榊原郁恵（｢榊｣は「木へんに神」が正式表記）、深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみなど、錚々たるメンバーを輩出したホリプロの伝統オーディション『ホリプロタレントスカウトキャラバン』（通称TSC）。44回目となる今年はテーマを【「未来のキング＆クイーンを探せ！」ミュージカル次世代スターオーディション】とし、コロナ禍でダメージを受けたエンターテインメントの未来を担う新たな人材を発掘する。
　
　今回のTSC開催にあたって、実行委員長の川畑良太氏は「このコロナ禍でエンターテインメント業界は多くのダメージを受けました。しかし、この未曾有の困難の時だからこそ、"エンターテインメントの力"が必要であると強く信じております。その夜明けを象徴できるような、映像だけにとどまらず、舞台の分野でも、将来的に俳優界のキング・クイーンとなるような、男女の原石の逸材を求めようと思い、今までのタレントスカウトキャラバンにはなかった“世界に羽ばたける次世代ミュージカルスター”を発掘するオーディションの開催を企画しました」と説明。舞台やミュージカル作品の多くが中止や公演延期を余儀なくされている今だからこそ、この期間に次世代を担う新たな人材を発掘・育成するため、今回の開催に至ったという。

　これまでのTSCは、プロダクション事業部のマネージャーが実行委員長となり、新人の発掘・育成を担ってきたが、今回は歴史の長いマネージメント部と、数多くの舞台を制作しているファクトリー部の2つの部署が力を合わせて開催。また、“スカウトキャラバン”というオーディション名の通り、例年のTSCでは日本全国を周り各地で地方予選を行ってきたが、今回はオンライン面談を中心としたTSC史上初のリモート審査に切り替え、オーディション応募者が安心してオーディションを受けられる環境のもとで審査を実施する。
　
　さらに、同コンテストを見守るスペシャルアンバサダーに市村正親が決定。川畑実行委員長は今回のTSCで「スペシャルアンバサダーの市村正親のように、ミュージカルやストレートプレイ、ドラマや映画など幅広いフィールドで、長きにわたって活躍できるような俳優・女優を発掘したい」とコメント。選考ポイントに関しては、「人としての魅力、人を惹きつける魅力があるかどうかというのは、TSCにおいて条件の1つかなと思います。歌の技術に関しては、"育てる"という感覚で見ているので、審査の過程でどれくらい成長するか、そこに向き合う姿勢や話をしたときの雰囲気など、その人の素質をみたいと思っています」と明かした。

　また、「次世代のミュージカルスター」というテーマではあるが、応募時点で歌唱力の高さを求めているわけではないという。「ハードルが高いと思われるかもしれませんが、ぜんぜんそんなことはありません。応募に必要な歌唱動画は、ミュージカルにとらわれず、自分の好きな歌をアカペラで30秒ほど大きな声で歌ったものでOK。動画や写真の加工はせず、素の自分を見せてほしい」と述べ、「様々な人材を求めているので、『自分は歌が上手くないから…』と躊躇せず、『やりたい』という想いがあるなら、ぜひ応募してください」と呼びかけた。

　応募期間は、9月1日（火）10：00〜9月30日（水）23：59までの1ヵ月間となっており、応募資格は、11歳（小学6年生）〜20歳まで（2021年4月1日時点で20歳の人までが対象）の男女。応募方法は、公式サイトからのWEBエントリーのみで、プロフィールや写真に加え、歌唱動画が必須となる。

　審査に関しては、1次選考（WEB応募資料審査）のち、2次・3次選考は10月下旬〜11月下旬にかけて、オンラインを中心とした審査を実施。その後、4次選考として11月下旬に講師によるレッスンを通じた審査が行われ、12月中旬に都内会場にて決選大会を行い、グランプリが決定する。グランプリ受賞者には、賞金100万円が贈呈されるほか、ホリプロとの専属契約、各種レッスンの受講が特典として用意されている。