舞台『刀剣乱舞』、「おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME〜」など、話題の2.5次元舞台で活躍中の俳優・和田雅成が、5日に都内にて写真集『初戀』の発売イベントを開催した。

　自身2冊目となる写真集『初戀』は、初の海外ロケとなった台湾で、和田の様々な表情と魅力を余すことなく収録。舞台で見せてきた顔とは違う、"一人の男としての素の瞬間"を凝縮した1冊に仕上がっている。さらに、付属のDVDには写真集のメイキングに留まらず、俳優としての想いや葛藤の告白など、90分以上のドキュメンタリー長編映像が収録されている。

　ロケ地を台湾にした理由について、和田は「もともと小さい頃に行きたいなと思っていた国でもありましたし、ロケーションがすごく良いと聞いていたので、夜の街並みの写真とかを見て、ここがいいんじゃないかなということで台湾に行かせていただきました」と明かし、「台湾は人がすごく温かい印象でした。電車でたまたま出会った現地の子に、僕が手を振っていたら、僕の横に来てくれて。一緒に写真を撮ってもらったり、そういうことがわりと多くて。ウェルカムな感じで迎えてくれたなという感じでした」と振り返る。

　撮影で印象に残っていることについて聞かれると、「最後から2番目くらいのカットで、僕が涙を流しているカットがあるんですが、自分が涙を流しているって知らなかった」と告白。「"こういう写真でいきます"っていうのを見せてもらったときに、『この撮影しているときはずっと泣いていた』と聞いて。"あれ？そんなにツラかったかな"と（笑）」とジョークを交えつつ、「めちゃくちゃ寒かったというのもあったけど、ちょっと境地に入っていたのか、自分でも知らない自分を知れたなという感じでした。お気に入りカットでもあるし、けっこう思い出に残っています」とコメント。

　もう1つのお気に入りカットとして、「電車で寝ているカットは、自分で言うのもなんですが、一番盛れてます!」と胸を張り、同カットを報道陣に見せながら、「"この寝顔を見たら愛おしくなるでしょ？"っていう。撮られているっていうのはわかっていながらも、リアルに寝そうになってました」と撮影を振り返った。

　また「今回の写真集を誰に見せたいか？」と聞かれると、「両親に見せたい」と即答した和田。「僕がこの芸能界に入ったときの目標が、写真集を出すというざっくりとした目標があって。2017年にファースト写真集を出させて頂いたんですが、今回はセカンド写真集ということで、前回とは違った、両親すらまだ知らなかた自分を見せたいという想いもあって。昨日の大阪でのイベントの時に手渡ししました」と報告。両親からは昨夜電話があったそうで「『良かったよ〜』というざっくりとした感想をもらいました（笑）」と述べた。

　『初戀』というタイトルに加え、"和田雅成の素顔にいま、恋に落ちる――"というキャッチコピーである本作。和田は「最初にタイトルを聞いたときは"攻めているタイトルだな"って思いました。でも"戀"という字は旧字体を使っているところにすごく意味があるなと。"いとしいいとしという心"という意味があるらしくて。会ったお互いの糸を大事にしていきたいな、心にとどめておきたいなという意味で、この字ならいいのかなと思いました」と明かし、「たぶん、普通の"恋”の文字だったら断っていたと思います（笑）」とタイトルに込められた意味を説明。

　前作の写真集から成長した部分を問われると、「海外に行けたこと」と語り、「僕にとって海外ってホンマに勇気がいることで。何かが無いといけないと思っていたので、その海外行ったというのが成長している部分かもしれない」とコメント。また、付属のDVDの見どころについては「ちょっと性格の悪い和田雅成が見れます。僕、あまり性格がよろしくないと思うので（笑）」と笑いを誘いつつ、「はしゃいでいるところとか、ご飯を食べているところとか、ホンマに素の僕です」と話した。

　役者としての今後の目標に関しては「舞台も好きだし、映像とかドラマを見るのも好きですし、おばあちゃんやお母さんとかが"朝ドラ"を一緒に観ている印象があるので、いつか朝ドラには出たいなという想いはあります」と意欲を見せた。

　そして、ファンに向けて「昨日も大阪でイベントをさせていただいて、海外や遠方からもファンの方々来てくださっていて。そういうのを聞くと、そっちのほうにもイベントや舞台とかで行きたいなという想いが強くなりました」と述べ、「あと、僕自身は行けないですけど、写真集では僕がそこに居た証というのは本屋さんで手に取っていただけたらわかると思うので、ぜひ、この写真集で僕を感じてもらえたら」と呼びかけた。

【写真集概要】
『和田雅成写真集 初戀』
撮影：神藤剛
仕様：上製本／P128／B5／DVD（90分）付き
価格（本体3,800円＋税）
発売日：2018年7月26日
発行：KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000700/