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2018/04/11 08:41
『わろてんか』葵わかな、広瀬アリスが1位・2位フィニッシュ『2018年度 ネクストブレイクランキング〜女優編〜』
学校で、会社で、ニューフェイスがデビューする4月。テレビでも4月クールの新ドラマがスタートし、新たな顔が注目を集める季節となった。そんなタイミングで、オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」では、今年さらなる飛躍が期待される『2018 年度ネクストブレイクランキング』を発表。女優部門の首位には、前期の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)でヒロインを務めた葵わかな、2位には同作で印象的なキャラクターを演じた広瀬アリスが選ばれた。
◆4月新ドラマ『ブラックペアン』で本格ブレイク期待の朝ドラヒロイン
女優部門の1位となった【葵わかな】は、小学5年生のときにスカウトされたことをきっかけに事務所に所属。CMなどに出演しつつ、最初に世間的に認知されたのは、テレビ番組をきっかけに結成されたアイドル『乙女新党』のメンバーとしてだった。その後、女優活動に専念するべくグループを卒業。映画『くちびるに歌を』では地方の純朴な合唱部メンバー、連続ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)では、主人公・芳根京子の地元の親友役、『マネーの天使〜あなたのお金、取り戻します!〜』(日本テレビ系)ではクールな女子高生を演じ、頭角を現す。
2016年3月放送のスペシャルドラマ『女優堕ち』(BS朝日)ではテレビドラマ初主演を果たし、ミュージカル仕立てのシーンも印象的な異色作でヒロインを演じ切った。さらに11月公開の『ホラーの天使』で映画初主演、11月放送の広島発地域ドラマ『舞え!KAGURA姫』(NHK BSプレミアム)でも主演するなど、業界内ではすでにブレイクの機運が高まっていた。そして慶應義塾大学合格というニュースを挟み、矢口史靖監督作品『サバイバルファミリー』に抜擢されてイマドキの高校生を演じた後、ついに3度目のオーディション挑戦を経て、2017年下期の連続テレビ小説『わろてんか』でヒロイン・藤岡てんを演じることとなった。
『わろてんか』は朝ドラ王道の女一代記とあって、19歳にして最終回では50代までを演じ切った。気品を漂わせる美貌と、明るい笑顔、そして確かな演技力が評価されており、「可愛くて、演技が上手。応援したいなと思うから」(兵庫県/女性/10代)「大女優になる貫禄を感じる」(徳島/50代/女性)と、幅広い層の支持を集めた。4月クールでは日曜劇場『ブラックペアン』(TBS)で、実年齢に近い新人看護師役を演じ、二宮和也らと共演することも決定しており、さらなる飛躍が期待できる。一方で無類の猫好き、漫画好き、宝塚好きという素顔も知られれば、さらに親しみを持って迎えられるだろう。
◆姉妹揃って大ブレイク! バラエティでも光るオタクな素顔にも注目が集まる
女優部門2位にランクインしたのは【広瀬アリス】。実妹・広瀬すずが先に大ブレイクを果たしたが、近年、姉・アリスの活躍も負けていない。ドラマ『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』(テレビ東京)での、気は強いが可愛げのある「みち子」役がハマり、女優としての幅の広さを見せた彼女。そんなひとクセあるキャラクターは『わろてんか』の秦野リリコ役でも開花。コメディからシリアスまでこなす演技力と、歌や漫才も披露する多芸ぶりが称賛された。「以前は可愛さを売りにしていたと思うけれど、はっちゃけてひと皮剥けたと思う。綺麗な上に、個性があって良い」(東京/50代/女性)「美人なのに嫌味がない。バラエティからコメディ・本格派な演技など色々出来るから」(東京/30代/女性)という評価も頷ける。
2017年の『氷菓』、2018年初頭の『巫女っちゃけん。』と主演映画が続けて公開され、4月からのドラマ『正義のセ』(日本テレビ)で主演の吉高由里子の妹役にも決定し、『アリス時代』の到来を予感させる。その一方で、「少しオタクなところも隠さずに裏表がないから」(埼玉/30代/男性)「ルックスもいいし演技力もある。妙なコアな漫画好きなのもギャップがあって面白い」(長野/30代/女性)「美人でバラエティでも明るくて感じが良い」(兵庫/40代/女性)と、本人の好ましい性格や素顔のキャラクターにも注目が集まる。女優のみならず、バラエティでのブレイクも期待したいところだ。
◆顔芸にも果敢に挑み、女優としての本格ブレイク間近
3位にランクインした【橋本環奈】は、「1000年に1人の逸材」として注目されたアイドルだったが、2017年には映画『ハルチカ』でSexy Zoneの佐藤勝利とダブル主演を務めた後、『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』と連続して福田雄一監督作品のヒロインに抜擢。“鼻ほじり”シーンさえも厭わないはじけた演技で、一皮も二皮も剥けたところを見せ、注目を集めた。「顔面偏差値がとにかく高い。女の自分から見ても、悔しいくらいに可愛い」(神奈川/20代/女性)など、とにかく「かわいい」という意見が多くを占めるが、「すごく可愛いのに、コメディでの演技、顔芸が面白かったから」(埼玉/20代/女性)「声が落ち着いているのが、見ていて心地いい。『FINAL CUT』の狂気の演技が、迫力があって、可愛らしいだけでなく大女優さんになるのではと思った」(愛知/50代/女性)という意見も見られるなど、演技派の側面が認知されつつあるようだ。また2018年1月からは『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)の人気コーナー『グルメチキンレース・ゴチになります!』新メンバーとして出演。「テレビでよく見るから」(神奈川/20代/男性)「抜群の知名度」(福岡/30代/男性)という高い認知度も強みに、女優としての本格的なブレイクが期待される。
◆美形でありながらクセの強い役を演じ切る女優に注目が集まる傾向
さらに注目すべきは5位にランクインした【浜辺美波】。2011年に第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』でニュージェネレーション賞を受賞して芸能界入りした彼女は、2015年9月放送のスペシャルドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子を演じ、その美少女ぶりが話題に。さらに2016年には麻雀漫画『咲-Saki-』の実写ドラマ化作品の主人公・宮永咲役で連続テレビドラマ初主演を果たす。そして2017年、映画『君の膵臓をたべたい』のヒロイン・山内桜良役で第42回報知映画賞新人賞、第30回日刊スポーツ映画大賞新人賞、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞などの賞に輝いた。最近ではドラマ『賭ケグルイ』(MBS・TBS系)の主演・蛇喰夢子役で見せた、狂気に満ちた怪演が大きな話題に。年齢別のランキングでは10〜30代の評価が高い浜辺。2018年内には、ごぼう抜きでブレイク女優の筆頭に躍り出るに違いない。
そのほか上位ランキングでは、7位の【内田理央】は、ドラマ『海月姫』(フジテレビ)で、“尼〜ず”の一員で三国志オタクのまややを、前髪で目を完全に隠したジャージ姿の完コピで怪演。また9位の【シシド・カフカ】は『ひよっこ』(NHK)であかね荘に住むオフィスレディー・久坂早苗を演じ、気が強くドSな演技が絶賛された。ランクインした顔ぶれを見渡すと、美形でありながら、普通っぽい王道ヒロインよりもクセの強い役柄にチャレンジしている女優がより評価される傾向にあるようだ。また、投票のコメントからは、バラエティやトークなどで垣間見える飾り気の無い性格や、個性的な素顔にも注目しながら作品を観ていることがうかがえる。このなかから、プライム帯の連続ドラマ主演で話題をまく女優が誕生することに期待したい。
【調査概要】
集計期間:2018年3月7日(水)〜3月20日(火)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
※NHK、民放地上波の19時〜22時に放送開始する連続ドラマに主演していない女優から選出。