアメイクさんも付いて、代々木公園やハウススタジオで撮影するという贅沢な撮影だったので、撮影中ずっと新鮮な気持ちでワクワクしてました」
――出来上がったMVをご覧になった感想は?
「曲や歌詞だけでは伝えきれない物語をドラマ仕立てにしていて、もう一つの世界のストーリーが展開されていて感動しました。自分もグループで活動しているので、お互いに支え合うというストーリーにもすごく共感しました」
――一番の見どころは?
「私は最後のほうにちょっと映るので、“私を見て下さい”と言うことはないんですけど(笑)。主演のお二人のお芝居が凄く自然で、私も撮影中に横で観ていてすごく引き込まれたので、お二人の表情を観ていただきたいなって思います」
――少し話を戻しまして、このオーディションに応募したきっかけは?
「私はbancessという3人組のグループで活動していて、結成した当初からメンバーの1人が注目されるようになれば、自ずとbancessも注目されるきっかけになるとスタッフから言われていました。だから、このオーディションを見つけた時は、“お!チャンスが来たかも!”って感じるものがありました」
――bancessは歌を大切にしているグループと聞いていますが、3人で挑戦してレイリさん1人が最終に残ったそうですね。
「3人の中には私よりテクニカルな子もいて、自分は自信も無かったので、プレッシャーも感じました。でも750分の1に選ばれたので、その気持ちを背負ってこの曲をいい作品にするぞっていう想いを強くしました」
――オーディションではどんなことをアピールしましたか?
「オーディションの過程はほとんどオンラインだったんですが、最終審査は審査員や一般の観客に向けて歌うということで、この曲の歌詞を、聴いている方に届けようという気持ちでずっと練習をしました。グランプリを獲りたいというのはもちろんでしたが、それ以上にこの曲を伝えよう、どう届けたらいいんだろうと考えていました。その時から歌を届けたいという思いはブレませんでした。私は全力を尽くして臨んだので、最後に審査員の方から“伝わった”と言ってもらえて、これで良かったんだ、自分の思いが伝わったんだって思って嬉しかったですね。メンバーはオーディションが終わったタイミングで連絡をくれて、“おめでとう!よかったね!私が嬉しいよ!”って自分以上に喜んでくれました」
――“人生において主役になれない脇役的存在「bad princess」がコンセプト”というのは異色ですね。
「人に言えない言葉や、心の奥にある想い、リアルを届けようと思って、自分たちでコンセプトを決めて、メンバーが歌詞を書いて歌っています。周りの人が輝いて見えて、それに比べて自分は脇役だって思っちゃうことってあると思うんですけど、そういう思いがメンバーみんな強くて(笑)。そんなふうに言葉に出来ない想いを、代弁したいという気持ちで活動しています」
――今度、4月15日に行われるbancessのライブで「ぼくとキミのものがたり」をライブで披露する機会があるとか。
「家族や親しい人に“ありがとう”という言葉を直接言えないタイプなので、ライブでファンの方や家族を前にして歌ったら、歌いながら自分に歌詞が刺さってしまいそうで怖い(笑)。本当に気持ちを伝えたい人を前にして歌ったら、気持ちが入り過ぎちゃうかも」
――もう少し時間を戻して、レイリさんが歌を始めたきっかけは?
「私は3人きょうだいで姉がいるんですが、姉がミュージカルの舞台に立っているのを小さいときから観ていて、私もこんなステージに立ってキラキラしたいって思ったのがきっかけで、歌を始めました。小学2年生からステージに立っていて、お客さんの前で歌うのが楽しかったんですが、中学生の頃、将来について考えた時、“楽しいだけじゃやっていけないよ”って親に言われて。この仕事一本でお金を稼がないといけないって考えたら、将来真っ暗じゃんって思い詰めたときもありました。でも高校生に入ってバイトを始めて、夢を追いながら生活することもできるって分かってからは、これでいいや”って諦めがつくまではやってみようと思って、今に至ります」
――事務所に所属してグループを結成した経緯は?
「ボーカルオーディションを受けたとき、現在所属している事務所から“グループを作るんだけど”というお誘いをいただいて。直観的に“入ろう!”って決断しました。そうやって結成されたグループだったんですが、関わる時間が増えていくなかで、表面上の関係ではずっとこの先やっていく上でも嫌だなって思ったし、3人で一緒に頑張ろうという想いを強めたいという気持ちがあったので、一度3人で正直な気持ちをさらけ出して話し合って。そこからは思ったことが言える間柄になりました」
――これからの夢や目標は?
「bancessをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。自分たちの歌のクオリティーをもっと上げたり、良いものを届けたいという想いも、聴いてくれる人がいるからこそだと思うので。そして、将来的には日本武道館のステージに立てたらいいなって思っています」
――最後に「ぼくとキミのものがたり」を聴いて下さる方にメッセージをお願いします。
「この曲は、目標や夢に向かっていく途中で、挫折しそうになったり、上手くいかないなって思う時に、一人じゃないんだ、応援してくれる人がいるって気付かせてくれる曲です。ぜひ落ち込んでいるときに聴いて、支えにしてもらえたらなって思います」
「ぼくとキミのものがたり」はポニーキャニオンが新世代アーティストを発掘・サポートする「early Reflection(アーリーリフレクション)」より3月10日にリリースされる。4月15日(日) 恵比寿CreAtoにて「bancess 1stワンマンライブ」開催。
■レイリプロフィール
生年月日:2001年2月7日生まれ
身長:156cm
血液型:A型
趣味:かわいい女の子をみる/探すこと
特技:瞼を裏返すこと
<出演歴>
■LIVE
2019年12月 新宿Marble
2020年6月 JAZZERO STYLE @ THE SKY BAR
2021年5月 Zirco Tokyo 5th Anniversary!
Zirco Tokyo Presents「GirlsUP!!」SPECIAL
2021年7月 シモキタフレンドパーク@下北沢shangri-LA
2021年9月 第33回マイナビ 東京ガールズコレクション2021 AUTUMN/WINTER
2021年10月 JAZZERO STYLE CAZUAL Vol.7 @ THE SKY BAR
LOVEHOLIC VOLME.ONE
2021年11月 ホントノミリョク
■STAGE/MUSICAL
2008年~2018年 花やしき少女歌劇団
2010年~2018年 某MUSICAL出演
■LIVE配信
2021年 「神戸コレクション」KOBE COLLECTION The New Realityランウィモデルオーディション 1位