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2021/10/27 19:01
【秋ドラマ・フレッシュキャストインタビュー】『おいしい給食 season2』山崎玲奈「撮影で初めて食べたジャンバラヤ、おかわりしちゃいました」
テレビ各局が力を入れる秋クールの連続ドラマが出そろい、新たに抜擢された新鮮な顔触れのなかから、次世代のスターを探すのも楽しみとなる季節。新人俳優の発掘に関わり、新人をバックアップしてきたメディア「デビュー」が、秋ドラマで注目のフレッシュキャストにインタビュー。今回、市原隼人主演の学園ドラマ『おいしい給食 season2』(テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほか順次放送)でドラマデビューを果たす、2020年ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリの14歳、山崎玲奈にインタビュー。作品のオーディション、撮影現場の様子、給食への想いなどについて話を聞いた。
「おいしい給食」は、1984年の中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)と、給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。深夜ドラマの定番ジャンルとなった「食ドラ」において、初めて「選択の余地なき食」=「給食」に挑んだ前作(2019年10月〜12)に続き、『season2』では、2020年3月に公開された『劇場版 おいしい給食 Final Battle』の2年後を描く。山崎は甘利田が担任を務めるクラスの学級委員・皆川佐和子役を演じる。
■ドラマ『おいしい給食 season2』学級委員・皆川佐和子役・山崎玲奈インタビュー
――ミュージカル『アニー』など舞台を中心に活躍されてきた山崎さんですが、映像作品の経験はあるんですか?
「初めてです! 舞台とは現場の雰囲気が全然違います。ロケ地は見た目は小学校なんですけど、一歩中に入るといろいろな撮影機材があってワクワクします」
――撮影現場で感じたことは?
「市原隼人さんと甘利田先生とのギャップがすごくて! 目力もバッて一瞬で怖くなったり、本当にこんなに変わるんだって思いました。現場で市原さんから学ぶことは多いです。すごく暑い日の撮影で、後半戦にみんなの集中力が欠けてきたとき、市原さんは“カメラが向いていないときでも集中力を保たないと、作品に影響がある”とお話ししてくださって。どんな状況でも集中してやる意欲、熱心に作品を作る姿勢を学ばせていただきました」
――毎回給食前に校歌を歌う時、甘利田先生の激しい動きが目に入って困ったとも言っていましたね。
「そうなんですよ(笑)。自分の立ち位置的に、地味に視界に入って来る角度だったので、本当に笑いをこらえるのに必死でした。でも、常に全力で役を貫き通す姿勢に刺激を受けました」
――『おいしい給食 season2』のオーディションについて振り返っていただけますか?
「まだドラマのオーディションに慣れていない時期で、勝手がわからなかったんですが、『season1』を見て、自分なりのパターンを用意して臨みました。いざ演技する番になったら、用意していったものを全て忘れてしまって。でも綾部(真弥)監督はすごく優しい方で、オーディションの時も、最初に全員にじっくり話しかけてくださったので、緊張がほぐれて、安心してオーディションに臨むことが出来ました」
――いろいろなパターンの芝居を試されたとか。
「2、3回違うパターンでやってみてと言われたり、皆川佐和子以外のいろいろな役もやらせていただきました。結果はどうなのか分からない状況で待っていたので、受かったと知らされたときはすごく嬉しかったです」
――今回演じる学級委員の皆川佐和子はどんな子ですか?
「ハキハキして真面目で、ちょっと天然な面もあって、1980年代の今どきな中学3年生の女の子っぽい面もあったり…いろいろな面を持っている女の子です。自分と比べると、ハキハキしているかもしれないけど、私には学級委員みたいなリーダー性は全然無いので(笑)。友だちからは天然だねって言われることが多いので、そういうところは似ているのかな。クラスの学級委員がみんなをまとめている様子を思い浮かべつつ、1980年代の学級委員のイメージを自分で作って、それを混ぜて役作りをしました」
――演じるうえで気を付けたり、指導されたことは?
「休み時間にクラスメイトとワーワー騒いでるところでは、“マジ〇〇”とか“これめっちゃ美味しい”みたいな当時一般的じゃなかった言葉は使えないので、“すごく美味しい〜”ってごまかすのに必死だったり(笑)。アドリブで話すときは特に気をつけました」
――ほとんど同世代ばかりの撮影現場の雰囲気はいかがでした?
「コロナの予防の為に休憩時間もあまり話せなくて、本番で給食をみんなで食べるシーンだけがちゃんと喋れる時間でした。でも、そのときの会話で意気投合して、すごく楽しくクラスの雰囲気が作れました」
――撮影で実際に80年代の給食を食べてみてどう思いました?
「あんなにシンプルな食器じゃないですし、今と結構雰囲気は違うと思います。今はもっと栄養重視で、サラダだけのお皿が出てきたりするんですけど、80年代はちょっとした千切りキャベツと、それ以外はおいしそうなタンパク質だったりして。私はどちらかというと80年代の給食のほうが好きかな〜って思います(笑)」
――80年代の給食で、特にお気に入りのメニューはありますか?
「私、“ジャンバラヤ”って聞いたことも食べたことも無かったんですが、食べた瞬間“これめっちゃ美味しいじゃん!”ってなって。パクパクパクパク食べて、撮影中に無くなっちゃって、一回おかわりしちゃったぐらいでした(笑)。その日はアメリカンドッグも出てきたので、本当に最高なメニューでした! 私けっこう脂っこいものが好きなので、ラッキーって思いながら。私の班の子はみんな食べることが好きなコばかりで、撮影中もご飯の話で盛り上がってました」
――ご自身の給食の想い出はありますか?
「一度、給食の時間にクラスでケンカが起きたんです。配膳当番を巡る、今考えればしょうもない理由のケンカだったんですけど、そのせいでみんな給食を食べられなくなったという悪い想い出ですね。でも、給食や食べることへの熱ってみんなが持っているもので、それは今回のドラマでも描かれていると思います」
――『おいしい給食』は毎回給食のアレンジが見どころですが、山崎さんならどんな献立をアレンジしてみたいですか?
「私、肉じゃがが好きなので、ご飯の上に肉じゃがをのせた『肉じゃが丼』を試してみたいです! ドロッとした肉や野菜をご飯の上にバーッてかけて食べてみたい!」
――今回、劇場版の上映も発表されました。ドラマデビュー、映画デビューも同時に果たしましたね。
「ドラマと映画、一気に初挑戦できて、本当に嬉しかったです。大きなスクリーンで長い時間観られる映画がどうなるのかも楽しみですし、長い期間みんなと一緒にドラマから映画まで作ることができてすごく楽しかった。最初の映像作品がこの作品で良かったなって思います。これまで出演してきた舞台とは違う楽しさを見つけられたので、今後、舞台もドラマにも映画にも幅広く出演したいです」
――ちなみに12月はミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』(12月8日〜12月29日・日生劇場)に出演が決定しています。
「出演の話を聞いたときは衝撃でした。ミュージカル化するんだ!って。でももちろん世代じゃないので、ヤバい!勉強しなきゃ!って思いました。父が世代なので、父から教わりつつ、アニメを観つつ…。でもアニメにハマってしまって。一気見しようとしてたら、母から“勉強しろ!”って怒られました(笑)」
――今はまさに役と同じリアル中3ですよね。
「リアル受験生です…。ドラマのなかの佐和子ちゃんは、多分勉強好きで、受験も頑張っていると思うんですけど…私にとっての中3は苦痛でしかなくて。中3って勉強が中心の1年じゃないですか! 塾にも行ってるんですけど、宿題がたまりにたまり過ぎて、先生からも“どうなってるんだ”って言われて。リアル中3が早く終わればいいなって思ってます(苦笑)」
――昨年「ホリプロタレントスカウトキャラバン」のグランプリを受賞してから、自分自身と周囲に変化はありますか?
「以前はフリーで舞台のオーディションを受けていたので、案件も少なかったんですが、事務所に入って、視野が広がって可能性が広がりました。舞台だけでなく、ドラマ、映画、バラエティなど、いろいろな分野に挑戦できたことが楽しいですし、自分自身の成長にも繋がっていると思います」
――では最後に『おいしい給食 season2』の見どころを教えてください。
「皆川佐和子の、学級委員と言う部分だけじゃなく、可愛らしく、天然な部分を見てほしいですし、甘利田先生とみんなが繰り広げる、笑って泣ける給食コメディを見ていただきたいと思います!」
※山崎玲奈の「崎」は、正しくはつくりの上部が「立」の「たつさき」。
■山崎玲奈 プロフィール
2007年1月28日生まれ、愛媛県出身
千葉県中学3年生
特技:歌・ピアノ・モノマネ・ドラム