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2018/07/31 08:41
胸キュン演技に挑戦した佐野勇斗、女性に対しては「奥手なので僕からはなかなか行けない」と告白
南波あつこによる人気コミック『青夏Ao-Natsu』を、葵わかなと佐野勇斗のW主演で映画化した『青夏 きみに恋した30日』が、いよいよ8月1日より全国公開される。オーディションサイト『Deview/デビュー』では、ボーカルダンスユニット『M!LK』として活動する一方、今年だけで5本の映画に出演し、今作が映画初主演となる、今最注目の若手俳優・佐野にインタビュー。本作の見どころをはじめ、普段の自分とはまったく違うという吟蔵の役作りについて、演じることの楽しさ・魅力などを聞いた。
【映画『青夏 きみに恋した30日』/佐野勇斗インタビュー】
◆「女性に対しては、男兄弟ばかりの中で育ったせいか、ちょっと奥手なので僕からはなかなか行けない」
――出演が決まった際、原作を読まれたということですが、どんな印象でしたか?
【佐野勇斗】「僕が演じるとかそういうのは関係なく、イチ読者として読んだのですが、すごくおもしろかったです。僕は今まで少年マンガばかり読んでいて、少女マンガに触れる機会はなかなかなくて。ほぼ、初めてに近かったんですが、読んだら、ストーリーにも惹き込まれたし、胸がキュンキュンしました。そこでハッと我に返って、“あっ、これ、僕が演じるのか!?”となった瞬間、正直ビビりました。僕が演じる吟蔵が、めちゃくちゃカッコイイキャラクターだったので(笑)」
――吟蔵のどんなところがカッコ良かった?
【佐野勇斗】「まずルックスがカッコイイ(笑)。絵を見てパッと見で“この人カッコイイ!!”って率直に思いました。酒屋さんの息子ということで、バイクで配達している姿もカッコ良かったし、理緒への向き合い方も男らしくてカッコ良いなと」
――少女マンガに出てくるイケメンキャラは、男子からすると“こんなやつ、いるかよ!”とツッコミたくなったりしませんか?(笑)。壁ドンといった展開も含めて。
【佐野勇斗】「それはありますね(笑)。吟蔵に関しては、体型が気になりました。めっちゃ細くて背が高くて、スタイル抜群な感じなので、“これは一体、何等身だ!?”と。なので、吟蔵を演じるためには、まずは体作りからしなければと思って、今回はかなり頑張りました」
――具体的には?
【佐野勇斗】「川に飛び込むシーンがあって、脱ぐっていうのはわかっていたので、吟蔵というカッコイイ役を演じるには腹筋とかしっかり筋肉もつけないとカッコ悪いなと思ったんです。なので、トレーナーさんとマンツーマンでトレーニングを始めました。毎日の食事を朝・昼・晩、全部トレーナーさんにメールしたり、週に何度かジムに通って筋トレをして、体を作っていきましたね。正直、食事制限はけっこうキツかったです。炭水化物を減らさないといけないし、ササミなどでタンパク質を意識してとっていました。とにかく、原作ファンの方をがっかりさせないよう、しっかり準備をしなければと思ったので」
――マンガ原作にあるキャラクターを演じる難しさと、やりがいについて、佐野さんはどのように感じましたか?
【佐野勇斗】「難しさのほうが大きかったです。僕もマンガは大好きなので、実写化作品を観る方の気持ちもわかるんです。好きな作品だからこそ、期待もするし、世界観を壊されたくない。そういう気持ちがわかるからこそ、ちゃんとやらなきゃ!というプレッシャーのほうが大きかったです」
――お芝居や役作りについて、監督とは、どのようなやりとりを?
【佐野勇斗】「僕、もともとクールなタイプではなくて、むしろ、めちゃくちゃはっちゃけるほうなんです。グループのメンバーといるときも、いつもふざけているタイプで。吟蔵は、素の僕とは離れているキャラクターなので、正直、すごく難しい役でした。たとえば、金魚すくいをするシーンの本番で、一発で金魚がすくえたので、『とれた!』って、素でめっちゃ喜んじゃったんです。それはOKもらえたんですけど、監督からは『ちょっと佐野勇斗が出てたから、気をつけようか(笑)』と言われたりして。古澤(健)監督とは二度目ということもあり、僕のことをわかってくださっているので、わりと自由にやらせてもらえました。相談もしやすかったですし、とてもやりやすかったです。台詞の言い回しにしても、僕が吟蔵っぽくできるように少し変えてもらったりとか、細かい部分で、監督とは常に話をしながら作っていった感じです」
――この映画をはじめ、『3D彼女 リアルガール』、『走れ!T校バスケット部』、『凜』などの公開も控えていますが、役者として作品を重ねていく上で、どんなところにお芝居の楽しさを感じてきていますか?
【佐野勇斗】「正直、まだ楽しさよりも難しいと感じることのほうが多いです。楽しいと思うから続けているとは思うのですが、9割は難しさですね。吟蔵のように、自分とはまったく違う役にならなければいけないことも多いので、毎回、反省することばかりです」
――ちなみに、今まで演じた中で、一番自分に近い役というのは。
【佐野勇斗】「9月に公開になる『3D彼女 リアルガール』の“つっつん”です。オタクの男の子で、自分に自信がない感じとか、自分に近かった気がします。吟蔵みたいな、難しい!というのはなかったかな。友だちからは、全然違う役だねって言われたりするんですが、僕の中では考え方とか近かったり、親近感みたいなものがあって演じやすかったです」
――自分に自信がない…!?(笑)。
【佐野勇斗】「(小声で)ないです…。芝居とか、“これでいいのかな?”って思いながら、模索しているし、あと、つっつんは女の子が苦手っていうのも似ているなって思いました」
――苦手なんですか?
【佐野勇斗】「あっ、嫌いとかではないですよ(笑)。男には“ウエ〜イ!”っていけるけど、女性に対しては、どう接していいのか……。気を遣うというか。男兄弟ばかりの中で育ったせいなのかな。ちょっと奥手なので、人見知りせずに話しかけて来てくれる子は大丈夫なんですけど、僕からはなかなか行けないんです」
――なるほど(笑)。では最後に、芸能界デビューを目指している読者に向けて、佐野さんが思う“夢を叶えるために大切だと思うこと”を教えてください。
【佐野勇斗】「苦手だなと思うことに、あえて挑戦してみたらいいと思います。好きなことに夢中になれるのは普通だと思うんですが、イヤだな、苦手だなと感じることって、自分に足りない、できないことだからそう思ってしまうと思っていて。それは、逆に伸びしろになると思うんです。僕自身、この仕事に対して大好きだなと思っているからやっているけど、その分大変なこともたくさんある。僕もテレビで芸能人を見ていたときは、みんなキラキラしているなっていう印象が強かったんですけど、実際は、みなさんすごい努力をされているんですよね。だからこそ輝いているんだなとわかった。僕もまだまだですし、これからも頑張りますので、みなさんも一緒に頑張りましょう!」
映画『青夏 きみに恋した30日』は、8月1日(水)全国ロードショー。佐野勇斗のインタビュー全文は、オーディションサイト『Deview/デビュー』に掲載中。
【佐野勇斗 インタビュー全文】
https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=559
【佐野勇斗プロフィール】
さの・はやと●1998年3月23日生まれ、愛知県出身。スターダストプロモーション所属。ボーカルダンスユニット「M!LK」として活動中。2016年にドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS)で、菅野美穂演じる主人公の長男・和樹役を演じ、注目を集める。主な出演作は、映画『ミックス。』、映画『ちはやふる ‐結び‐』、ドラマ『トドメの接吻』(NTV)など。8月24日には、初ソロ写真集「1st PHOTO BOOK 佐野勇斗」を発売。今後、『3D彼女 リアルガール』(9月14日公開)、『走れ!T校バスケット部』(2018年11月3日公開)、『凛凜』主演(2018年度公開)が控える。