ニュース
2019/03/07 21:01
主人公・百鬼丸役の鈴木拡樹「今までにない”家族”をピックアップした『どろろ』」、手塚治虫の名作を原作とした舞台「どろろ」東京公演が幕開け
手塚治虫の傑作漫画を原作とした、舞台「どろろ」の東京公演が7日、サンシャイン劇場にて開幕。それに先駆けて、公開ゲネプロが行われ、主演・鈴木拡樹らが舞台挨拶に登壇し意気込みを語った。
生まれる際、体の48箇所を魔物に奪われた百鬼丸が、幼い盗賊・どろろと共に、魔物退治の旅を続け、失った体の部分を1ヵ所ずつ取り戻していく物語を描いた、手塚治虫によるダークファンタジーを舞台化。主人公・百鬼丸役には、舞台『刀剣乱舞』など数多くの2.5次元舞台で活躍中の鈴木拡樹が抜擢。鈴木は2019年1月より放送中のテレビアニメ『どろろ』でも同役を担当し、テレビアニメの声優に初挑戦している。そのほか、どろろ役をNGT48卒業後、舞台「新・幕末純情伝」で主演を演じるなど、現在は女優としての活躍が目覚しい北原里英が、そして多宝丸役をミュージカル『刀剣乱舞』などで活躍中の若手俳優・有澤樟太郎が演じる。
舞台「どろろ」は、3月2日〜3日(全4公演)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われた大阪公演で幕を開け、3月7日より東京公演がスタート。その東京公演初日に先駆け、ゲネプロ直前に、鈴木をはじめとするキャスト陣と脚本・演出の西田大輔が舞台挨拶に登壇し、それぞれ意気込みを明かした。
【百鬼丸 役:鈴木拡樹】
「『どろろ』という作品は、とても愛されているなと今作品を通してヒシヒシと感じております。たくさんのリメイク作品もありますし、アニメ化や映画化もされている作品です。そんな数あるシリーズの中でも今回の舞台化にあたって、見どころだなと感じたのは、ここに登場しているキャストが、ほぼ何かしらの"家族"という縁で繋がっているストーリーを描いているところ。今までにない、家族をピックアップした『どろろ』を、できればご家族で楽しんでいただけたら嬉しいなと思って公演に臨んでおります」
【どろろ 役:北原里英】
「本日の天気は残念ながら雨ではありますが、この『どろろ』も手塚治虫さんの傑作ダークファンタジーということで、雨が似合う話になっています。その中でも、私が演じるどろろは、唯一太陽のようにみんなを照らしていけるよう、今も元気いっぱい舞台の上で生きています。今日の本当の天気は晴らすことはできなかったんですけど、舞台上では太陽として生きていけるよう、頑張っていきたいです。最後まで怪我のないよう、みんなで一つになって走り抜けたいと思います!」
【多宝丸 役:有澤樟太郎】
「数ある舞台全体としても、『どろろ』は特に生の良さが全面に出ている舞台だと思います。生ならではの迫力や人間が描く生々しさなど、そういうところにも注目してもらえたら嬉しいです。大阪での4公演を終えて、とても良い勢いで来ているので、東京、福岡、三重とこの勢いのまま、そしてさらにそれを上げていく気持ちで精一杯最後まで頑張ります!」
【賽の目の三郎太 役:健人】
「今回この作品に参加することができて本当に心から嬉しく思っております。大阪で幕を開けましたが、またこうして東京公演初日ということで、初心を忘れずに全力で戦っていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします」
【仁木田之介 役:影山達也】
「雨男です(笑)。僕は今回、刀を使った殺陣が初めてなので、怪我無く最後まで駆け抜けられるように、頑張っていきたいと思います。また、西田さん下、この作品の世界観を楽しんでいきたいと思います」
【助六 役:田村升吾】
「この作品はダークファンタジーと言われている作品ではありますが、たくさんの愛で満ちている作品になっています。そんな愛のあるところにも注目していただければ、みなさんの心に残る作品になるのではないかと。人生初の泥だらけの役です。泥だらけになりながら、ガムシャラに一生懸命に生き抜いていきたいと思います」
【琵琶丸 役:赤塚篤紀】
「手塚治虫先生の名作、そして天才・西田さんの演出、その『どろろ』の世界に出演させていただけるということで、誇りに思っております。思う存分楽しみたいと思います」
【寿海 役:児島功一】
「寿海は百鬼丸の育ての親という役どころです。家族の絆のお話になっているのでその辺をしっかりとやっていきたいと思います」
【醍醐景光 役:唐橋充】
「醍醐は原作では冷血で冷酷な、ただただ悪い男ではあるんですが、舞台版では、父として家族として、百鬼丸、多宝丸、妻である縫の方にどう関わっていくかという視点で描かかれていて、醍醐は百鬼丸とどろろの背景を深く彩る役どころです。鈴木さんのファンを公言している私ですが、鈴木さんをみているだけで、百鬼丸が寂しくて切なくて、いろんなものを背負い込んでいて、ただただ純粋でダイナミックに優しいというのを感じております。今後、後世に『どろろ』が再演や新しく舞台化されるような時には、"鈴木・北原版"の『どろろ』は本当に最高だったというような"伝説"になるんじゃないかと、今から三重公演まで走り抜けることが楽しみでなりません!!」
【縫の方 役:大湖せしる】
「人々の想い、絆、愛、そして様々な生き様を見届けていただけたらなと思っております。舞台『どろろ』がみなさんの心に長く残り続けるよう、私も全力で一生懸命、縫の方を紡いでまいりたいと思っております」
【脚本・演出:西田大輔】
「手塚先生の『どろろ』という作品に携わらせていただいて本当に感謝しております。今回の作品に関しては、"舞台である意味"というのを考えながら、この名作に携わらせていただきました。たとえば暗闇に対して、この舞台では暗転を暗闇と捉えて、その中でも観客のみなさんに訴えかける何かがあるんじゃないかと思って、それくらい細かく1つ1つのシーンをみんなと作ってきました。鈴木くんと北原さんをはじめ、俳優たちが本当に繊細に真摯に稽古に臨んでくださいましたし、アンサンブルダンサーたちが舞台である意味を一緒に考えてくれたような稽古場でした。ここから、百鬼丸という存在ががどろろという太陽と出会って、全てを失っていく中で、希望を手に入れるという物語になればと思っています」
◆公演概要◆
舞台「どろろ」
大阪:2019年3月2日(土)〜3日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
東京:2019年3月7日(木)〜3月17日(日)サンシャイン劇場
福岡:2019年3月20日(水)ももちパレス
三重:2019年3月23日(土)三重県文化会館大ホール
キャスト:
鈴木拡樹/北原里英/有澤樟太郎/健人 影山達也 田村升吾 赤塚篤紀 児島功一/唐橋充 大湖せしる
スタッフ:
原作:手塚治虫
脚本・演出:西田大輔
脚本監修:小林靖子
<あらすじ>
時は戦国。醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。そして時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。そんなある日"どろろ"という幼い盗賊は、ある男に出会う。それは、鬼か人か――
両腕に刀を仕込む全身作り物の男"百鬼丸"は、その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。
主催:舞台「どろろ」製作委員会
企画制作:エイベックス・エンタテインメント/Office ENDLESS
公式HP:www.dororo-stage.com
公式Twitter: @dororo_stage
(C)手塚プロダクション/舞台「どろろ」製作委員会
※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記