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2019/08/06 17:04
全国から声優を発掘する『81オーディション』 岡山出身の20歳・高畑廉太さんが特別賞に「柔道をやっていたので、いかつめのキャラを演じたい」
声優プロダクション「81プロデュース」が、毎年8月1日に開催する、新人声優発掘オーディション『81オーディション』の第12回大会の最終審査が、東京・なかのZERO小ホールで行われた。優秀賞(グランプリ)には全国2056人の応募から山本真綺さん(19歳)、土池悠介さん(20歳)の2名が選ばれ、特別賞には高畑廉太さん(20歳)、田中しおりさん(19歳)、松本大輝さん(20歳)の3名が選ばれた。高畑さんは文化放送賞、小学館賞とのトリプル受賞を果たした。
81オーディションは、新しい才能の発掘・育成や声優文化の継承と向上などを目的に2007年から、“81”にちなんで8月1日に毎年開催。書類・音源の1次審査、東京・大阪での2次審査を経て、21人がこの日の本選に出場。この日は、課題原稿の読み上げや自己PR、掛け合いの演技、質疑応答などに臨み、グランプリを含む各賞受賞者が選ばれた。
高畑廉太さんは現在専門学校の2年生。自己PRでは、ボイパやモノマネを披露。コスプレやバンドなど、趣味や活動の幅も広く、マルチな才能を感じさせる。掛け合い演技審査では、リクエストに応じて“ゴリラ語”でのセリフに挑戦するなど、対応力も見せた。「審査では平常心で自分らしさを出すことを意識しました。技術面では0点に近いんですけど、自分らしさを出せたというところでは、自分に100点をあげたいなって思います」とオーディションを振り返った。
「小学校6年生の時に、YouTubeで池田秀一さんのボイスサンプルを初めて聴いたとき、今でも表現できないぐらいのとんでもない世界に引き込まれてしまって…。そこから声優を志すようになりました。小学生のときから昨年まで柔道をしていたんですが、自分なりに声優の勉強をしてきました」と声優を目指したきっかけを語った。好きな声優は、池田秀一さんと中尾隆聖さん。「シャアのヘルメットを自作したりするくらい池田さんに憧れていますし、一方で今でも『アンパンマン』を観て中尾さんの「ハ〜ヒフ〜ヘホ〜!」を聴いてます(笑)。渋くて深みのある声優さんが好きですね」と渋好みを明かした。
今後の目標について「自分は柔道をしていたので、スポーツ選手とか、いかつめのキャラを演じたいと思っています。また、今回オーディションで『ゴリラ』という新しキャラを切り拓いたので(笑)、これからもっと開拓していきたいと思います」と意欲を見せた。
なおグランプリ受賞者は、81プロデュース付属の声優養成機関の81アクターズスタジオの特待生、特別賞は同スタジオでの準特待生としてレッスンを受けられる。同オーディションからはこれまでに、江口拓也、原紗友里、斉藤壮馬、大久保瑠美、上田麗奈、高橋李依らがデビューしている。
なお現在、オーディション情報サイト「デビュー」では、声優事務所の新人オーディションを特集。11社の声優マネジメント会社の募集が掲載されている。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている。