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2018/03/10 07:01

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GACKT主演映画『カーラヌカン』ヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香「ラブシーンは、GACKTさん提案のハリウッド式」

GACKT主演映画『カーラヌカン』のヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香(C)Deview
GACKT主演映画『カーラヌカン』のヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香(C)Deview

 GACKT主演映画『カーラヌカン』(3月10日ロードショー)のヒロインに、オーディションで700人の中から選ばれた新人女優・木村涼香、20歳。新体操で国体優勝経験を持つ抜群の身体能力とスタイル、そしてほぼ演技未経験のピュアな感性が、美しい沖縄の自然とともに鮮烈な映像美を作りだしている。今回スクリーンデビュー作の公開を控える木村にインタビュー。自身を変えた沖縄ロケ、GACKTとの共演について話を聞いた。

 『カーラヌカン』は『川の神』を指す八重山の言葉。都会的で世界を舞台に活躍する写真家の主人公・大山光(GACKT)が、心が満たされない日々の暮らしの中、沖縄を訪れ、美しい姿態の美少女・石垣真海(木村)と出会う。突然、『神ダーリ』にあい目の前から消えた少女を探し歩く中で、圧倒的な沖縄の大自然や尊い文化・芸術に触れ、その心が浄化再生していく過程を、圧倒的な映像美で描く。

 ヒロインに抜擢された木村は、18歳まで新体操選手として活躍し、国体での優勝経験も持つ、均整の取れた身体と、身体能力を持つ期待の新人女優。2016年に映画『カーラヌカン』のオーディションでヒロインに抜擢され、同年「小学館ミスビジュアルウェブS」初代グランプリを獲得し「週刊ビッグコミックスピリッツ」巻頭などグラビアでも活躍。昨年春にはミュージカル『素敵な世界』(本多劇場)で初舞台ながらメインキャストとして出演。浜野安宏監督も「この映画に決定的に必要な身体能力とボディラインの綺麗さを備えていた。他にこんな子はいない」と語る逸材だ。

■映画『カーラヌカン』ヒロイン/木村涼香インタビュー

――先日行われた完成披露試写で、初めてスクリーンに映った自分を観たそうで。

「映画も演技のお仕事もこれが初めてだったので、映画になるってこういうことなんだって思いました。映像は何度か観てはいたんですけど、劇場のスクリーンで観るのは初めてだったので、これが映画か!と。まだ公開もされていないんですけど、ドキドキして、常に緊張しながら観ていました」

――映画を拝見して、木村さんの存在感が沖縄の神秘的な自然とすごくマッチしていて、ヒロインに抜擢されたわけが理解できました。冒頭の海中からの映像もすでに美しくて。

「ロケをした場所は海の底まで見えるぐらいの透明度で、水の中にいても、水が無いように感じるぐらいの透明度でした。ひとつ悔しかったのが、水中で目を開けるので、コンタクトを外さなくちゃいけなかったこと。すっごい透明でキレイなのはわかるんですけど、全体にぼやけていて(笑)。後で度の入った水中メガネで見たら“私はこんなところで泳いでいたのか!”って、びっくりするぐらいでした」

――水中から初めて木村さんが登場するシーンも印象的です。

「最初は水中から出てきて振り向くだけの感じだったんですが、GACKTさんが、髪の持って行き方や手の動きを提案してくださって、あの綺麗な映像になりました。『まるでシャンプーのCMのように』とか(笑)。見せることを意識した動きを付けていただいたことで、日常的な動きでもどうしてそういう動きをするのか、自分で整理をつけて動かないといけないんだなって、芝居への向き合い方を沢山学んだシーンでした」

――沖縄の美しいロケーションもたくさん登場しますね。

「劇中で私とGACKTさんが初めて会話をする浜辺のシーンは、周りに人工物がほとんど無くて、海と自然しか無いような場所だったんです。観光地には行ったことがあったんですが、本当に手つかずの自然が残っているところは初めてで。撮影中は潮の満ち引きも感じられました。砂浜にGACKTさんが文字を書くシーンでは、どんどん潮が満ちて来て、書ける場所がどんどん狭くなってきちゃって。GACKTさんが『このままじゃ、潜って書かないといけないね』って冗談で和ませてくださって。全体に撮影隊が自然に合わせて撮るスタイルでした」

――ロケ現場に行くだけでも大変じゃなかったですか?

「ラブシーンを撮影した滝は、1時間弱かけて登山するような場所でした。私は自分の身体さえ行けばいいんですが、スタッフの皆さんはカメラやテント、漫画のようなサイズ感のひたすら重い荷物を背負って2日間現場に通って。その姿を見ているからこそ、自分は役者の仕事をきちんと務めようという自覚も生まれました。でもラブシーンの撮影の前は、朝から手が冷たくなるぐらい緊張したんですが、その道のりがあったからリラックスすることもできたので、プラスに考えました」

――GACKTさんとの水中でのラブシーンは本編でもクライマックスです。

「周りにスタッフさんが近寄れない滝つぼの中での撮影でした。私が経験不足なので、全然自分からは動けなかったんですけど、GACKTさんがリードしてくださって。そのおかげで、頭が真っ白だったんですが、そのシーンをやり遂げることができました。ラブシーンは、監督はもっといやらしい感じで撮りたかったみたいなんです(笑)。でも、GACKTさんが『ハリウッド式にやってみませんか?』とご提案をされたみたいで。結果、完成映像をみた時、すごく素敵なシーンにして頂けたなと思っています」

――GACKTさん自身の動きも優雅で、こだわりがありそうです。

「実際にお芝居する以外の場面でも、GACKTさんは本当にストイックで、絶対に妥協をしない方だなって思いました。監督とも密に話をして、何度も撮り直しをしたからこその美しい映像だったのかなって思います。私もその姿勢は見習わないとって、勉強になりました」

――カメラマンの大山に写真を撮られるシーンでは、ポージングで新体操の経験が活きたのではないですか?

「具体的な指示はなかったんですが、監督から『鳥のように動いたらどうなる?』って言われたんです。監督は“羽ばたく・飛ぶ”という本当に鳥のような動きを想像したようなんですが、私は新体操のときのように、コンセプトが鳥だったらという風に決めて、ゆっくりとした類型的ではない動きをして見せたんです。逆にそれが高評価をいただきました」

――屋外のロケーションで踊ったのは初めて?

「すぐそばに滝があって開けている場所で、気持ちも開放された空間で踊らせていただきました。今までは人に見せることが目的の動きだったんですが、この映画では空間に溶けている感じというんですかね。本当に自分の思うままに動けるという感覚でした」

――神ダーリ(かんだーり)にあって彷徨っているときの表現にも引き込まれました。

「脚本には『神ダーリにあってヤマネコになる』とあったので、野性的な動きをいろいろと試しました。四つ足で動くときの関節の感じとか、体重を全部肩にかけてみるとか、背中のしなり具合とか、人間がしないだろう動きを研究しました」

――今回たくさんの沖縄に触れて、何か分かったことは?

「最初に修学旅行で行ったときは、ただゆったりしていて、あったかくて、楽しくてきれいでというイメージでした。今回撮影で約1ヵ月間滞在して、本当に一人一人の心のあったかさや、自然がそのまま活かされている美しい環境や、根強い文化があることを感じて。それだけ強いものを持った沖縄だからこそ、少し触れただけでも、あったかい気持ちが伝わるんだなっていうことが理解できました」

――自分の中で意識が変わった点は?

「私は東京生まれなので、東京や神奈川の海はたくさん見てきたんですけど、1ヵ月間沖縄の海に触れた後に、帰りの飛行機の窓から東京の海を見たら角ばっているんですよ。それを見たらなにか悲しくなってしまいました。沖縄でも森林が伐採されている場所の横を車で通ったりすると、そういうものがすごく刺さるようになってしまって。もっともっとかつての沖縄みたいに、自然と人間が共存できないのかなっていう想いは強くなりました」

――劇中の真海の変化も木村さんとシンクロしてリアルでしたが、自分でも見たことが無いような表情もあったのでは?

「海の見えるカフェのシーンで、GACKTさんとカフェで向き合って、“私が織ったんです”って織物を渡すシーンですね。渡した後の会話のとき『私ってこういう顔をするんだ』って。人と楽しそうにしゃべっているところを客観的に見たことが無いので。好きな人とかを目の前にしたときとかに『あ、こういう顔をしてるんだな』って(笑)」

――『カーラヌカン』のオーディションも沖縄で行われたんですよね。その時はどんな気持ちでしたか?

「最初は、絶対にコレに受かんなきゃいけないとかいう気持ちじゃなくて、まだ芸能活動を何もしたことが無かったので、ひとつの経験として応募させていただいたんです。私たちの公開オーディションのちょっと前が、芸人さんのステージだったんですが、オーディション出場者が楽屋でスタンバイしているとき、私はお笑いのライブを観て笑ってて(笑)。そうしたらスタッフの方から『あの、皆さんもうスタンバイされてるんで』って、呼ばれて。そのぐらい自由にその場を楽しんでやらせてもらいました。今思うと、真海ちゃんというキャラクターには、自然体でいることが合っていたのかなって」

――3月10日から映画が公開されますが、どういうところを観て、何を感じてほしいですか?

「私も自然に対する考え方が変わったと言ったんですが、この映画はまさにそういう作品で。真海ちゃんが成長していくシーンももちろん観ていただきたいんですが、自然の美しさ、大切さ、守っていく心を感じていただきたいなと思っています。人に対する愛、自然に対する愛、物に対する愛、文化に対する愛とか、形じゃないんですが、そういったものを大切にする心を感じてほしいなって思います」

――今後の女優としての目標は?

「今回初めて映画に出て、メッセージを人に伝えるということの素晴らしさを感じたので、自分がいろんなものに触れて感じたことを、伝えていける仕事ができたらいいなって思っています。演技でも、踊りでも、歌でも」

――ちなみに新体操は引退していますが、身体を動かすことは続けているんですか?

「ダンスは今も習っています。たまにお世話になっていた体操クラブにもお邪魔して、お手伝いしたり、先生をして小さい子に教えたりしています。筋トレも欠かさずやっていますね」

――海のシーンでは泳ぎも達者なのかなと思いました。

「水泳は習っていたわけではないんですが、泳ぐのがすごく好きで、溺れるという恐怖感は全くないんです。最近気付いたんですけど、私が好きなものはほとんど海に関するものだったんです。例えば沖縄もそうですし、ディズニーのアリエルとか、『ワンピース』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』が好きだったり(笑)。これからもっと海にかかわる仕事もしてみたいですね」

 映画『カーラヌカン』は2018年3月10日(土)渋谷HUMAXシネマ他全国ロードショー。

関連写真

  • GACKT主演映画『カーラヌカン』のヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香(C)Deview

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  • GACKT主演映画『カーラヌカン』のヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香(C)Deview

  • GACKT主演映画『カーラヌカン』のヒロインに抜擢された20歳の新人女優・木村涼香(C)Deview

  • 映画『カーラヌカン』より。

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  • 沖縄のロケ地のイメージ。

  

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