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2019/04/02 20:03
『第十三回声優アワード 新人発掘オーディション』合格 東京都出身の20歳・成橋円さん「印象に残る美味しい脇役を演じたい」
才能ある声優の卵を発掘・育成する『第十三回声優アワード 新人発掘オーディション』が、今年も文化放送メディアプラスホールにて3月9日に開催された。1000通を超える応募者のなかから最終選考に出場した38名のうち、25名の声優の卵たちに声優事務所のスカウトの札が上がった。今回6社からのスカウトを受けたのは東京都出身の20歳・成橋円(なるはし・えん)さん。成橋さんは「途中で退場しても印象に残る、美味しい脇役を演じたい」と意気込みを語った。
『声優アワード 新人発掘オーディション』は、年度毎に印象に残る活躍をした声優を称える『声優アワード』の誕生とともに産声をあげ、今年12回目の開催。当日は事前に行われた声優事務所による一次選考を通過した38名が集結。同日に名だたる声優が登壇する『第十二回声優アワード』授賞式と同じステージを使い、自己PR・テキストリーディング・2人1組での掛け合い台詞・質疑応答の審査を実施。そして、最終的に27社の参加声優事務所によるスカウトが行われた。
オーディションではとても緊張していたという成橋さんだが、「心臓がバクバクで、考えていた自己PRが飛んじゃって。でもどうすれば覚えてもらえるかなと思って、円(えん)という珍しい名前のこととか、南の島でトカゲを食べたことなど、珍しい経験をしてきたことなどをアピールしたら、良いところを見つけていただいて嬉しいです。親族に言いふらしたいです(笑)」と手応えを得たようだ。
声優の仕事を意識したのはゲームの音声から。「中学生のとき、友達とゲームをやっている最中に、“ハッ!”とか“フッ”とかいう声も人がやってるんだよねっていう話をしたときに意識し始めて、友達と一緒に声優を目指すようになりました」と振り返る。中学2年の半ばから不登校になってしまうが、「演劇部のある高校に進みたい」と一念発起して進学。演劇部を作って活動した後、現在通う声優の専門学校のオープンキャンパスを観に行き、「熱量のある環境にあてられて」専門学校に進み、そこから今回のオーディションにチャレンジした。
オーディションのセリフ審査で成橋さんは、ペアを組んだ男性とあえて「女性×女性」の台本をチョイス。「相手役の方と読んでみて一番楽しかったし、男性×男性のペアが僕たちしかいなかったので、印象に残るだろうと思って」という作戦が上手くハマリ、「結果的に『男性のセリフもやってみて』と言ってもらえてラッキーでした」と、アピールに成功した。なお一人だけスーツ姿だった理由について「私服がダサすぎて(笑)。給料日も明日で、家にある服を引きずり出した結果、絶対人が着てこないスーツならセンスもバレないし、目立つと考えました」と明かした。
そんなふうに独特の発想を持つ成橋さんが、今後演じてみたい役を聞くと「僕は俗にいうB級映画が大好きで。演じてみたいのはパニックホラーで、主人公の横にいる陽気でうるさいヤツ。中盤までに何かに食べられたりして、なんだかんだで退場するんだけど、すごく印象に残るようなキャラですね。ふと気付いたら僕がいる…みたいな役が大量発生してほしくて、美味しいところをたくさん持って行きたいです」と語った。そして「ガッツリ声優を中心に頑張りたいですけど、外に飛び出したり、やりたいことは全部やってみたい。おしゃべりも好きなので、ラジオパーソナリティーもやりたいです」と意気込みを語った。