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2019/08/03 10:22
全国から声優を発掘する『81オーディション』兵庫出身の20歳・土池悠介さんがグランプリ 「チャラ男演じて」のムチャ振りにも対応
声優プロダクション「81プロデュース」が、毎年8月1日に開催する、新人声優発掘オーディション『81オーディション』の第12回大会の最終審査が、東京・なかのZERO小ホールで行われた。優秀賞(グランプリ)には全国2056人の応募から、熊本県出身の大学1年生・山本真綺さん(19歳)と兵庫県出身の専門学校2年生・土池悠介さん(20歳)が選ばれた。土池さんは新聞奨学生として声優を目指す努力家だ。
土池さんが声優になろうと思ったきっかけは『ソードアート・オンライン』との出会い。「そこで初めて声優さんという仕事があるんだっていうことに気付いて。松岡禎丞さんの演技に感動して目指し始めました」。そして尊敬しているのは小林裕介さん。「『Re:ゼロから始める異世界生活』での演技にすごく影響を受けています」。
オーディションの出来栄えは「緊張で声が震えていたり、次のセリフが出なかったりとミスが多かったので、30点ぐらい…」と控えめ。掛け合い審査では「チャラ男風に演じてみて」とムチャ振りされ「学校でも“お前はそういう部分が足りないぞ”って言われてきたので…どうしよう!って思ったんですけど、そのときに、学校にまさしくそういう人がいて“あいつだ!”って思って、イメージしながら演じました」と見事乗り切った。
新聞奨学生として働きながら専門学校に通うなど、まじめな好青年ぶりが伝わるが「物語シリーズの忍野メメみたいな、胡散臭いおっさんのようなシブいキャラを演じてみたい」とワイルドな役柄にも憧れていることを明かした。
81オーディションは、新しい才能の発掘・育成や声優文化の継承と向上などを目的に2007年から、“81”にちなんで8月1日に毎年開催。書類・音源の1次審査、東京・大阪での2次審査を経て、21人がこの日の本選に出場。この日は、課題原稿の読み上げや自己PR、掛け合いの演技、質疑応答などに臨み、グランプリを含む各賞受賞者が選ばれた。