東啓介&松浦司、TRUMPシリーズ最新作『グランギニョル』の裏話を明かす | ニュース | Deview-デビュー

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2018/02/26 00:25

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東啓介&松浦司、TRUMPシリーズ最新作『グランギニョル』の裏話を明かす

舞台『グランギニョル』DVD発売イベントに登壇した(左から)末満健一【作・演出】、東啓介、松浦司(C)Deview
舞台『グランギニョル』DVD発売イベントに登壇した(左から)末満健一【作・演出】、東啓介、松浦司(C)Deview

 舞台『TRUMP』シリーズの最新作『グランギニョル』のDVD発売イベントが24日、都内で行われ、俳優の東啓介と松浦司、作・演出の末満健一が登壇した。

 劇作家・末満がライフワークに掲げ、2009年より展開する『TRUMP』シリーズ。『TRUMP』は、2009年に自身の演劇ユニット“ピースピット”での初演の後、2012年に再演。その後、2013年には俳優集団D-BOYSによる演劇公演“Dステ”、2015年には高杉真宙や早乙女友貴らを迎え、キャスト・演出を変えて、すでに3度の再演がなされている。

 さらにアナザーストーリーとして、ハロー!プロジェクト“演劇女子部”で『TRUMP』の3000年後を描いた『LILIUM -リリウム少女純潔歌劇-』、劇団Patch公演では14年前を描いた『SPECTER』をそれぞれ上演。

 最新作の『グランギニョル』は、『TRUMP』に描かれたエピソードの14年前、『TRUMP』の主人公ウルの父親であるダリ・デリコを中心に物語が展開されいき、ダリの若かりし頃、さらにはウルの出生にまつわるエピソードを描く。名門家系の貴族であり、吸血種たちの最高統治機関《血盟議会》で将来を嘱望された若手議員ダリが、ゲルハルトというライバルと反目しあいながら《ある事件》を追うサスペンス劇。

 作・演出の末満は、本作の見どころについて、「『グランギニョル』単独で観る面白さもあり、シリーズものならではの様々な伏線や登場人物の関係性とかもあるので、シリーズ作品を関連づけながら見るのも、このシリーズの醍醐味。そういういろんな楽しみ方ができるのが、『グランギニョル』の面白さなのではないかと思います」とコメント。

 シリーズ史上一番殺陣が多いという本作。東が「個人的には、初めて中国武術に挑戦しているので、殺陣のシーンは見どころです」とアピールすると、松浦も「殺陣がすごく多い中で力の強さや弱さを動きでしっかりと表現されている」と胸を張る。

 カンパニーの雰囲気について東は「最初ぎこちなかったけど、コミュニケーション能力が長けているまっちゃん(松浦)が、わきあいあいな雰囲気にしてくれた」と振り返り、「出演者同士、仲良く稽古を進めていけたんじゃないかなと思う」と告白。「自称・ムードメーカー」と語っていた松浦は「楽しいという雰囲気の中でも、オンオフはしっかりしていて、しっかりと稽古に挑めていたかなと思います」と明かし、「殺陣のシーンは笑いも一切なく、アスリートくらいの気持ちで取り組んでいて、座組としては本当に素敵なチームでした」とニッコリ。

 ヴァンパイアハンターの師弟コンビを演じた東と松浦。役作りについて東は、「ヴァンパイアハンターならではの師匠と弟子という関係性なので、二人の関係性に重きを置いて役作りをしました」と述べる。松浦は「末満さんから『この作品のなかで、いいスパイスになる二人だ』と言われた」と明かしつつ、「物語が美しい残酷劇なので、笑いと切なさの緩急をつけることで、より切なさが引き立つという中での自分たちの役割がある。ハズしすぎてもいけないので、この世界観にあったラインでの役作りを意識しながら演じました」と語った。

 また、吸血種の少年・アンリを演じた藤木修とはこの舞台を通じて大親友になったと明かした松浦。「最後のシーンでアンリとヴァンパイアハンターとして戦ったりする中で一緒に練習する時間も長くて、家に帰る方向も一緒だったので、大親友になりました」と振り返ると、末満は「ポンコツ二人組って言われてたよね」とポツリ。

 末満の暴露に対して、「ニュースに乗っちゃうから!」と慌てながらも、松浦は「ポンコツと言われながらも僕たちは一生懸命、向き合っていきました。僕らが全力だからこそ、みんなが稽古終わったあと、自分たちの練習に付き合ってくれたりしいて。みんなの温かい愛を感じる中で一緒に成長してきた藤木くんは大親友です!」と力強く語った。

 作・演出の末満について、「役者にすごく寄り添ってくれる」と感想を述べた東。さらに「末満さんの頭のなかにできているビジョンに、僕たち役者が色付けしていくのが楽しい時間だった」と語ると、松浦は「殺陣をやるときに、腰が悪いのに、末満さん自ら剣を振りかざしてやってみせてくれるんです。それがまたカッコイイんですよ!」と絶賛していた。

 本番中のエピソードを聞かれると、東は「ハンス役の池ちゃん(池村匡紀)や染さん(染谷俊之)は、本番入ってからも試行錯誤して、もっとより良い作品を作ろうという想いで、面白いことに果敢に挑戦していた」と語ると、末満も「日替わりで本人が考えたりして、毎ステージ『今日はこういうのやっていいですか?』みたいな感じで。とくに、染谷と池村、大久保(祥太朗)が笑いの部分に関しては毎回チャレンジしてくれていました」とコメント。

 ウケるときもあれば、すべるときもあったそうで、それを見ていた松浦は「メンタルの強さを感じました」と感心しきり。松浦自身は「僕は、これどうかな?って思ってチャレンジしたやつは、みなさんに披露する前に『ダメだ』と言われました(苦笑)」と却下されてしまったという、ほろ苦いエピソードを明かした。

 お気に入りのシーンについて、東は「ダリと最後に別れを告げるシーン」と述べ、「最初は任務として来たけど、最終的には心許せる関係性になっていく。約2時間半の作品の中でこんなに関係性が如実に変わるというのが個人的にいいなって思いました」と打ち明けた。松浦は、アンリとの対決シーンをあげ「自分も関わっているシーンなんですが、あのシーンは自分が演じていてもDVDを見たら、グっとくるものがありました」と吐露した。

 さらにこの日、TRUMPシリーズ誕生10周年に向けたアニバーサリー企画第一弾として新作のミュージカル『マリーゴールド』が2018年夏に上演されることが決定。末満は「キャストはまだ発表されていませんが、歌唱力に長けたキャストが揃っているので、重厚なミュージカル作品をお届けできたら」と意気込んだ。

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  • 舞台『グランギニョル』DVDをアピールする(左から)末満健一【作・演出】、東啓介、松浦司(C)Deview

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  • 『グランギニョル』Blu-ray&DVDは発売中/発売・販売元:ポニーキャニオン(C)2017 WATANABE ENTERTAINMENT

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