俳優の千葉雄大が、29歳の誕生日である3月9日に、6年ぶりとなる写真集『横顔』を発売し、10日に都内にて発売イベントを開催。29歳の抱負について、「どんどん磨きをかけてお芝居をしていきたい」と意欲を見せた。

　地元仙台の思い出の地を訪れて撮影が実施された本作。はしゃいでいる顔や、家族と一緒にいる時の少し恥ずかしそうな顔、リラックスして油断した顔など、普段テレビでは見れない表情を撮影。そのほか、迷い、嫉妬、愛情……胸の内を明かした12000字インタビュー、実家で取材したほんわか親子対談、仕事関係のスタッフに聞いた千葉についての周辺インタビューなどの読み物も充実した1冊に仕上がっている。

　20代最後の記念すべき写真集について、千葉は「昨日29歳になりまして。20代最後の記念で出させていただくということで、すごく思い入れのある写真集になりました」と感想を述べ、「地元のけっこう小さい頃に行っていた公園や商店街で撮影できたのが良かった」と語った。

　フォトセッション中、カメラマンから可愛いポーズを要求され、愛嬌たっぷりに応えていた千葉だったが、本作のテーマに関しては、「今回はあまりそういう（可愛いポーズ）はやらずに、普通に歩いているところを切り取ってもらったり、自然な感じで撮影しました」と振り返る。しかし、記者から「写真集拝見しましたが、けっこう可愛かったですよ」と言われると、「本当ですか？ それは、まあ出ちゃうというか、隠しきれないものがあるんですよね（笑）」と明かし、笑いを誘う。

　さらに『いつまで可愛いポーズをやるか？』との問いかけには、「逆にいつまで言って（求めて）もらえるのかっていうのはありますが、もう、50歳過ぎてもやりますよ！」と宣言する場面も。

　2017年は映画・ドラマ・舞台合わせて18本もの作品に出演し、2018年も現在放送中のドラマ『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』に出演するなど、活躍中の千葉。しかし、プライベートで街を歩いていても気づかれることがあまりないらしく、「こういう場でしか輝けないタイプなんです。さっきもその辺をフラフラしていたんですが、全然誰も気づいてくれなくて」と苦笑いを見せ、「もうちょっとオーラを出したいなって思います」と吐露。

　お気に入りのカットについては、青空が印象的なショットを選択。「高台みたいなところに上って、草摘んだり遊びながらみんなで青空待ちをしていて、『今、青空出たんで！』と言われて、パッと撮影したショットなんです」と説明し、「けっこう淡い感じなんですが、キレイな空抜けが撮れたなと思います」と笑顔を見せる。

　本作の重版も決定し、2019年にも2年連続での写真集の発売が決定。次回の写真集については、「僕の希望としては、海外とか行ってみたい。ニューヨークとか行ったことがないんですが、ミュージカルが好きなので、ブロードウェイとか観てみたい。それかアマゾンとか、プライベートでは行きにくいですし、そういう行ったことがないところに行きたい」と目を輝かせた。

　29歳の誕生日当日は、マネージャーらと一緒に過ごしたという。「当日は事務所のマネージャーさんとかに韓国料理屋さんでアットホーム祝っていただいて、今後の熱い話とかをした誕生日でした」とコメント。また、俳優仲間からのお祝いメッセージについては、「それが、あまり来なくて……あ、でも（Sexy Zoneの）中島健人くんから『おめでとう』っていただきました」と明かした。

　囲み取材の終盤、写真集の表紙がプリントされた誕生日ケーキが運ばれてくると、サプライズが苦手という千葉は「リアクションが上手くとれない」と本音を漏らしつつも、「嬉しいです。ありがとうございます」とニッコリ。

　29歳の抱負に対しては、「役者として求められるものが、どんどんレベルが高くなっていくと思うのでそれにお応えできるように、どんどん磨きをかけてお芝居をしていきたいなと思います」と決意を新たにし、「あとは、まだやったことがないこと、行ったことがないところがあるので、例えば、海外一人旅とか、インドアではなく、アウトドアなことに挑戦していきたいなと思います」と意気込む。

　そして、最後に本作について、「素晴らしい、本当に自信作」と胸を張り、「写真はもちろんなんですが、両親と対談したり、お世話になっているスタッフさんからこめんとをいただいたりとか、文章のページも充実しているので、そういう部分も読んで、僕の人となりを少しでも読み取ってもらえたら。隅々までご覧いただきたいです」と呼びかけた。