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2018/08/06 20:01

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『81オーディション』グランプリに20歳の帰国子女・藤縄郁花さん「流暢な英語やフランス語を話すキャラなど、自分にしかできない役を演じたい」

第12回『81オーディション』優秀賞の藤縄郁花さん(C)Deview
第12回『81オーディション』優秀賞の藤縄郁花さん(C)Deview

 声優プロダクション「81プロデュース」が、毎年8月1日に開催する、新人声優発掘オーディション『81オーディション』の第12回大会の最終審査が、東京・なかのZERO小ホールで行われた。優秀賞(グランプリ)に選ばれた一人、アメリカ合衆国出身の20歳、藤縄郁花(ふじなわ・あやか)さんは「ガチの帰国子女の声優さんはあまりいないと思うので、流暢な英語やフランス語を話すキャラクターなど、自分にしかできない役を演じられたらいいなって思っています」と抱負を語った。

 応募総数1964名の中から、書類審査通過者が東京・大阪で行われた2次審査に臨み、そこで選ばれた26名がファイナリストとしてステージでの最終審査に臨んだ。最終審査では自己PR、セリフ・ナレーション・歌唱審査、そして二人一組による掛け合いセリフ審査、質疑応答が行われた。

 グランプリに選ばれた一人は、アメリカで生まれ、ノルウェーで3年、アメリカで6年半、フランスで5年暮らし、2016年から大学進学で帰国している大学生・藤縄郁花さん。今回初のオーディション挑戦で文化放送賞とグランプリに輝いた。受賞スピーチでは、パリの高校で2年間集中的に演劇を学んだ恩師に英語で謝辞を贈った。

 今回が「人生初めてのオーディション」。「最終の演技も自分の納得のいくものが出来ましたし、ここまでトントントンと来てしまっていいものだろうか? っていう戸惑いが大きいです」とまだ実感が湧いていない様子だったが、「昔から職業にするなら『演じること』だろうなって思っていたので、まだ大学2年生なんですけど、これが私の『就活』なんだなって思いながら挑んでおりました」と語り、見事初挑戦で声優デビューのチャンスを掴んだ。

 初のオーディションに『81オーディション』を選んだ理由について「パリで高校に進学した頃、声優デビューのきっかけを探していたときに、たまたま行き着いたのが81オーディションの動画で。8月1日開催だったら、年に1回の一時帰国で日本に帰って来てるだろうっていう感覚で(笑)。自分が20歳になる年に応募しようと、ここ一本でずっと決めていました」と明かす。毎年8月1日に開催の大会と、運命的に引き合ったのかもしれない。

 小さい頃から演じることの楽しさを知り、ずっと続けてきたという藤縄さん。その後も「高校の時に、舞台研究のなかに『シアター』という授業があって、海外の有名な演出家を招いて、舞台理論とか舞台哲学とかの研究をしていました。そこで年1回、学校主催の舞台に立ったり」と演技に向き合ってきた。

 そんな藤縄さんが声優志望になったきっかけは?「外国に住んでいると、日本のアニメが大好きな方が、本当にいたるところにいることが分かります。実写とはまた違った、日本のアニメの特有のセリフ回しに『カワイイ〜!』って心惹かれているようです。海外生活で出会った友達からは『ねえ、このアニメのセリフ言ってみて!』って頼まれたり、『このキャラ知ってる? このアニメ知ってる?』って勧めてくれたりして。私がアニメを観てセリフをマネしてあげたりしているうちに、『アニメに向いてるんじゃない?』って言ってもらえるようになったんです。それまでは、ステージに立って演劇をやるんだろうなぁってぼんやりと思っていたんですが、初めて声優を職業として意識するようになりました」と明かす。

 藤縄さんがアニメや漫画を好きになったのは「今も連絡を取り合っているアメリカの親友」の影響が強いという。「日本のアニメの、海外への発信力の強さは感じていましたし、これからも伝えて行きたい、ということは改めて思うようになりました」と、その担い手の一人としての自覚も芽生えている。日本に帰国している今は「あぁ、(リアルタイムで)アニメが見れる!!」という喜びを感じている藤縄さん。海外住まいの時はアニメオタクの友人が主な情報源で「『円盤出たぞ、買うぞ!』っていう、DVDをめちゃめちゃ集めている友達がいたので。私もネットに転がっているものはあまり見たくないので…。正規購入のものを観るようにしていました」と振り返る。「海外の友達の中にも、ちゃんと正規で購入するようにファンベースの心がけがありました」。

 藤縄さんが影響を受けた作品について聞くと「自分の原点と言える作品は『BLEACH』」と即答。「漫画もアニメも、ロックミュージカルも大好きで。実写映画も公開初日に観に行きました。特に舞台『ROCK MUSICAL BLEACH』に心惹かれて。“やっぱり私は芝居がしたいんだ”って改めて気付いた作品でもあります」と語った。また「アイドルが大好きなので、『THE iDOLM@STER』シリーズのファンで、海外でオンラインゲームもやっていました。実は佐藤亜美菜さんがAKB48に在籍していたときからずっと応援していて、今『シンデレラガールズ』で活躍しているので憧れています」と明かした。

 今回の優秀賞受賞で、声優デビューに向けてレッスンを開始する藤縄さん。「私は、地声はそんなに高いほうではないんですが、幅広い役柄を目指していきたいです。ガチの帰国子女の声優さんはあまりいないと思うので、流暢な英語やフランス語を話すキャラクターなど、自分にしかできない役を演じられたらいいなって思っています」と今後の抱負を語った。

 グランプリ受賞者には特待生として「81ACTOR’S STUDIO」でレッスンを受けられ、81グループで、デビューだけではなく長期的に声優活動をバックアップしていく。過去に江口拓也・原紗友里・斉藤壮馬・大久保瑠美・西山宏太朗・駒田航・上田麗奈・高橋李依・福緒唯らの受賞者がデビューし、81オーディションに所属し活躍しており、彼らに続いて声優界での活躍が期待される。

■審査結果

優秀賞/藤縄郁花・山一茉希
特別賞/國須奈緒・延次莉衣奈・林寛太郎
長崎音響監督賞/山一茉希
サミー賞/國須奈緒
JOYSOUND賞/延次莉衣奈
スタジオディーン賞/橋若那
文化放送賞/高橋若那・延次莉衣奈・藤縄郁花
小学館賞/大久保多聞・松本奈奈

関連写真

  • 第12回『81オーディション』優秀賞の藤縄郁花さん(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』優秀賞の藤縄郁花さん(C)Deview

  • 『81オーディション』の第12回大会の受賞者。國須奈緒(特別賞)・延次莉衣奈(特別賞)・藤縄郁花(優秀賞)・山一茉希(優秀賞)・林寛太郎(特別賞)(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』各賞受賞者と審査員。(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』授賞式の藤縄郁花さん(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』授賞式の山一茉希さん(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』、藤縄郁花さんの掛け合いセリフ審査(C)Deview

  • 第12回『81オーディション』、藤縄郁花さんの掛け合いセリフ審査(C)Deview

  

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