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2017/12/08 20:49
賀来賢人&太賀ら同世代の実力派俳優が集結 若者たちの不毛な群像劇を描く舞台『流山ブルーバード』が幕開け
俳優の賀来賢人が主演を務める舞台『流山ブルーバード』が8日より、東京・本多劇場にて開幕。初日公演に先駆けて、前日の7日には同所にて公開フォトコール&囲み取材が行われ、賀来をはじめ、太賀、柄本時生、若葉竜也、皆川猿時が登場し、本番に向けての意気込みを語った。
本作は、映画『葛城事件』(脚本・監督)、舞台『世界』(作・演出)などで、人間の根底にある無様さや滑稽さをあぶり出し、残酷さや狂気までをも丁寧に描いては独特の世界観で見るものに迫る、赤堀雅秋の書き下ろし新作。とあるさびれた地方都市を舞台に、いまにも社会からこぼれ落ちそうな4人の若者と、彼らを取り巻く冴えない大人たちによる青春群像劇を描き出す。
もともと、賀来がプライベートで仲が良かったという太賀の舞台を観に行った際、その作品プロデューサーに「太賀との芝居を作ってほしい」と話したことがきっかけで実現した本作。賀来は「太賀といつか一緒に芝居がしたいということで、プロデューサーに言ったら、本当に作っていただいて。言ってみるもんだなって思いました」と語り、賀来は「稽古でやれることはやりましたし、共演者のみなさんは素晴らしい方ばかりなので、すごくいいチームワークで初日を迎えられると思う」と意気込みを語る。
太賀も「その話をしたのが約2年前くらいで、本当にやれるのかな?と思っていたのですが、今こういう状況に置かれていることが、すごく不思議な気持ち」と話し、「キャストもスタッフも含め、やりたい人と一緒に仕事ができるというのはすごく幸せです。いい作品ができているんじゃないかという予感を持ちながら、本番に臨むだけ」と身を引き締める。
賀来、太賀をはじめ、柄本、若葉もそれぞれ親交の深い間柄ということで、一緒に芝居をすることに最初は照れがあったという。賀来が「最初は変な感じで、恥ずかしいというのがあった。時生の顔を見る度に笑ってしまって……。でも、今は慣れました」と明かすと、柄本は「俺も(賀来を)見る度に男前だなって思ってた」とニヤリ。すかさず賀来は「お前、バカにしてんだろ!!(笑)」とツッコミ、息ピッタリの掛け合いでチームワークの良さをみせる。若葉も「太賀とはこの前も映画で共演していたので、やりやすかったんですが、時生とは14年ぶりの共演なので、ちょっと照れますね」と明かしていた。
共演の皆川は「すごく品のいい若者たちに囲まれて、ちょっとだけ若返りました」と笑顔を見せつつ、「みなさんは20歳くらい下なので、自分の子供でもおかしくない。子供じゃなくて良かったなと。みなさん芝居も上手だし、自分もちゃんとしないといけないなって思います」と若い世代との共演について吐露。
また「今年1年どんな年だったか?」と聞かれると、昨年8月に女優の榮倉奈々と結婚し、今年6月に第一子が誕生した賀来は、「子供もできましたし、とにかく頑張らなきゃなと思わせられるような年でした。でも、振り返ってみると、すごくいい年だったなと思います」とコメント。太賀は「いろんな出会いがたくさんありましたし、いろんなところで鍛えられたので、2017年最後の締めくくりとして、この舞台があるので、胸を張って板の上に立てたら」と決意を新たにする。さらに、「今年うさぎを飼い始めた」と告白した皆川は、「血統書付きだと思ったら雑種だった。まあ、可愛がってますけどね」と語り、笑いを誘っていた。
最後に賀来は、本作の見どころについて「流山に住む人たちの、ちょっとダメな人たちの日常を覗き見しているような感覚になると思います」と語り、「今まで観たことのない、赤堀作品になっていると思いますし、どの世代にも楽しめる作品になっているので、いろんな方に観に来ていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。
M&Oplaysプロデュース『流山ブルーバード』は、12月27日まで東京・本多劇場にて上演中。その後、島根、大阪、広島、静岡で上演し、2018年1月20日(土)、21日(日)には、東京・大田区民プラザ 大ホールにて上演される。
なお、オーディション&エンタメサイト『Deview/デビュー』では、本作で主演を務める賀来賢人のインタビューを掲載中。