2015年、平田オリザ原作「幕が上がる」を映画化および舞台化、高校演劇部を舞台とした群像劇を創り上げ、主演のももいろクローバーZメンバーの女優としての才能を開花させた本広克行。本広が同年、オーディションで発掘した女優たちと共に創り上げた舞台が平田オリザ作「転校生」だ。

今回この舞台「転校生」が4年ぶりに再演。女子校版に加え、新たに改定版として男子校バージョンを翻案し、2バージョンの同時上演が決定。若手俳優発掘プロジェクト第二弾として、男女各21名の出演者をオーディションで選出する。

ある高校の教室。高校生達の一日。課題図書や近しい人の病気や出産の事が話題になっている。そこへ、「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」と言う転校生がやってくる。日々教室で繰り返されている他愛のない会話とともに「生」と「死」が同時に語られていく。転校生を受け入れながら、身近で起きている出来事をとおして、人間の存在の不確かさが浮かび上がる21名の群像劇。

2015年の第1弾のオーディションでは1474名の応募を集め、演出の本広自身が審査を担当、21名の「ネクスト大女優の卵」を選出した。今回は18〜25歳の「これから俳優として経験を積んでいきたいと思っている人。プロを目指している人（男女）」を対象に募集しており「俳優を目指す若き才能のために何か門戸を開きたい」と呼びかけている。

■公演概要
公演タイトル：転校生
脚本： 平田オリザ　演出： 本広克行
企画製作：株式会社パルコ
公演期間：2019年8月17日（土）〜27日（火）
会場：紀伊國屋ホール