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2019/06/28 20:29
陳内将&菊池修司が主演を務める舞台「紅葉鬼」が開幕、演出・町田慎吾「二人とも笑顔が可愛い」
舞台「紅葉鬼」が28日より、東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。初日公演に先駆けて、前日の27日には公開ゲネプロが行われ、陳内将(経若/西條高人 役)、菊池修司(繁貞/綾木千広 役)、演出の町田慎吾が囲み取材に登場し、本番への意気込みを語った。
累計発行部数280万部突破、TVアニメも大好評だった『抱かれたい男1位に脅されています。』の中で、劇中劇として描かれた「紅葉鬼」を舞台化した本作。コミックスやアニメ作中では少ししか描かれていなかった本作が、今回、その全容が明らかとなった。舞台は平安。鬼の頭目・呉葉と帝の、鬼と人を越えた禁断の愛から物語が始まる。和平の証として交換された二人の子、経若(陳内将)と繁貞(菊池修司)。そしてそこから始まる、鬼と人の世を巻き込んだ血の因縁、絆の物語が描かれる。
円形の舞台上で客席すれすれのところで繰り広げられる殺陣はまさに圧巻。また様々なシーンで、キャストが縦横無尽に客席を駆け抜ける迫力満点のシーンもふんだんにあり、役者たちの息遣いや熱量を間近で感じることができるため、客席で観劇しながらも「紅葉鬼」という作品の世界にいるような感覚を味わえる。
初日を迎えるにあたり、陳内は「原作はありながらも、その中で『紅葉鬼』が描かれているのは本当に数シーンのみ。そこからプロデューサーさん、脚本家さん、演出のまっちーさん、皆々様で1つの台本を作り上げてくださり、いわゆる2.5次元舞台というものとはまた違った、オリジナルのストレート作品をみなさんとともに作れたかなと思います」と語る。
菊池も「原作やアニメのファンの方々にも、また別のベクトルで、僕らが魂込めてつくった『紅葉鬼』を披露させていただけるというのは、僕自身もとてもワクワクしています」と声を弾ませ、「約1ヵ月間やってきた稽古に1つも嘘はなかったと思うので、一つひとつみんなで作り上げて形になったものをお客様に届けていきたいです」と決意を新たにした。
本作で演出家デビューを果たした町田は、「僕自身、初めての演出ということで、すごくドキドキしたところから始まり、まだまだ未熟なのでみなさんに迷惑をかけてしまったこともありましたが、スタッフさんもキャストのみなさんも本当に素晴らしくて、みんなで作ったという風に感じています」と打ち明け、「稽古場で不安だったものが、だんだん楽しみになってきて、この劇場でみんなが動いているのを見て、最初のドキドキとは違う、ワクワクした感覚があります」と目を輝かせる。
約3年ぶりの共演だという陳内と菊池。お互いの印象について聞かれると、菊池は「役者人生において、舞台2本目のときに共演させていただいて。トリプルキャストだったので、舞台上では一緒にやってないのですが、台本の読み方や役作りなどの基礎がわからない状態の中、陳内さんや先輩方に本当にお世話になりました」と振り返り、「今回、3年ぶりの共演で、しかも(W主演として)隣にいるという、僕にとってはとても不思議な感覚」と吐露。
さらに「3年前の自分よりもっと良いものを見せたいという想いもあってやったので、陳内さんの目に映る僕はどうだったか、打ち上げで聞いてみようかなと思います」と語ると、陳内は「今ここで言っちゃダメなの? 俺、何もしゃべれないじゃん」と苦笑い。
そして改めて陳内は、菊池について「ビジュアル撮影のときに、『あ、ちゃんじんさん!』って話しかけてくる感じとか、人懐っこいところや独特の空気感は変わってなくて安心しました」と述べ、「時代ものや殺陣をあまりやったことがないと言っていたけど、日に日にたくましくなっていく繁貞を見て、嬉しくもなり、僕も負けてられない、頑張ろう!って思いました」とお互いの存在が刺激になっていた様子。
そんな二人に対し、町田は「菊池くんは、本当にまっすぐな演技をされる方で、感情のままに演技をするから、繁貞という役にピッタリだなと。陳内くんも包容力がすごいし、台本を読みこんで深いところまで考えて演技をしている」と称賛し、「経若と繁貞の役にぴったりだし、二人とも笑顔が可愛くて(笑)。初めて演出をやらせていただく作品で、この二人と一緒にやれることができて光栄です」と笑顔を見せる。
また円形劇場ならではの演出について、「この劇場ならではということで、客席通路をたくさん使います。役者のみなさんには大変な思いをさせてしまうのですが、絶対そのほうが臨場感あるし、殺陣も多い作品なのでこの距離で熱量を感じていただきたい」と明かし、「役者のみなさんには、嘘をつかずに相手のためにセリフを言って、心で全部やってほしいとお願いしました。お客様が見たときに、本当に心が震えるような作品にできるよう、演出をしたつもりですし、自信を持ってこの作品を届けたい」と力強く語った。
最後に、菊池は「僕らは全力でこの『紅葉鬼』という作品を作り上げてきました。繁貞と経若という、対となるこの2人の物語が、最後どういう結末になるのか……最後の最後まで見逃せない作品となっていますので、ぜひ注目してください!」とアピールし、陳内も「登場人物一人ひとりが、僕ら二人の最後のクライマックスにかけての大事な存在。誰一人欠けてははらないキャラクターです」と述べ、「『紅葉鬼』を楽しみにしてくださった方もたくさんいると思います。お待たせいたしましたが、その時間はきっと観劇したあと、待っていて良かったと思える作品になっていると思います。胸を張ってお届けします。これが僕らの『紅葉鬼』です。ぜひ楽しみにしていてください!」と作品への熱い想いを打ち明けた。
舞台「紅葉鬼」は、6月28日(金)〜7月7日(日)まで、品川プリンスホテル クラブeXにて上演。7月7日の千秋楽公演のライブ配信が決定しているほか、12月25日には本公演のBlu-ray&DVDの発売も決定している。