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2018/02/24 21:18
渡邉剣&天野浩成、キスシーンの撮影裏エピソードを告白 年の差BLカップルの純愛を描いた映画『花は咲くか』
年の差カップルの純愛を描いたBLコミックを原作とした映画『花は咲くか』が24日に公開初日を迎え、主演を務めた渡邉剣をはじめ、天野浩成、塩野瑛久、小原唯和、水石亜飛夢、谷本佳織監督が舞台挨拶に登壇した。
累計発行部数35万部超えの人気BLコミックを実写した本作。初めてのBL作品に対して、渡邉は「すごくキレイな描写がたくさんあって、いわゆるラブシーンとかも少なかったので、BL初心者の方えも楽しめるものなのかなと感じました」と感想を述べ、渡邉が演じる蓉一が恋に落ちる相手・桜井を演じた天野も「原作を知らなかったので、“おじさんだけど大丈夫なのかな?”と思いましたが、原作を読ませてもらったら、すごく素敵な作品だったので、ぜひ参加させていただきたいと思いました」とコメント。
塩野はBL作品に対して「“こういうのが喜ぶんでしょ?”みたいなあざとい感じのカットとか撮ったりするのかなと思った」と出演が決まったときの想いを語り、「でも、試写で観たときに、とても素敵な人間模様がちゃんと描かれていて。ぜんぜんあざとくない映画になっていて良かった」と胸の内を明かす。水石も「男同士の恋愛っていう、先入観がないと言ったらウソになるけど、作品をみたらそんなことを忘れて、ただただキュンキュンした」と吐露。
渡邉は今作で初のキスシーンにも挑戦。相手役を務めた天野が「僕は女性と(キスシーンの撮影を)するより気が楽だった」と明かすと、渡邉も「僕も初めてのキスシーンが天野さんで良かった」と賛同。続けて「相手が女性だったらリードしないといけないし、緊張してもっとテンパっていただろうなと。でも、桜井さんにリードしてもらう。こんなに気が楽なことはない。思い出になりました」と笑顔でキスシーンの撮影を振り返った。
リハーサルはせずに一発本番で臨んだというキスシーン。渡邉の生のリアクションを撮りたかったため、谷本監督は天野にだけ本番前に「思いっきりいってください」と耳打ちしたという。そのときの様子を谷本監督が「天野さんは『僕に任せてください、200点のキスをします』って言ってくださったんです」と打ち明けると、天野は「それ、僕はぜんぜん覚えてないんです。きっとテンパっていたんだと思います(笑)」と照れ笑い。
さらに、谷本監督は「『本能が理性を上回るようなキスをしてください』というオーダーをしたんですが、まさにその通りのキスをしてくださって。本当に素晴らしかったです」と絶賛していた。
この日が人生初の舞台挨拶で緊張していると語った、最年少で現役中学生・15歳の小原。初のBL作品について「僕、実はBLが男性同士の恋愛ということを知らなくて……でも、映画を観たら、すごくキレイな映画だなって思いました」と告白すると、その初々しさにキャスト陣からは「可愛いな!」「さすが15歳」と声が上がる。
また、蓉一の従兄弟であり、一緒に暮らしている蓉一を慕っている菖太の役作りについて「菖太の気持ちを理解するために、原作を何度も読みました。それと、菖太は蓉ちゃんが好きすぎるので、僕も普段から剣さんのことを“蓉ちゃんのこと大好き”という目で普段から見ていました」とコメント。そんな小原について渡邉は「すぐくっついていてくるんですが、めっちゃ可愛いんですよ」と顔をほころばせていた。
蓉一の初恋が描かれる本作にちなみ、「最近体験した初めてのこと」を聞かれたキャスト陣。前回の完成披露上映会で、「バレンタインのチョコをあまりもらえなかった」というエピソードを語っていた渡邉と天野は互いにバレンタインにちなんだ体験談を告白。
渡邉は「バレンタインデーのとき、チョコを仕入れようと思ってお店に行ったら、まったく知らないおばちゃんにチョコをもらった」語ると、天野は「前回、控室で『海外は逆にあげるんだよ』と聞いたので、奥さんと子供に花を買っていったんですが、『トイレに黄色い花を飾るといいってテレビで言ってた』って、渡してすぐにトイレに持っていかれました(笑)」と、妻である雛形あきことのエピソードを披露していた。
最後に、渡邉は「無事初日を迎えることができて、こうしてみなさんに観ていただけるということが、本当に嬉しいことだなと改めて実感しました」と吐露。そして、「『花は咲くか』はマンガ原作の映画なので、原作を知っている方の反応も気になりますし、僕自身も原作ファンになったので、原作を知らない方にはこの映画を観て、原作も読んでもらえたら。この映画と原作を見比べて、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼びかけ、舞台挨拶を締めた。