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2018/09/19 18:01
山田裕貴、齋藤飛鳥らキャスト陣からの祝福に感極まる「素敵な仲間に祝ってもらえて本当に嬉しい」
俳優の山田裕貴が、18日に都内で行われた、主演映画『あの頃、君を追いかけた』完成披露試写会に出席。この日、28歳の誕生日を迎えた山田は、齋藤飛鳥(乃木坂46)らキャスト陣と観客に盛大に祝福され、「素敵な仲間に祝ってもらえて本当に嬉しい」と男泣きした。
本作は、2011年に台湾の人気作家・ギデンズ・コーが自身の自伝的小説を自ら映画化し、ほぼ無名のキャストながら社会現象を巻き起こすほどの空前のヒットとなった青春映画『あの頃、君を追いかけた』のリメイク版。
この日の舞台挨拶には山田と齋藤をはじめ、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介、長谷川監督が登壇。「みなさんに観てもらえる日を待ちわびていました」と挨拶した山田は、「台湾版が台湾の人口の10分の1の方が観たという、大ヒット作品のリメイクということで、ものすごく楽しみにしていましたが、プレッシャーもありました」と明かす。
さらに「この6人をはじめ、監督、スタッフさん、みんなのことを好きになりましたし、どうか映画が報われてほしいということを思って撮影に臨みました。去年の9月に撮影し、1年間ずっとこの日を待っていたんじゃないかなというくらい、思い入れが強いです」と述べ、「だから、みんなの顔を見るだけで涙が出そうになるくらい。こうやってみんなとここに立てて本当に嬉しいし、僕と一緒にやってくれて、本当にありがとうございます」とキャストたちに感謝の想いを伝えた。
映画初出演となった齋藤は「私には"あの頃"というのがなくて。ホームの乃木坂46以外で、青春やキラキラしたものを経験させてもらったのが、この作品が初めてでした。そういう意味でも、ここにいるみなさんは私にとって大事な存在ですし、この作品も大事な作品になったなと心から思っています」とコメントし、「そんな作品をみなさんにもたくさん愛していただけたらいいなと思います」と作品への思いを語る。
松本は自身の学生時代を振り返り、「私は中心にいるタイプではなかったので、同世代の男の子たちとワイワイしたりしたのは今回が初めてで、毎日撮影がすごく楽しかったです」と語り、「一人ひとり個性豊かで、愛らしい性格の方ばかりだったんですが、そういう"楽しさ"が画面にも映っていると思います。それをみなさんもスクリーンを通して一緒に体感していただけたら嬉しいです」と吐露。
「芝居経験が少なく、上京してほぼ初の仕事だった」という沖縄出身の佐久本は、「まず最初に、標準語に慣れる事に苦労しました」と告白。そして「人見知りでなかなか現場に馴染めなかったんですが、山田さんが積極的に仲間に入れてくれて、本当に嬉しかった。撮影終わった後も、喫茶店に行って、泣きながら話したりした思い出もあるくらい、みんなこの作品に賭けていたので、それが伝わればいいなと思います」と胸の内を明かす。
國島は「こんな山田くんの主演映画に出られて本当に幸せだなと心から思っています」と語り、「(山田は)俳優として4年先輩なんですが、4年先を走る先輩として、すごくいい目標にできる俳優ができたなと思いました」とコメント。中田は「撮影の1、2ヵ月の充実感が半端なくて、終わった後のロスが大変だった」と振り返りつつ、「人と人の繋がりで映画ができていくことを実感しました。そして、れを支えてくださった監督やスタッフさんへの感謝というものを今回初めて知って、僕自身、すごく成長できる作品でした」としみじみ。
齋藤同様、映画初出演となった遊佐は「撮影は1年前のことですが、こうして会うと、ついこの間のことのように、その時の思い出が蘇ってきます」と笑顔を見せ、「この映画は僕にとって、完全に人生が変わった作品となりました。みなさんもぜひ楽しんでください」とアピールした。
この日、劇中の衣装である制服姿で登壇したキャスト陣。山田が周りを見渡して「僕はこの子たちの中だと歳が、本当に上の方なので。あと2年で30歳だから……」と苦笑いすると、キャストからすかさず「大丈夫ですよ!」とフォローの声が。さらに、「それより、一樹(役の遊佐)のお腹のほうが心配」と投げかけると、遊佐は「ちょっと太っちゃって、衣装が本当にギリギリなの(笑)」と成長したお腹を見せ、会場の笑いを誘う。
そして、この日に28歳の誕生日を迎えた山田に対し、キャストと観客がバースデーソングを合唱。劇中に登場する「リンゴ」をモチーフとした特製バースデーケーキが運ばれてくると、キャスト一人ひとりが山田にケーキを食べさせることになり、山田は「めっちゃ泣けるやないか!!」と笑顔を見せる。
キャストそれぞれが山田に「あーん」をする中、齋藤がスプーン山盛りにケーキをすくうと、山田はすかさず「飛鳥ちゃんって、たぶんドSだよね?」とツッコミを入れる。齋藤は「違います!」とキッパリ否定しつつも、山盛りのケーキを山田の口に押し込む"ドS"っぷりを見せていた。
さらに、台湾版の原作・監督を手がけたギデンズ・コーからのビデオメッセージのサプライズもあり、「山田さんの演技が本当に大好きです。最後のシーンがとても感動的で素晴らしかった!」と祝福のメッセージとともに賛辞が送られた。
度重なる祝福に対し、山田は「嬉しいです、本当に。……しゃべれなくなっちゃゃうな」と言葉を詰まらせつつ、「自分が主演だから頑張ろうとか一切なくて、みんながこれからこの先、この映画をやったことで活躍できる場が増えればいいなと思ったし、そういう映画にしたかった。この映画を観てもらって、みんなの顔と名前を覚えてもらいたいとか、そういうことばっかり考えていたので、こうやってみんなに祝ってもらえて本当に嬉しいです」と涙ながらに語る。
すると、山田の想いを受け取った男性キャスト陣が山田に駆け寄り、がっちりと熱い抱擁。遊佐から「ちょっと、嫌そうな顔するのやめて(笑)」とイジられると、山田は「ちょっと暑いなって」と照れ笑いを浮かべる。そして「俺、泣き虫だからな〜」と涙をぬぐっていた。
最後に山田と齋藤が一言ずつ挨拶。齋藤は「山田さんの涙を見ていただいたら、この作品に賭ける想いや愛が伝わったと思うし、それを見守る我々や監督の目とかで、いかにみんなにとって大切な作品なのかというのは伝わったと思います」と述べ、「みなさんにとって、"あの頃”やもう二度と戻らないようなすごく大切な時間を思い出すきっかけになったらすごく嬉しいです」とコメント。
山田は「こうやって観てもらえるということが、映画にとって、そして僕達にとってとても幸せなこと。こうやって集まってくださったことに感謝します」と述べ、「主人公の浩介が、"俺がいると少しだけ世界が変わるような人間になりたい"と言うんですが、僕もそうやってずっと生きてきました。なので、この映画がみなさんの見える世界とかを変えられる作品になればいいなと心から願っています。ぜひ楽しんでいってください」と呼びかけた。
映画『あの頃、君を追いかけた』は、10月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。