山田裕貴「死ぬ気で挑んだ」、オーディションで勝ち取った菅田将暉のライバル役への想いを吐露 | ニュース | Deview-デビュー

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2017/10/30 23:44

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山田裕貴「死ぬ気で挑んだ」、オーディションで勝ち取った菅田将暉のライバル役への想いを吐露

映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に登壇した山田裕貴(C)Deview
映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に登壇した山田裕貴(C)Deview

 俳優の山田裕貴が30日、都内で行われた映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に、岸善幸監督とともに登壇。本作で、菅田将暉演じる新次の宿命のライバル・裕二役をオーディションで勝ち取った山田は「このオーディションに本当に懸けていたし、必死に死ぬ気で挑みました」と並々ならぬ想いでオーディションに臨んでいたことを明かした。

 本作は寺山修司の傑作小説を、『二重生活』の岸監督が大胆に再構築し、菅田将暉×ヤン・イクチュンW主演で映画化。自分を捨てた母親を憎み、周囲に牙をむき続ける少年院上がりの不良・新次(菅田)と、引っ込み思案で吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二(ヤン)が、ボクシングを通して、もがきながらも心の空白を埋めようと生きる姿を描く、せつなくも苛烈な青春物語。

 本年度の映画出演は驚異の12本と、様々なカラーの作品に出演している山田は、本作で原作にはないオリジナルのキャラクター・裕二役で出演。新次の宿命のライバル役ということで、「どのオーディションもやる気を持って臨んではいますが、今回は本当に死ぬ気で挑まないとなと思っていた」と明かし、「この映画に出ることによって、“役者”としてちゃんとみてもらえるんじゃないかと思っていましたし、この映画に携わることに本当に必死だった」とコメント。さらに「マネージャーさんにも『コレ落としたら、この先考えないといけないね』と言われていて、もう1人(裕二役の候補が)いたんですが、僕もすごく好きな俳優さんだったので、本当に死ぬ気で挑みました」と打ち明けた。

 プロのボクサー役ということで、オーディションに挑む前から、ボクシングジムに通い、体作りとトレーニングを実施していたという山田。「小学校の頃から硬式野球をやっていましたが、自分ではそんなに筋肉質だと思っていかなったので、仕上げていかなきゃなと。ボクシングの映画だというのはわかっていたので、オーディション時に、ちょっとでもボクシングの型をアピールできたらと思って、ジムに通ってました」と吐露。

 そんな山田に対して、岸監督は「目力が強いから、すごく至近距離に感じたというか、アピール度が高かった」と振り返り、「オーディションのときに、裸になってもらって、筋肉を見せてもらったけど、そのときにはすでにお腹も割れていて、素晴らしかった」と絶賛。さらに「(ボクシング指導の)松浦(慎一郎)さんに、菅田くん演じる新次と本当に殴り合っているようなシーンを作りたいと話していて。オーディションのときに山田くんの体を見て、これなら耐えられるだろうと思ったので、かなり過酷なことを要求しました」と明かす。

 すると山田も「トレーニングは本当に過酷でした」と苦笑いを見せ、「ジムのスタッフさんが『この子たちは、プロになるんですか?』と怯えるくらい、本当に真剣にやっていました」と過酷なトレーニングの日々を回顧。さらに同時期に、別の作品でベーシスト役の練習や主演舞台も重なっていたため、「俺は何者なんだ?って思っていました(笑)」と振り返った。

 主演の菅田について話題がおよぶと、山田は「菅田くんは、役者としての表現がすごく好きな部分が多い俳優さん」と語りつつ、「でも、『BLEACH』というマンガに『憧れという感情は、理解から最も遠い感情だよ』という言葉があったので、憧れるというのはナシだなと。同じ俳優としてどう戦えるかをすごく考えたし、共演する前から意識していた俳優さんだったので、一緒にやれたのはすごく嬉しかった」とコメント。

 また、菅田演じる新次と死闘を繰り広げるシーンでは、「菅田くんと一緒に練習していて、1回体に当ててみたら大丈夫だったので、『コレだったらいける。じゃあ、本番は本気でやろう。当てていこう』と言っていました」と明かし、撮影中、菅田のフックが、山田の顎にクリーンヒットしたというエピソードも告白。「顎に入った瞬間、意識が飛んだんです。でも、裕二としては膝をついちゃダメだと思っていたし、“あ、これで膝ついたら菅田将暉に負けた気分になる”と思って、その瞬間に裕二と僕がシンクロして、“絶対に負けられない”と思って耐えた」と熱い役者魂と負けん気の強さをのぞかせた。

 さらに「監督がなかなかカットをかけないので、ボクシングのアクション部分が終わっても、ずっとボクシングを続けていて。そこから先はお芝居じゃなくて、ボクシングだった。生きていなきゃ死ぬ。お芝居を越えているというか、その感覚がすごく楽しかった」と振り返ると、監督は「すみませんでした」と平謝りしつつ、「でも、すごくいいカットが撮れたし、誇りを持って作れました」と胸を張る。山田も「本当に貴重な体験をさせてもらえたし、役者冥利につきます!」と声を弾ませた。

『あゝ、荒野 前篇』、『あゝ、荒野 後篇』は全国の劇場で上映中。

関連写真

  • 映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に登壇した山田裕貴(C)Deview

  • 映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に登壇した山田裕貴(左)と岸善幸監督(右)(C)Deview

  • オーディションで勝ち取ったという、菅田将暉演じる新次のライバル・裕二への想いを語った山田裕貴(C)Deview

  • 映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶に登壇した岸善幸監督(C)Deview

  • 菅田将暉と山田裕貴のボクシングシーンについて「いいカットが撮れたし、誇りを持って作れた」と明かした岸善幸監督(C)Deview

  • 『あゝ、荒野』への熱い思いを明かした山田裕貴 (C)Deview

  • 岸善幸監督のキュートな猫パンチに笑顔を見せる山田裕貴(C)Deview

  

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