ニュース
2019/03/09 22:04
仮面ライダー斬月・呉島貴虎役の久保田悠来「歴史的瞬間を目の当たりにしてほしい」とアピール、舞台『仮面ライダー斬月』 −鎧武外伝−がスタート
仮面ライダーシリーズ初の演劇作品となる、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-が9日、東京・日本青年館にて開幕。初日公演に先駆けて公開ゲネプロが行われ、主演・久保田悠来らが本番への意気込みを語った。
本作は、平成仮面ライダーシリーズ第15作として、2013年10月〜2014年9月に放送され、今もなお人気を誇る「仮面ライダー鎧武/ガイム」に登場した仮面ライダー斬月を主役とする物語。TVシリーズから仮面ライダー斬月・呉島貴虎を演じる久保田悠来を軸に、2.5次元ミュージカルを中心に活躍中の若手俳優や実力派俳優など、個性溢れるキャスト陣が新たなオリジナルストーリーで人間ドラマを深く描き出す。
公開ゲネプロ前の初日会見には、座長を務める久保田のほか、チーム『オレンジ・ライド』のリーダー・アイム役の萩谷慧悟、鎮宮雅仁(しずみや・まさひと)役の丘山晴己、脚本・演出を手がける毛利亘宏が出席。
TVシリーズから引き続き、仮面ライダー斬月・呉島貴虎を演じる久保田は、「仮面ライダーシリーズ初の演劇化ということで、平成最後のお祭りというか、平成仮面ライダーの締めくくりとして、演劇ができるということを大変嬉しく思っております」と胸中を語り、「ぜひ、歴史的瞬間を目の当たりにしていただきたいという意気込みです」と力強く語る。
「幼少の頃から平成仮面ライダーを観ていた」と明かした萩谷は、「自分はオモチャのベルトを買ったり、変身ポーズもやったりしていたのですが、それがまさかお仕事としてやらせていただけるとは思っていませんでした。フレッシュな気持ちで頑張りたいと思います!」と笑顔をみせ、丘山は「今作はまた新しい『仮面ライダー』になるのではないかなと思います。演劇化するということで、毛利さんのお力もあって、とても革命的なものになったと思っております」と述べ、「みなさんに楽しんでいただけるよう、僕たちは精一杯頑張ります」とコメント。
TVシリーズでは脚本家として「仮面ライダー鎧武/ガイム」に携わっていた毛利は、「脚本家として参加していた作品を、ホームグランドである演劇でやれることが大変光栄に思っております」としみじみと語り、「映像やキャラクター、仮面ライダーなど、いろんな要素が演劇に詰め込まれており、誰も観たことがないような作品に仕上がっております。ぜひともご期待ください」と自信をのぞかせた。
舞台化においてのアクションについて問われると、久保田は「テレビの撮影だと、いろいろと角度を変えて撮ったりするんですが、今回はやっぱりカメラを止めるな!ということで……」と、前日の地上波放送で話題を呼んだ某人気作を絡めて笑いを誘いつつ、「ずっとアクションを続けていかないといけないので、緊張感もありますし、それぞれの新しい熱量が出るんじゃないかなと思います」と説明。毛利は「アクションはやっぱり今回の"売り”だと思いますので、できる限りライブならではの生々しいアクションにこだわって作っていきました」と明かし、「生で伝わる迫力を楽しんでいただけたら」と述べた。
そして、役者陣の印象を聞かれた毛利は、「久保田くんに関しては、"貴虎が目の前にいる!"というか、"全編、貴虎をご堪能ください"という感じ。ブレずにどっしりとしていてすごく頼もしい座長です」と語り、萩谷については、「慧悟はキラキラしていて良い。本編と舞台版の斬月を繋ぐ重要なキャラクターなんですが、本読みの段階で、"この子で良かった、この子でイケる"っていう確信がありました。すごく素敵な役者さんです」と称賛。さらに丘山については、「丘山くんは初めて会うタイプの役者さんで、すごくアプローチが面白い。貴虎と対をなす大事な役なんですが、すごくミステリアスかつ、深みのある芝居をしてくださっています」と評価した。
また、自身にとって心機一転、新たな挑戦となる萩谷は、「小さい頃から観て憧れていた作品に出させていただくことが本当に光栄」と改めて喜びを噛み締め、「今後の活動にしてもどんどん幅を広げていきたいと思っていて。いろんなことを吸収して、ちょっとずつ自分ができることを増やしていって、偉大な存在になりたいなと思います!」と決意表明。そんな萩谷に対し、座長の久保田も「僕も彼で良かったと思います。陽だまりのような存在です」と絶賛していた。
物語の舞台は、貧困と紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。そこはかつて、巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場だった。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているという情報を得た呉島貴虎が、約8年ぶりにその地を訪れるところから物語は始まる。
予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグランドシティに落下してしまった貴虎。そこはトルキア共和国で最も危険な場所で、多くの少年、青年が生き残るために殺し合いを行っており、戦極ドライバーにロックシードを装着し、アーマードライダーに変身して戦う者の姿もあった。そして、落下の衝撃で記憶喪失となり、自分の名前すら思い出せない状態になっていた貴虎は、チーム『オレンジ・ライド』のリーダー、アイムによって助けられる。そんな中、見知らぬアーマードライダーが突如現れ、その脅威的なパワーにアイムたちは驚愕する。一方、貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出す。
アイムたちに協力を仰ぎ、失った記憶を取り戻す手がかりであるアーマードライダー斬月をおびき出す計画を立てる貴虎。だが、同じ頃、貴虎の行動や抗争の様子を街中に仕掛けたカメラで監視し続ける男がいた。その男は、ある理由から貴虎に復讐を遂げようとしていた……というオリジナルストーリー。
映像や照明、音楽などを駆使した変身シーンや、ダイナミックな生ならではのアクション、ダンスシーンなど、演劇ならではの手法で仮面ライダーの世界観を表現。失った記憶を取り戻すためにアーマードライダー斬月を追いつつ、自身の過去と向き合おうと戦う貴虎、生き残るために戦う宿命を背負った若者たちなど、それぞれのキャラクターの葛藤や関係性などの人間ドラマも深く描かれている。
舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-は、東京公演が3月9日(土)〜24日(日)まで日本青年館ホールにて上演され、その後、京都公演が3月28日(木)〜31日(日)まで京都劇場にて上演される。
(C)石森プロ・東映
(C)舞台『仮面ライダー斬月』製作委員会